この記事は2014年01月30日に「こまき無答塾」に書かれた記事「提出した「市民の声」を要回答から回答不要に変更しました」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



小牧市では「市民の声」制度について、ホームページで次のように説明しています。
ホームページの説明

 「市民の声」は、市民の皆さんの貴重なご意見、ご提案を市政に反映していくために設置しています。みなさんの建設的なご意見、ご提案をお待ちしています。お寄せいただいたご意見は、内容に応じて市の担当部署に送られ、今後の市政運営に活かされます。
 また、市民の皆さんと情報を共有し、信頼される市政の実現をめざすため、市民の声を公表しています。
(以上)

 「市民の声」を提出する際には、提出した意見に対して、回答を求める場合には「要回答」に、回答を求めない場合には「回答不要」のそれぞれにチェックを入れます
 そして、「要回答」にチェックをした場合には、基本的に20日以内に小牧市は意見提出者に回答をすることになっています。

★平成25年11月24日に提出した「市民の声」(自動返信メール原文)
【氏名】堀 孝次
【希望返信方法】メール
【ご提言のタイトル】地域ブランドコンセプトについての問合せ
【内容】
 11月22日、ホームページに「小牧市地域ブランドコンセプトがまとまりました」という記事が掲載されました。
 この件について下記の問合せをいたしますので、分かりやすい回答をお願いいたします。
(1)「地域ブランドとは」の説明文に、「名古屋コーチン・桃・ぶどう」といった特産品・・・、という文言がありますが、小牧市は「名古屋コーチン」を小牧市の特産品と認識していると解釈してよろしいですか。

(2)「小牧市地域ブランドコンセプト」は庁内の組織で取りまとめたのですか、それともコンサルタント企業に作成させたのですか。
 平成25年度予算案の「小牧市地域ブランド研究支援委託料3,800千円との関係に基づいた説明をお願いいたします。

(3)ブランドコンセプト『夢・チャレンジ始まりの地 小牧』の文言は、基本計画見直しに際して、市長戦略編の『こまき市政戦略ヴィジョン』(案)にも掲げられています。改めてブランドコンセプトと総合計画の関係を説明して下さい。
 また、ブランドコンセプトは総合計画の基本構想に触れる可能性はないでしょうか。

(4)ブランドの柱の一つとして「史跡小牧山」を設定していますが、今後の小牧山の整備の方向性を定めた上のことですか、それとも方向性がないまま設定したものですか。

(4)11月15日に開催された総合計画審議会においては「市長戦略編」について多くの指摘がありましたが、そうした状況の中で、小牧市がこの時期に「小牧市地域ブランドコンセプトがまとまりました」とホームページに掲載することは、市民の誤解を招く恐れがあるのではないでしょうか。
 「市政戦略編」で取上げることを諦めたから、ホームページにアップしたのですか。
(以上、引用終わり)

★「市民の声」所管部門からの電話
 上記の「市民の声」を提出してから22日後の12月16日の朝に、「市民の声」を所管する市長公室協働推進課広聴係長の方から、「お会いして話がしたい」旨の電話がありました。
 その日は、小牧市議会の総務委員会を傍聴する予定でしたので、委員会終了後にお会いする旨を伝えました。

 協働推進課長、広聴係長とお会いしたところ、「11月24日に提出された意見に関しては回答し難い(要旨)」のお話しでした。
 本来、提出した意見は、小牧市にとっても小牧市民にとっても重要な課題に関したものであり、市民に分かりやすく説明する責任が小牧市にはあるはハズです。
 しかも、山下市長自らが深く関与していると判断される課題でありますので・・・

 私は、お二人の職員のお話しを伺って、「担当部門の職員の方をトコトン追いつめるつもりは全くありません・・・」、「皆さんの気持ちを伺いませんが、皆さんの立場も十分理解(察知)しているつもりです・・・」、「納得出来ない回答なら読みたくもありません・・・」、「提出した意見を取り下げるか、回要不要に変更するかについては私が判断し連絡します・・・」(いずれも要旨)等の返答をいたしました。

★私の対応
 「意見を取り下げるかどうか」、「要回答を回答不要に変更するかどうか」、「連絡はメールにするか、再び市民の声にするかどうか」・・・、帰宅する車の中で考えましたが、最終的には行政文書としてきちんと残る「市民の声」で返事することにいたしました。
 担当課宛てのメールでも趣旨は通じますが、行政文書として残らない可能性があると判断し、次の「市民の声」を提出しました。
12月16日帰宅後に提出した「市民の声」(自動返信メール原文)
【氏名】堀 孝次
【希望返信方法】不要
【ご提言のタイトル】「市民の声」の回答を、「要回答」から「回答不要」に変更するお願い
【内容】
協働推進課 鍛冶屋課長殿・倉知係長殿
 11月24日に提出いたしました「市民の声」(地域ブランドコンセプトについての問合せ)
を、お手数ですが「要回答」から「回答不要」に変更させていただきたくお願い申し上げます。

 また、今後提出いたします「市民の声」につきましては、「要回答」か「回答不要」をよく考えた上で提出いたしますが、「要回答」とした案件については、回答期限(20日)を経過しても回答がない場合には、私の方から「回答不要」への変更の申し出を「市民の声」を通じて行いますので併せてご了解下さい。
 
 なお、メールでご連絡することも考えましたが、行政文書として残る「市民の声」で連絡いたしました。これからも業務頑張って下さいね。
(以上)

 今回の「市民の声」は、回答不要に変更するだけでなく、「回答期限(20日)を経過しても回答がない場合には、私の方から『回答不要』への変更の申し出を『市民の声』を通じて行いますので併せてご了解下さい」とも追記しました。
 今までの経験で、「提出した意見を正面から受け止めていない回答だ!」、「いい訳・言い逃れじみた回答だ!」と思うケースも多々ありましたので、そういう回答であれば「欲しくない!」という判断が心の底にあったからです。
 勿論、意見を正面で受けとめ、回答いただく職員の方も何人かはおられましたが・・・。以前にも記述いたしましたが、昨年3月に定年退職された柴田環境交通前部長は、回答に要する期間も短く、納得出来る回答を複数回いただきました。

(PS)
 電話をいただき面談した協働推進課は「広聴」の担当部署で、「広報」の担当部署でありません。
 そういう視点で言えば、「回答し難い」という連絡は、ブランドコンセプト担当部門の市長公室市長戦略課、あるいは、広報担当の市長公室秘書広報課であるべきだと思います。

(PS)
 新基本計画(案)で掲げた「情報の共有化」も、「決まったことを市民に知らせること」ではなく、「どういう過程で決まったかを市民に知らせること」と確信します。
 何度言っても、小牧市には通じませんが・・・。