2014年04月

この記事は2014年04月30日に「こまき無答塾」に書かれた記事「図書館問題で犯した小牧市長の大罪(その4)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)

 図書館問題で犯した山下市長の大罪のうち、私が最も重い罪だと判断しているのが、本日記述する大罪です。

★山下市長が犯した大罪その5 「図書館の基本構想・基本計画の策定に係わった多くの人々の想いを踏みつぶした大罪」
新小牧市立図書館建設基本構想の策定過程
 平成19年7月に公募市民を含む「小牧市立図書館整備計画委員会」を設置し、平成18年度に行った「図書館に関するアンケート調査報告書」の結果などを参考にしながら、7回の委員会を開催平成20年3月に基本構想を策定しました。
 策定に際してはパブリックコメント(意見提出者10名:意見総数42件)、さらに、市民との意見交換会(参加市民13名)を実施しました。

新小牧市立図書館建設基本計画の策定過程
 平成20年度は同委員会を10回開催し、基本構想を基礎として、平成21年3月に新小牧市立図書館建設基本計画を策定しました。
※小牧市立図書館整備計画委員会の委員長は唐松健夫氏(元岩倉市立図書館長)でした。

 策定に際しては基本構想と同様にパブリックコメント(意見提出者14名:意見総数26件)および市民との意見交換会(参加市民25名)を実施しました。
 さらに、福祉団体へのヒアリング(参加団体10団体)、および図書館業務支援ボランティア(図書館サポーター)からの自由意見を聴取して基本計画を取りまとめたものです。

※基本構想および基本計画は、次の文字をクリックすればご覧いただけます。
新小牧市立図書館建設基本構想
新小牧市立図書館建設基本計画

 そして基本計画書の第9章「管理・運営」(45頁)第1節~第3節には次のように記載されています。(要旨)
第1節 市直営の原則による市民ニーズへの対応
 図書館は小牧市の直営による運営を行っていきます。なお、一部窓口業務等を民間業者に委託して、開館時間の延長も行っていきます。
※ご承知のように現在でも、貸出し・返却業務は民間業者に委託して運営しています
第2節 専門職員の養成
 司書資格を持つ専門職員を計画的に配置し、多種多様な相談に対して、出来る限り応えられるように努めます。
第3節 市民との協働
 市民ひとりひとりはもとより、ボランティアや各種団体との連携や協力関係をさらに進め、市民に密着した運営を行います。(以上)

 しかしながら、山下市長はCCCが指定管理者として運営する佐賀県の武雄市図書館に飛びつきその障害となる「市直営の原則」を削除するために、4月21日に急遽、図書館運営協議会を開催し、市直営の原則の部分を指定管理者運営に見直しさせてしまったのです。 
 この日の運営協議会には8名の委員が出席していましたが、基本計画策定当時の委員長唐松氏(現在:愛知文教大学地域文化研究センター事務長)、副委員長の酒向氏、公募委員の崎元氏は、この見直しに異議を唱えましたが協議会のお飾り的な会長の吉村知治氏(小牧アーカイブス代表)は、3氏の意見に耳を傾けず、「小牧市が上手くやってくれるでしょうから・・・」と、見直しを認めてしまいました。
※審議会等の会議の委員長・会長には、吉村氏のようにイエスマンを任命するケースも多々ありますが・・・。
※他の4人の委員は、一言も発言せず無言でした。

 事務局として出席した、安藤教育長、大野教育部長、舟橋教育部次長、山田図書館長は、3氏の異議に対して「見直すのは運営方法だけで、基本計画の内容は変更されませんので・・・」との防戦一方でしたが、私は、指定管理者に図書館を運営させたら、大勢の人が係わって策定した基本構想・基本計画の内容など、吹っ飛んでしまうと確信いたします。

