この記事は2012年06月28日に「こまき無答塾」に書かれた記事「議案一体の原則???行政実例???」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



今日は午前10時から開催された小牧市議会の「議会改革委員会」を傍聴いたしました。議題は「決算審査」及び「全員協議会のあり方にについて」です。

 小牧市議会の「決算審査」は、毎年9月議会で「決算特別委員会」を設置して、前年度の決算について審査を行って来ましたが、前回の「議会改革委員会」において、玉井宰議員より「決算審査については、従来のように決算特別委員会で審査するのではなく、各常任委員会に分割付託して審査すべきではないか。そうすることにより、翌年3月議会の各常任委員会での予算審議に結びつくことになり、予算・決算に関する議員の責任感も高まる」との提案に基づき、今回の議題となったものです。
 私も、玉井議員の提案通りに、決算の審査は次年度の予算の審議にも役立つことであり、予算・決算両議案のについて各常任委員会で行うことには大賛成です。
※小牧市議会においては、3月議会に上程された「新年度の予算議案」の審議を、4つの常任委員会(総務・文教・福祉環境・建設の各委員会)に分割付託して審議しています。一方、「前年度の決算議案」については、9月議会で「決算特別委員会」を設置して(昨年は議員9名で構成)審査しました。

 本日の委員会では、玉井議員の提案を受けて、宮田議会事務局長より、本件に関する調査資料について報告がされました。
 ここからが、私たち市民にはチョット難しいのですが、事務局長の報告の中で、「議案一体の原則」が「行政実例」で決められており、予算・決算議案を各常任委員会に分割付託することは、この「行政実例」に基本的には反するとのことでした。
 「行政実例」、「議案一体の原則」については、私は今日初めて聞く言葉でありますので帰宅してからパソコンで調べたら次のようなことが分かりました。
〇行政実例(世界大百科事典より)
 通常、主として行政機関が法令の適用等に関し疑義がある場合、関係所轄行政機関に対して問題点を示して意見を求め(照会)、照会を受けた行政機関がこれに対して回答した事案を、行政運営上参考に供するために公にしたもの。
執行命令・訓令・通達等が下級行政機関を拘束するのに対し、行政実例は単なる意見の表明とのこと

〇議案一体の原則
 1つの議案を分割付託し審議すると、委員会の間で結論が異なる場合が考えられるので、「1つの議案は1つの委員会で審議すべき」という考え。

 「なるほど、議案一体の原則か・・・」と思いましたが、一方では、小牧市議会では(多くの他市町の議会でも同様と思いますが)既に予算審議を各常任委員会に分割付託していることは、「議案一体の原則」から外れていることであることも認識しました。
 事務局長より、「議案一体の原則」を守りながら、実質的には常任委員会に分割付託して決算審議を行っている豊田市議会の事例や、「議案一体の原則」から外れているが、常任委員会で分割付託して決算審議を行ってる犬山市議会・春日井市議会の事例が報告されました。

 本日は結論は出ませんでしたが、小牧市議会においても9月議会から、「決算特別委員会」を設置せずに各常任委員会で決算審査が行われるものと思われます

 2つ目の議題の「全員協議会のあり方にについて」では、現在非公開で行われている「全員協議会」を今後は公開する方向で検討しようというものです
※全員協議会は、全議員に対して行政側から諸般の説明があったり、議員だけで種々の課題について全議員間で討議を行う会議です。(小牧市議会の場合には20日前後に開催されるようですが、現状では行政からの諸般の説明が中心のようです)

 全員協議会の公開についても、本日は「各会派の意見を徴集して」ということに留まりましたが、「公開」の方向で進展すると思います。

(PS)
 本日の委員会において事務局長の報告資料(A4サイズ5ページ)は、傍聴席にも配布されていましたが「閲覧用」の赤いスタンプが押してあり持ち帰ることが出来ませんので、傍聴しながら、持参したノートに必死に書き取りました
 この件に関しては、「市民の声」を通じて、「数百ページに及ぶ予算書・決算書は閲覧用でやむを得ないが、通常の委員会資料は持ち帰れるようにして欲しい」と要望していますが、中々進展していません。
 本日は委員会終了後に、議員だけの話し合いが開始される1分間程、議員席と会話する時間がありましたので、直接この件に関する改善を要望を伝えました。
 この点も、近々には改善されると思います。議会改革のポイントは「市民参加」「情報公開」「議会機能強化」ですから・・・。議会改革は、些細なことでも直ぐできること(でも市民目線で重要なこと)から・・・。
※予算書・決算書に関しては、必要に応じて本庁舎の情報公開コーナーでコピーを撮っていますが、可能であれば有料でいいので、議決後の資料を手に入れたいですね・・・。それが不可であれば、犬山市のようにホームページにアップして欲しいですね・・・。
 
(PS)
 第4回「こまき無答塾」を下記のように開催いたしますので、ご気軽に参加いただきますようお願い申し上げます。
日時  平成24年6月30日(土)午前10時より(2時間)
会場  東部市民センター2階学習室 
    小牧市篠岡2丁目23番地 (電話)0568-79-0011
テーマ テーマは特にありません(ご自由に発言して下さい)
会費  100円(会場代・資料コピー代)