この記事は2011年08月08日に「こまき無答塾」に書かれた記事「工場の街 小牧」を Bing検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



あれから既に1年近くが経過いたしました。昨年9月9日に開催された小牧市議会において、「小牧は工場の街、工場見学ツアーの企画を!」と、一般質問の中で提言をされた若い議員がいました。谷田貝将典議員です。

 小牧市議会の傍聴を続けていますが、「小牧市議会における昨年度ナンバーワンの一般質問だ」と、私は高く評価しています。
 従来、「小牧に来ていただくためには、どうしたらいいか?」という話題になれば、一に「小牧山」、二に「メナード美術館」、後が続かなくて、「中心市街地の活性化が必要だ」というのが現状でありました。
 隣接する犬山市には、国宝犬山城、国宝茶室「如庵」をはじめ、数多くの重要文化財が存在するのに比べれば、残念ながら小牧市には観光資源といえるものは殆どありません。
 そのような中で、「小牧は工場の街」と言い切る発言に、新鮮味を感じると共に、「言われてみれば、そうだよね。小牧市が全国的に見ても、財政豊かな市であるのは工場のお陰だよね」と、納得してしまいました。

 谷田貝議員の発言の主要部分を会議録から引用いたします。
 今、日本全国で「工場ブーム」が巻き起こっている。工場の写真ばかりを載せた写真集「工場萌え」も発刊され好評だ。
 そのような工場ブームに乗っかるように、各自治体や旅行会社では「工場見学ツアー」を企画している。
 例を挙げれば、四日市市においては、かっては「四日市ぜんそく」でマイナスイメージだった工場群を逆手に取って、「四日市コンビナート夜景クルーズ」を企画、また川崎市においては、普段立ち入れない施設にも入れる「プロがコーディネートするドラマチック工場夜景ツアー」を企画し好評を得ている。
 小牧市も、「工場の街小牧」であり、三菱重工業、日本特殊陶業、日本碍子、東海ゴム、CKD、ホウトク、三ツ星ベルト、ヨーク、両口屋、などなど、中小企業も含め、挙げれば切りがないぐらい魅力的、ポテンシャルの高い工場が存在する。
 また、町工場だが、剥製を作る技術では日本一の工場や、ハリウッドスターにも人気のカスタムバイクショップもある。
 数多くある工場に呼びかけて、「工場見学ツアー」や「小牧オリジナルのお土産」を企画することを提案する。

 
 このブログを書く前に、「四日市観光協会」のホームページを見たら、トップページは、「満員御礼、四日市花火大会&四日市コンビナート夜景クルーズ」「予約受付開始、四日市コンビナート夜景クルーズ2011」の記事や写真で全面埋め尽くされていました。
 また、小牧市に工場を持つ企業名は知っていても、どんな物を、どんな技術で作っているのか、市民は殆ど知りません。

 小牧市における「工場見学ツアー」に関しては、その後どのような検討が行われているのか、また、行われてはいないのか見えてきませんが、小牧市、商工会議所、企業が連携し、小牧市における「工場見学ツアー」が実現することを強く期待いたします。