 山下市長、いやあえて、この男と呼びますが、この男は「図書館の基本構想・基本計画の策定に係わった多くの人々の想いを踏みつぶした大罪」を犯したのです。

(明日へ続く、明日はまとめです)

この記事は2014年04月29日に「こまき無答塾」に書かれた記事「図書館問題で犯した小牧市長の大罪(その3)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)

 平成23年2月の市長選挙直前まで、小牧市図書館はA街区に建設するのではなく、3階~4階に空床が生じたラピオビルに移設することはほぼ決まっていました。
 図書館を所管し図書館建設基本計画を策定した教育委員会も、議会もラピオビルへの移設に賛成していました。
 

 ラピオビルを管理する第3セクター(小牧市が48%出資)の小牧都市開発?は、長期借入金の返済猶予が必要な経営破たん寸前の状態でしたので、空床に図書館が入れば安定した家賃収入が入り、ラピオビルの再構築に繋がりまっすし、A街区に約30億円の税金を投じて図書館を建設するよりも効率的であったのです。 しかしながら、市長に就任した山下市長は、早々と図書館のラピオビル移設を白紙にしてしまいました。

★山下市長が犯した大罪その3 「二元代表制を崩壊させた大罪」

 市長就任直後の平成23年第1回定例会(3月議会)において、小林一議員(当時:新政クラブ)は、図書館のラピオ移設が白紙になったことに対して次のように質問しました。
(小林議員の質問内容)
 牧駅周辺活性化委員会において昨年より議論を重ね、本年1月(20日)にラピオ3階に図書館を持ってくるしかないということで委員会で決められたわけです。そのような経過も無視して、図書館の建てかえはゼロベースでという新聞報道がありました。
 小牧市は大統領制ではございません。拒否権はございませんので、議案として提案しても、議会が承認しなければ執行できません。お互いが市民の代表として独立した立場で提案、審査をするものであります。そのようなことを踏まえて今回の異なるコメントを出された理由を教えてください
。(以上)

 山下市長は小林議員の質問に対して次のように答弁しました。
(山下市長の答弁内容)
 これはラピオとか図書館の問題と承知をしておりますが、市議会として熱心に議論され、一定の方向性を導き出してこられたことは十分に認識をしております。
 しかしながら、ただいま申し上げました二元代表制の基本的な考え方のとおり、首長と議会はそれぞれ住民の直接選挙で選ばれ、独立して民意を代表しております。
 私は、さきの市長選挙を通じて、マニフェストの中で大型プロジェクトについてゼロベースの再検討を市民の皆様にお約束し、市民の皆様から御信任をいただいて、新たに市長に就任したわけでありますので、現時点で議会と異なる意見を持つことに何ら問題はないものと考えております
。(以上)

 山下市長の答弁の通り、地方自治の二元代表制は、別々の選挙で選ばれた市長と、議員で構成される議会(合議体)は協力と牽制の緊張感を保ちながら市政を運営する仕組みです。 
 しかしながら、この二枚舌男は、この場で上記のような答弁をしておきながら、半年後に施行された市議選挙において、「選挙後に、市長マニフェストに掲げた『議員定数3分の2への削減』等の実現に協力すれば、市議選挙の際に応援してやる。応援してほしければ、この誓約書に署名押印して提出しろ」と、あきれ果てる行動をしたのです。 
 この市議選により、議員として資質に欠ける(これは私の判断ですが、小牧市議会を見つめている市民は同様に思っています・・・)が、何人も初当選し、小牧市議会は市長の追認機関になり下がってしまいました

