この記事は2012年12月10日に「こまき無答塾」に書かれた記事「山田拓郎犬山市議会議長は、やっぱり凄い!!」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



午前中、小牧市に隣接する犬山市議会の一般質問の3日目を傍聴いたしました。
 雪が降る中、傍聴に出かけたのは、山田拓郎議長の14件におよぶ1年ぶりの一般質問の様子に興味があったこと、岡覚議員の一般質問の中の「広域ごみ処理施設の計画の見通しについて」の質疑内容を確認したいと思ったからであります。
 なお、山田議長岡議員一般質問の「件名」・「質問の要旨」については、「12月定例会 一般質問通告一覧表」でご確認下さい。

★山田議長の一般質問を傍聴して
 山田議長の一般質問を傍聴した感想を一言でいえば、本日のタイトルの通り「山田拓郎犬山市議会議長は、やっぱり凄い!!」ということです
 私は正直なところ、傍聴する前は、「いくら山田議長でも、答弁を入れて60分の持ち時間の中で、14件もの質問をするのは無理だろう・・・・」、「14件も質問したら深い質疑にはならないだろう・・・」と思っていました。
 しかし、山田議長は、
キッカリ60分で14件におよぶ一般質問を終えるだけでなく、犬山市政に関する課題を客観的事実に基づいて取上げ、原稿を読むのではなく自身の心の中から出る言葉で、提言を交えて発言されました。
 私には、「60分という短い時間であるが、今後の犬山市政に関する方向性について、深い質疑が行われた」と受け止められました。

 皆様にも、本日の山田議長の一般質問の模様を、ユーストリームの映像市議会中継:過去のライブ12月10日?)で是非ご覧いただきたいと思います。
 特に、小牧市議会議員小牧市職員幹部の方々には、是非ご覧いただきたいと思っています。
 大変失礼ですが、この60分間の質疑は、それぞれの方々にとって、「今後の小牧市政運営に役立つ内容だと判断しています。
※なお、映像が出ましたら、右下の「広告をスキップ」をクリックして下さい。

 私は、昨年、犬山市議会に問合せを行ったのがキッカケで、「オープン議長室」で初めて山田議長にお会いしました。
 それ以降、山田議長の本議会全員協議会愛知北エフエム放送フェイスブック等々における山田議長の発言やコメントを注目してきました。
 山田議長にお会いしてから1年間が経過しましたが、私の頭の中では勝手ですが、「山田議長は、いずれ国政を担う人だ」、「こういう人に国政を担って欲しい」と思うようになりました。
 本日の一般質問を傍聴して、益々、その思いが深まりました。

(次の文章は、「私のつぶやき」ですので、読み流して下さい)
 「首長選挙にはその市町に住んでいなくても立候補出来ます」、「国政を担う前に、1期でもいいので、小牧市政を担って欲しいなあ・・・

★岡議員の「ごみ処理施設問題」を傍聴して
 犬山市議会では、一般質問される議員が議長の許可を得て、関連資料を配布されることが度々あります。
 そして、その関連資料は傍聴する市民にも配布されます
 本日、岡議員が配布された関連資料の中で、ごみ処理施設に関する資料はA4サイズ5ページにおよぶもので、その概要は次の通りです。
(1)稲垣民夫犬山市議会議長名(当時)で、田中志典犬山市長宛てに提出した要望書(平成22年5月21日付け)のコピー
 要望書は、22年5月25日に開催された第1小ブロック会議において、広域ごみ処理施設の候補地が最終的に犬山市の池野地区に決定した4日前の日付のもので、「2市2町で最もふさわしい建設候補地を選定するよう強く要望する」ということで、犬山市の候補地は不適切であることを議会として表明したものです。
(2)11月28日に行われた田中市長の記者会見で、ごみ処理施設に関する発言を報じた中日新聞の11月29日付けの記事コピー
 新聞記事は、記者会見で田中市長が、建設候補地を江南市で受けるという江南市長の提案に対して「市議会の意見を聞いて江南市の提案に乗る可能性はある」と述べたことを報じたものです。
(3)11月12日に開催された第1小ブロック会議(4首長会議)の会議録の1部のコピー。
 会議録の1部は、13ページにおよぶ会議録の中から田中市長の発言(1部)3ページです。

 岡議員の質問要旨は、議会の要望書(22年5月21日付け)を受け入れず、候補地を犬山に決定したにもかかわらず、今度は、議会の意見を聞いて江南市の提案を受け入れる可能性があるというのは矛盾しているのではないかというものでした。
 私は、平成22年5月25日に候補地が決定するまでの手続(2市2町から、それぞれ市民代表2名・議会代表2名・行政代表1名の合計20名で構成された候補地検討委員会の1年3ケ月・13回回開催)を考慮すれば、最終決定の直前に要望書を提出すること自体を理解することは出来ません
 候補地選定委員会の2名の犬山市議の方は(現職ではありません)、犬山市議会を代表して参加されていたのではないでしょうか。
 犬山の候補地に問題があれば、もっと早い段階で要望書を提出するのが当たり前だと判断いたします。

 そして、11月28日の記者会見で田中市長が「議会の意見を聞いて、江南市の提案を受け入れる可能性がある」と発言されたことについても、その真意を全く理解することは出来ません。
 12月26日に開催される次の第1小ブロック会議までの間には、4首長の非公式会談がセットされているということですので、次回の第1小ブロック会議までは、この問題について、記者会見の場で田中市長は発言されない方がいいと私は思います
 数年前に県職員を定年退職された方から、「田中市長が田中県議であった時の印象は、県職員に対しても非常に誠実な人であった」という話を聞いたことがありました。
 そうした、誠実な人柄が影響して、記者会見で余分な発言をされたのかも知れませんね。

 いずれにしても、(1)の要望書と(2)の新聞報道を根拠に、田中市長の議会に対する対応を議論することに関しては、私は殆ど意義を感じませんでした。

★犬山市議会から学ぶ点
 下記の点に関しては、小牧市議会においては実施されておりませんので、是非、犬山市議会を参考にして改善をしていただきたいと思います。
議員ごとの一般質問の時間について「一般質問時間目安表」が作成・公表されていること。
質疑は本来の一問一答方式であること。
答弁の際、理事者が「〇〇議員の質問〇件目の要旨〇にお答えします」と発言されるので、質疑が分かりやすいこと。
一般質問の関連資料が作成され、傍聴者にも配布されること。
残り時間3分になると議場に設置された大型モニターに、残りの分・秒が表示されること。
理事者側と相対する形で議員質問演壇があること。
議員質問席に残り時間を表示する小型モニターが設置されていること。