この記事は2011年09月17日に「こまき無答塾」に書かれた記事「区長と選挙」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



小牧市議会議員選挙(9月25日告示・10月2日投票)が迫ってきました。街宣車も目立つようになってきました(これって、事前運動かも?)。
 小牧市には128人の区長さんがいらっしゃいますが、今年の1月に、「市民の声」を通して、小牧市選挙管理委員会に「区長と選挙活動」というタイトルの問い合わせをしましたところ、迅速に回答をいただきましたので、その概要を記述いたします。

問1.
 区長は一般市民と比較して選挙運動に関して制限がありますか?
回答1.
 区長は非常勤特別職の地方公務員と考えられます。法的な制限としては、公職選挙法第136条の2にあたる「公務員等による地位利用による選挙運動の禁止」が該当します。
 区長が行う全ての選挙運動に制限があるものではなく、区長の地位を利用した選挙運動が制限されます。

問2.
 もし制限があるとすれば具体的にどのような活動を指すのですか?
回答2.
 区長の持つ職務権限及びその影響力を利用することにより選挙人の投票行動に働きかける行為は、地位利用による選挙運動と考えられます。次のような事例が挙げられます。
?補助金、交付金等の交付、融資のあっせん、物資の払下げ、契約の締結、事業の実施、許可、認可、検査、監督等の職務権限に基づく影響力を利用して、外郭団体、関係団体、請負業者、関係者等に対して選挙運動をすること。
?指揮命令権、人事権、予算権等に基づく影響力を利用して所属議員又は関係のある公務員等に対して選挙運動をすること。

問3.
 もし、制限がある場合には、各区長にその内容を指示・徹底されていますか?回答3.
 区長の選挙活動がその地位を利用したものかどうかは、一概に判断しづらい面もあり、現在のところ各区長へは統一的な指示等は行っておらす、個々の事例を相談いただいているところです。
(以上が問い合わせと回答の内容です)

 上記の問い合わせをした主意は、過去の選挙の際に、候補者の選挙事務所に区長さんの推薦状が掲示されていたり、個人演説会で区長さんが応援弁士をされたり、極端な例では(これは完全に選挙違反でしょうが)、区長さんが候補者を連れて戸別訪問をされたりしているのを目の当たりにして、何所までが許され、どこからが許されないかを把握したかったためです

 春日井市と違って、小牧市の区長さんが「非常勤特別職の地方公務員」とみなされているのは、小牧市から各区長さんに謝礼(23年度予算額は、2,516万円)があるためです。
 したがって、基本的には市の職員の方々と同様に、その地位を利用した選挙運動をすれば、公職選挙法違反となるということです。
 失礼ながら、普段あまり目立たない区長さんが、選挙になると急に目立つようになることがあるように、私は感じています。
 端的に言うと、これは区長さんのせいではなく、各候補者が区長さんを選挙の際に利用しているということでしょう

 その地位を利用した選挙運動かどうかの見極めは難しいと思いますが、区長就任及び選挙の際には、選挙管理委員会から書面で分かり易く説明する必要があると判断しています基本的には「選挙運動を自粛してください」と・・・・
 また、各候補に対しても、「区長と選挙運動」に関して書面で説明することが、公職選挙法違反事例を未然に防止する一つの手段であると思います。