★山下市長が犯した大罪その4 「ラピオビルの再構築をミスリードした大罪」
 ラピオビルへの図書館の移設が白紙になり、破たん寸前の小牧都市開発?はどうなったのでしょうか。
平成23年3月3日の中日新聞
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 私は、小牧都市開発?の決算資料を毎年開示請求して入手していますが、平成23年3月末時点の長期借入金残高は7億6,500万円でした
 借入先は小牧市と東春信用金庫の2者ですが、23年度分の返済が出来ず、貸付金の回収を猶予したことを報じた記事です。
 記事の文末には山下市長が、中野前市長時代に検討されたラピオ3階への市立図書館移転については「ゼロベースで考える。図書館はどういう形が良いのかまだ決めていない」と述べたと書かれています。
 市長選挙の際に、私は複数の市議から「山下候補は小牧選出の県議だったが、小牧市のことは殆ど知らない」、「若いけど頑固だ」という話を聞いていました。

 中野前市長が進めていた図書館のラピオ移設に関して、「こういう点が問題だ」と説明して白紙にするのであれば理解できないわけではないですが、21年3月に策定された図書館建設基本計画も読まない訳の分からない状況で白紙にしたのは、「前市長の進めたことを引き継いでも自分の得点にはならない」、「次の市長選挙で図書館問題をアピールした方が票に繋がる」と、この男は抜群の政治屋としての能力を発揮したのでしょう
 そして、議会に説明する前に御用記者を使って「ラピオ移設白紙」を書かせたのです。

平成23年4月23日の中日新聞
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 従来、小牧都市開発?の社長は、48%を出資する小牧市の副市長が就いていましたが、山下市長は東海ゴム工業参与の速水昭典氏を社長に就任させました。

 速水氏については、先の小牧市総合計画審議会の委員もされており、ビジネス視点で市長が提案した市長戦略編を厳しく批判しました。 
 最終的に市長戦略編が市政戦略編に変更されたのも、私は速水氏の発言によると判断しています

 しかしながら、山下市長が素人判断で「ラピオビルは第一義的に商業ビルだ」と、誤った認識に基づく答弁を度々したように、商業ビルを管理する会社の社長という点では速水氏も全くの素人です。
 商業ビルの管理会社の社長には、「売り上げの悪い不人気なテナントに退店させ、人気のある店を引っ張ってくるような能力がないと務まらないのです。

 そして、山下市長には根本的な認識不足(勉強不足)が、そのベースに会ったのです。
 平成18年9月に、ラピオビルの核店舗のイトーヨーカ堂が業績不振で退店表明した後に、平成19年2月に「小牧駅周辺整備検討委員会」が、小牧市に「小牧駅周辺整備に関する提言書」を提出しました。
 会議録は非公開でしたが、商業立地の専門家が同委員会に「小牧駅前地区に関する商業診断資料」を提出していることを把握いたしました。
 私は、その商業診断書を開示請求して入手いたしましたが、小牧駅前地区に適した店舗は、食品スーパー業態店(SM)や、ドラッグストア業態(DS)であり、総合スーパー業態(GMS)やホームファニシング業態は不適であると、バツ1印が明記してあるのです。
※ホームファニシング業態は、ニトリやファニチャードームのような店舗です。
 このことは、別に専門家でなくても、小売業・流通業に携わった人、あるいは小売業に興味のある市民の方から見ても当たり前のことであります。

 税金を使っての商業診断が存在するにも拘わらず、山下市長は勉強もせず「ど素人判断」で、ラピオビルは第一義的に商業ビルだとし、速水氏に社長を要請したのです。
 その新聞記事で注目していただきたいのは、赤い線を引いた部分の「大善家具会長の加藤氏正義氏・・・新たに取締役に選ばれた」という点です。
 大善家具は小牧市に本社のある家具の卸業者ですが、このルートでファニチャードームがラピオ3階~4階に入店することになったのです。(平成23年12月1日オープン)

 先日も取り上げましたが、ラピオビル前の信号を挟んだ反対側に食品スーパーのマックスバリュウが出店します。
 マックスバリュウが出店するのは、小牧駅前地区が食品スーパー業態店に適しているからであります。
 勿論、オープンすれば勝ち残るのは、マックスバリュウかラピオ1階の平和堂の食品売り場のどちらかです。
 両店とも繁盛することはあり得ません。

