この記事は2013年03月29日に「こまき無答塾」に書かれた記事「お疲れ様2人の副市長、頑張って新副市長」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



3月31日付けで小牧市役所を去る3名の話です。30日は土曜日、31日は日曜日ですので実質的には、今日が最後の業務日です。
 2人は3月23日のブログ「無能な市長を見切って両副市長が辞職」で取上げた樋口民雄副市長尾関龍彦副市長です。
 そして、もう1人は、岩倉市の副市長に就任される久保田桂朗秘書広報課長です。

★樋口副市長・尾関副市長お疲れさまでした、「無念」です
 23年4月15日の臨時議会で就任直後の山下新市長が任命した両市長の人事案件を議会が同意してから2年足らず、両市長を任期の半ばで退職せざるを得ない状況に追い込んだことはどのような理由付けをしても誰も理解・納得いたしません。
 就任後、2年間で3名の副市長が辞職することは、山下市長の好きな言葉「全国初だ」ということで自慢される事柄かも知れませんが、世間の常識の目で見れば、マネジメント能力や、人間的魅力に欠けた首長であることを世間に知らしめる事柄です。

 「両副市長が勤務されるのは今日が最後だ」ということで、実は、午後お2人宛ての手紙を書いて、本庁舎1階の受付へ行って「桃花台の堀と申しますが、両副市長に手紙をお渡ししたいのですが」とお願いしたところ、「両副市長は今日のお昼に職員に見送られて退庁されました」との返事、手紙は郵送でお届けすることにいたしました。
※お昼で退庁されることを知りませんでしたが、もし知っていたら遠くからでも拍手をしたかったなあ。
  両副市長「無念」でしょうね、職員の皆さんも「無念」と思われていると確信します。
 勿論、私も「無念」であります。この「無念」は2年後の市長選挙で晴らしましょう。


 山下市長は「新体制で・・・」と言われているそうですので、臨時議会に「副市長人事案」を提出されるつもりでしょうが、このような状況で副市長を受ける人物は、よほどのイエスマンか、よどどの名誉欲が強い人物です。
 例え、受ける人物があったとしても、2年前の人事案同意を無視された議会が、今回は同意するハズがない、いや、同意すべきではないと確信いたします

★久保田岩倉新副市長、頑張って下さい
 3月23日の新聞報道(小牧市人事)で、秘書広報課長の久保田桂朗氏が3月31日で退職されることを知りました。
 それ以降、「何故、定年ではないだろうに・・・」と思っていましたが、昨日、秘書広報課のメールアドレスに久保田課長宛てのメールを次のように送信しました。
送信メール文)
 23日の新聞報道で久保田課長が3月31日付けで退職されることを初めて知りました。「えっ、定年退職・・・?」「まさか・・・」と信じられませんでした。
 秘書広報課長としての1年7ケ月、大変お疲れさまでした。また、いろいろお世話になりこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
 どうぞ、お元気でお過ごしください。


 夕方、久保田課長から次のような返信がありました。
受信メール文
 こちらこそ、大変お世話になりました。私のことまで気にかけてくださり、ありがとうございます。
 私は現在51歳で、定年までまだ9年ありますが、岩倉市から副市長にという話をいただき引き受けることにいたしました。
 これまでいただいた堀さんのご意見は、小牧市にとって耳の痛いこともあったかと思いますが、それは核心を突いた意見であったゆえのことで、今にして思えば、私にとっていい思い出となっています。
 私は、今後も行政の仕事に携わっていきます。近いところですので、もしお気づきの点があれば、忌憚のないご意見をいただきたいと思います。
 これからも、どうかお体に気をつけていただき、ご活躍ください。


 このメールをいただいて、私は、久保田課長が岩倉市の副市長に就任されることを初めて知りました。
 そして、今朝の朝日新聞に昨日開催された岩倉市議会において久保田副市長の人事案件に議会の同意かあったことが報じられました。 
 岩倉市議会は犬山市議会と同様に、早大マニュフェスト研究会の議会改革度調査で、極めて高い評価を受けている議会です。
 議会が本来の役割を果たせば、執行機関も強くなります、そして執行機関がより強くなれば、議会もより強くなるというプラスの連鎖が生じます。
 久保田新副市長、激務でしょうが是非とも頑張って、岩倉市政発展に貢献いただきたいと願っています。
※残念ながら小牧市議会と執行機関は負の連鎖が生じているのではないかと、私は判断しています。

(PS)
 私の手元には、小牧市職員の方の名刺が数10枚あります。しかし、殆どの名刺は私の方から顔見知りになった職員の方に「堀です」と言って差し出したことによるものです。
 多くのケースは、名刺を渡しても「すいません、今持っていませんので・・・」と、後から渡されることが通常です。
 現役時代の「名刺交換が人間関係を築く第1歩」という感覚からすれば、市職員の方にはそのような感覚は殆どありません。
 むしろ、市民と名刺交換したら、ややこしいことになるかもしてないという意識の方が強いのかも知れません。
 こうした中で、久保田課長の場合には、課長の方から「久保田です」と名刺をいただきましたので、極めてまれなケースでした。
 これからの時代は、久保田課長のように、どんどん市民の方に降りて行き、市民と人間関係を作ることが市職員にとっては必要なのですね。