 現在、営業している店舗についてコメントするのは好ましいことではありませんが、一般論として言えば、平和堂の1階~2階は総合スーパーの体をなしていませんし、ファニチャドームも小牧駅地区に適合した店舗ではありません。
 こうした観点で、私は「数年後には、ラピオビルの1階~4階の店舗がほとんどなくなる可能性が高い」と思います。

 だから、慌てて、しかも市民の声を全く聞かないで、A街区に図書館(山下市長のやりたい放題にさせれば、CCCを指定管理者捺した図書館、スタバ、蔦屋書店の入った建物)建設を進めることに大きな疑問を抱くのです。

(次回へ続く、お楽しみに)

この記事は2014年04月28日に「こまき無答塾」に書かれた記事「図書館問題で犯した小牧市長の大罪(その2)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続きです)

 昨日は、山下市長が掲げたマニフェストに反し、図書館問題について市民の声を全く聞いていない大罪を取上げました。 
 本日は、平成21年3月に「小牧市図書館建設基本計画」が策定されてから、平成23年2月の市長選挙に関する図書館問題の動向を市民の皆さまにご理解いただきたいと思います。
 市民の皆さまの中には、「なかなか進展しなかった図書館建設が、山下市長のおかげでやっと動き出した」と拍手される方もいらっしゃると思いますが、現実は全く違うのです

★平成22年9月~23年1月の新聞記事
平成22年9月10日の中日新聞
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 ラピオビルの1階~4階を使って総合スーパーという業態店を営業していたイトーヨーカ堂が営業不振で退店した後に、平和堂が1階~3階を使って同じ総合スーパーを出店しました。 
 新聞記事は平成22年になり地元テナント店の退店が相次ぎ1年間で7店舗も退店することを報じたものです。
 記事の中で「長引く景気低迷による売り上げ不振が原因とみられる」と記者がコメントしていますが、これは商業立地と適応業態について無知な記者のコメントであり、実態は「小牧駅前立地には、総合スーパー業態として不適格である」、「そのようなビルにテナント出店しても売り上げが上がるはずはない」ということです。
 一時期、地方都市の駅前に総合スーパーの出店が相次ぎましたが立地に適合せず、全国規模で総合スーパーの駅前からの撤退が相次いだ事実から見れば理解できるはずです。

◆平成22年11月3日の中日新聞
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 新聞は平成22年11月2日の中野前市長の記者会見で、中野市長が「ラピオへの図書館移設」を表明したとの記事ですが、突然の表明で12月議会で真偽のほどが追及されました。
 私は、この時の記者会見記録を開示請求して入手しましたが、中野市長が図書館のラピオ移設を表明したような記録はありませんでした。

 議会で中野前市長は「最近は新聞も誤報が多い」ととぼけましたが、事実は記者会見とは別に中日新聞の平井記者の裏で「こう書いてほしい」ということで報道されたものです。 私は、中日新聞の記者を数人知っていますが、平井記者については「自分の足で取材するのではなく、小牧市から提供される記事を垂れ流したり、個人情報が漏えいされた内容だと認識しつつ記事を書いた最低レベルの記者だ」と判断しています。(昨年6月頃養老の方へ移動しましたが・・・

平成23年1月21日の中日新聞
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 報道は前日の1月20日に開催された小牧市議会の小牧駅周辺活性化委員会の結果えい報じたものです。
 私は、この日の委員会を傍聴しましたが、平井記者は記者席におりませんでしたので、この記事も小牧市から「こう書いてくれ」と言われるままに記事にしたものです
 委員会では都市政策部から、ラピオ3階~4階に生じた空床(平和堂は1階~3階⇒1階~2階に縮小して3階がほとんど空床になりました)に、図書館間の移設が可能かどうか専門業者にさせた結果を議員に説明をしたもので、その結論は「1,600万円ほどをかけてラピオビルを補強すれば図書の荷重に耐えられる」というものでした

 また、平成21年に策定された「小牧市図書館建設基本計画」においては、A街区に図書館を建設する予定でしたが、図書館を所管する教育委員会も「A街区への建設ではなく、ラピオに移設しても基本計画で掲げた内容を実現できる。基本計画の見直しをする必要なない」と議会で答弁しました。

 ★山下市長が犯した大罪その2 「小牧市図書館の開設を大幅に遅らせた大罪」

 上記の経緯を踏まえれば、平成23年2月の市長選挙の後に、図書館のラピオビルへの移設に関する活動が始まることがほぼ決定していました。
 しかし、選挙で中野前市長を破って当選した山下市長は、「ラピオビルは第一義的に商業ビルだ」との素人判断(訳の分からない間違った判断で)図書館のラピオビル移設を白紙にしてしまいました
 普通に進めば、平成24年度には新小牧市図書館はオープンしていたはずですが、この男が、小牧市図書館の開設を大幅に遅らせた大罪を犯してしまったのです

★中野前市長は、何故図書館のラピオビル移設を決断したのか
 市長選挙が終わって1年余り経過した平成24年5月17日に、中野前市長のミニ講演会がありました。
 「市長室よもやま話」という演題で中野前市長の話の後、お弁当を食べながら懇談するという形式です。
 私は、中野市長が現役の頃に特に支持していたわけではなく、逆に「うっとうしいことを言う市民だ」と思われていたと思いますが、興味があり参加申し込みをいたしました。

 お弁当を食べながら中野市長に「16年間の任期期間にやり残したことはありますか」と質問をしたところ、中野前市長は、「1つは、ピーチライナーの跡(インフラ・本社跡地)について、何らかの決定をしておきたかった。もう1つは、ラピオビルの経営を安定化させることが小牧駅周辺の整備には必要不可欠であり、そういう観点で新図書館のラピオ施設をすすめてきたが、現在のような状況になった。新たに図書館を建設するとなると用地や金が必要だ(要旨)」の回答がありました。

 中野前市長の「ラピオビルの経営を安定化させることが小牧駅周辺の整備には必要不可欠である」という回答を聞いて、その重要性が改めて強く認識させられました。「そうだったのか・・・」と。

 また、私の「就任時には、行政にはど素人と発言されたが、市長としてどのようにして市の職員の能力を発揮させるマネジメントをされたのか」という質問に対して、中野前市長は「市の職員は優秀な人、専門知識を有した人が多い。私は基本的に市の職員に任せ種々の提案(政策)を出させ、それらの中から最終案を決めて行くように心がけた。私の発揮できている80の能力を100にするより、職員1人1人が3%能力をアップすれば、約2000人いる職員を合計すれば、組織として大きな能力になる(要旨)」との回答をされました。

 小牧市職員を強権で委縮させている山下市長との大きな違いも分かりました。

(次回へ続く、お楽しみに)

この記事は2014年04月24日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市長に苦言を呈しました」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



ご承知の通り「苦言を呈する」とは、忠告をする、特に、言われたことは余りいい気はしないだろうと思われるような内容のアドバイスや注意などを行うことという意味です。

 4月22日に、「市民の声」を通じて、山下市長に苦言を呈しましたので、その時の原文を以下に掲載いたします。
(市民の声)
1.タウンミーティングに関して
 4月20日に東部市民センターで開催されたタウンミーティングに参加いたしました。正確にいうと、発言する気持ちは全くありませんでしたので、傍聴しましたということかも知れません。
 帰宅後、参加されていた方(区長経験者の方)から電話がありました。その内容は次の通りです。
(電話の内容)
 堀さんのブログについては、山下市長や議員の方について、厳しすぎると思っていたが、今日タウンミーティングに参加してみて、堀さんがブログで指摘されていた通りだった。このようなことは小牧の恥だ。(以上)

 私は、山下市長の発言、松岡市長公室長・伊木総務部長の説明に関する内容は別として、最大の問題は「時間の管理が全くできていないタウンミーティングだ」と強く感じました。
 スタート時間と終了時間は定刻通りでしたが、山下市長の発言時間がいつもの通り長すぎて、第一部が終了したのは8時3分、第二部が始まったのは8時4分でした。
 しかも、第二部では、5人の市民の発言時間は10分足らずであったのに、山下市長の回答は、進行係りから市民に対して「1分以内」としながら、山下市長は25分以上要しました。これが「~市民と話してみませんか~」の現状です。

 私は、ビジネスの経験で「時間の管理が出来ない社員は仕事が出来ない」と思うようになりました。別に私だけでなく、会社で人の上に立つ立場を経験した人は誰でもそう思っていると判断していますが・・・。
 そうした視点で言えば「時間の管理が出来ない人は首長としての資質に欠ける」ということです。
 猛省し改善されるよう期待します。そして、プレゼン能力・ポイントをとらえた説明能力を身に付けていただくことも併せて期待します。

2.小牧市立図書館について
 4月21日に図書館で開催された平成26年度第1回小牧市図書館協議会を傍聴いたしました。その要旨は安藤教育長・大野教育部長から報告があるでしょうが、安易な見直しについて、唐松委員・酒向委員・崎元委員の3人の委員の方は異論を唱えました。残り4人の委員は沈黙でした。
 見直しに関して、教育委員会の発案、協議会委員の発案であるならばまだしも、こうした状況に市職員を追い込むのは山下市長の首長としての資質の問題です。
 
 唐松委員・酒向委員等が携わって膨大なコスト(時間・労力・費用等)策定した基本計画を、鶴の一声で見直してしまうことに対して、総合計画の見直しと同様に、現計画に携わった人たちの心・思いを全く無視したやり方に強い疑念を抱きます。
 本来であれば、ラピオ3~4階に小牧市図書館がオープンしているハズなのに、ラピオ移設を撤回しておきながら、市長選挙を控えて、CCCを指定管理者とした図書館建設をアピールすることの幼稚さに笑ってしまいます。
 図書館に関しては、マックスバリュウのオープン後のラピオビルの動向を見極めるまで、動いてはならないと確信します。
 本来であれば、首長を監視するためにある議会が全く機能していない中で、市民はこうした「市民の声」を出すしかないのです
。(以上、「市民の声」引用終わり)

★山下市長の何が問題なのか
(タウンミーティングに関して)
挨拶・説明・回答が長すぎて何が言いたいのかよく分からない。
時間管理(スケジュール管理)に対する認識が極めて低い。
市民の多様な質問・意見に対して市長1人で適切な回答が出来るハズかないのに、タウンミーティングを改善しようとしない。

※今回も市民の教育に関する質問に対して教育委員会は権限外だからと言って回答できなかった。
発言が軽率である。
※デマンド交通について「(実験実行運行を)やってみないと分からない」と言ったが、「分からないことをマニフェストに掲げて多額な税金を無駄遣いするな」と言い返したかった。

(小牧市図書館協議会に関して)
現計画の策定に係わった人の心を踏みにじっている
※総合計画の基本計画の中間点における見直しに際しても同様だが、現計画を根拠なく批判し策定に係わった多くの市民・職員の心を踏みにじっている。
 平成21年3月に、唐松委員(策定委員会委員長)、酒向委員(同副委員長)尽力して策定した「新小牧市図書館建設基本計画」45頁には、新図書館の運営・管理について「市直営の原則による市民ニーズへの対応」と記載してあるにも係わらず、唐松委員・酒向委員・崎元委員が納得しないまま、強引に運営を指定管理者と変更した。

市職員を苦しめ、委縮させている。
※市長は会社でいえば社長です。小牧市運営⇒指定管理者運営について、教育長・教育部長・教育部次長・図書館長・図書館職員の何れも納得できない様子であったが、「逆らうことが出来ない」という様子でもあった。
 昨年3月に市長に苦言を呈した両副市長を任期途中で平気で解任できる市長だから・・・。

市民の声を全く聴いていない。
※マニフェストに、図書館について市民の声を聴いて・・・と記載しながら、全く聴いていない。大ウソつきだ。

★山下市長をやりたい放題にさせているのは誰か
 市長を監視し是々非々の判断で議決するために報酬をもらっている議員(議会)が、山下市長と裏取引をして「市長提案何でも賛成の追認機関になり下がっていることが、山下市長の独善を許している。
 その議員たちは、牧政会・小牧市民連合の19名の議員だ。
牧政会
水谷勉(5期)・河内伸一・〇鈴木英治・小島倫明・澤田勝已・成田隆三・玉井宰・船橋厚・船橋秀和(以上2期)・丹羽浩・長田淳・稲垣守・松田喜久男(以上1期)

小牧市民連合
◎伊藤宏行(6期)・川島公子(4期)・小川真由美・谷田貝将典(以上2期)・小沢国大・鈴木達也(以上1期)
※◎議長・〇副議長

 16名の議員が2月に武雄市立図書館を視察しているが、牧政会と市民連合で行く予定が他の会派にもばれ、結果として、無会派を含む全会派の議員で行くことになった。
 これも、山下市長と牧政会・小牧市民連合の裏取引の証拠だ!

★最後の一言
 市民を置き去りにしている山下市長も情けないが、牧政会・小牧市民連合の議員も情けない・・・。

この記事は2014年04月21日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市図書館建設に係わる暴挙」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



平成20年3月に「建設基本構想」を策定し、平成21年3月に「建設基本計画」を策定した新小牧市図書館建設問題については、当ブログで度々取り上げてきました。
(新小牧市図書館い関する最近の記事)
4月17日:絶対におかしい、小牧市立図書館建設基本計画の見直し
4月13: (仮称)マックスバリュ小牧駅西店の影響」
 
3月29日:小牧市立図書館に関する、「バカ殿」の振る舞い

 4月17日のブログで報告した「平成26年度第1回小牧市立図書館協議会」が、本日午後2時から開催されましたので傍聴いたしました。(傍聴者1人)
 傍聴した動機は、議題が「新小牧市立図書館建設基本計画の一部見直し」であったためです。
 実は、現在の小牧市立図書館協議会委員の方の任期は6月末までであり、7月1日付けで委員の入替えがあり、新たな委員で7月以降に平成26年度第1回の協議会が開催されるのが通常ですが、それを待たずに4月に慌てて開催することに「キナ臭さ」を感じて傍聴したという訳です。

 山下市長の首長としての資質の問題点についてもブログで度々取り上げていますが、一言でいうと、小牧市の市長としての政策立案力や市民への説明能力は全くありませんが、政治屋としての議員の多数派工作能力、選挙向けのパフォーマンス能力は驚くほど抜群の才能を有しているということです

 全国で話題となっている事柄をつまみ食いしている山下市長は、新小牧市図書館を、全国的に話題となっている武雄市立図書館と同様に、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)を指定管理者とした図書館にしたいのです 
 その目的はいうまでのなく、来年2月の市長選挙で「小牧駅前のA街区に、目新し図書館を作ります」とのマニフェストを掲げるために・・・。

 しかし、山下市長にとっては、CCCを指定管理者にするためには、20年3月の「基本構想」・21年3月の「基本計画」において、共に「図書館は小牧市直営による運営を行っていきます」と明記された文言が障害になったのです。
 その「小牧市直営による運営」という文言を削除し、「指定管理者による運営」に入れ替える必要があったため、本日の協議会を慌てて開催したのです。

 本日の協議会には委員として8名の方(民間の方)が、事務局として安藤教育長・大野教育部長・舟橋教育部次長・山田図書館長・2名の図書館職員計6名の方参加されました。
 唐松委員(副会長)、酒向委員、崎元委員の方から、「直営がいいか、指定管理者運営がいいかを検討するためには、それぞれのメリット・デメリットを記した一覧表が必要ではないのか」、「今回は、運営手段に限局した見直しなのか」、「指定管理者運営では、将来的に問題が生じるのではないか」、「指定管理者運営では、魂(想い)を込めた基本計画の内容が反映されないのではないか」など、事務局の進め方に異論を唱える意見が出ましたが、事務局メンバーよりより「何とか、見直しをご理解いたいただきたい」という繰り返しでした。

 吉村会長は、事前に事務局から話があったのでしょうが、「まあ、事務局がうまくやっていただいたら・・・」ということで、予定通り「直営⇒指定管理者運営」の見直し議題は了解されたで終了しました。
 勿論、唐松委員(副会長)、酒向委員、崎元委員の3人の方は、釈然としない様子でした。
 特に唐松委員(元・岩倉市図書館館長・現・愛知文教大学地域文化研究センター事務長)は、5年前に「基本計画」を策定した委員会の委員長を務められた方ですので、基本計画の内容がどうなってしまうかご心配でしょうね・・・。

※残り4名の委員は、何のために出席されているのか、一言も発言されませんでした。1時間余りの協議会に出席をして、何も言わないで7,700円の手当が出るのです・・・。  

 なお、終了間際に大野教育部長より、「近々、教育委員会に新図書館建設推進室を設置し、本年度中に建設基本設計を策定し、平成30年度供用を目途に進めていく」との説明がありました。

★協議会終了後に
 協議会終了後に、ここまできたら1市民がどうすることも出来ないが、言うべきことは言おうと判断し、
 事務局の安藤教育長・舟橋次長・山田館長他図書館職員2名のところへ行き「チョットいいですか」と声をかけました。
 5人の方は、真剣な顔つきで最後まで私の話を聞いてくれました。時々うなずきながら・・・。
(私が話をした要点)
1.事務局の皆さんの立場はよく理解しているつもりですが、進め方が強引ではないですか。
2.基本構想・基本計画には多くのコスト(時間・費用)かけ策定しました。特に、共にパブリックコメント終了後に、市民との意見交換会を開催して策定したものです。その方々(委員会委員・市民)の労が無視されることになりのではないですか。
3.指定管理者をプロポーザル方式で選定するといってるが、CCCありきではないですか。
4.ラピオビル近い将来に空床が生じる可能性がありますよ。A街区に図書館を造りはじめたら、ラピオが空っぽになったらどうするのですか。
5.図書館問題が選挙運動に利用されるのではないですか。
6.市長・職員・議員は、基本的に税金を納めている主権者である市民のことを考えて行動するべきではないですか
。(以上)

※その場に大野部長はおられませんでしたが、玄関先で吉村会長と話をされていましたので、簡単に上記の内容を伝えました。
※3月下旬の新聞報道で、定年退職される中嶋教育部長の後任に大野氏が就任されることを知りました。この時に、大野氏は1年前まで市長公室次長であったから、何か意図が・・・と感じましたが、やはり山下市長の図書館政策を推進するための人事であったのでしょうね・・・。(これは、疑い深い私の判断です)
※本日の協議会資料として、12月議会・3月議会の図書館に関する議事録から、議員(澤田議員・河内議員:いずれも牧政会)の質問と答弁の資料が配布されました。協議会委員の方は、誰もこれが「やらせ質問だった」とは思われないでしょうね。
 
 
 まあ、何も知らない多くの小牧市民は、「山下市長が新しい図書館を造ってくれる・・・」と評価するのでしょうね。
 その裏には、総合計画の見直しと同様に、原計画に携わった多くの人たちの努力を無視して・・・。

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