この記事は2014年12月22日に「こまき無答塾」に書かれた記事「低投票率と小牧市選挙管理委員会の役割」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



12月14日に施行された衆院選の小牧市の投票率が県下54市町村の中で、ワースト3位の52位であったことに関連し、私は次の要点のブログを書きました。
小牧市の投票率が低いのは第1に小牧市民の責任だ。
第2には漫然と従前通りの対策を続けている小牧市選挙管理委員会の責任だ。

 しかし、上記の私の記述内容が気に入らないようで、「高橋大輔」と名乗る人から次のコメントをいただきました。(コメントに掲載していますが・・・)

12月19日21時58分
  選挙の投票率を上げるのは、選管以外の影響が強いため、投票の呼びかけを、全有権者に個別に行なったとしても、投票率は上がりません。
 一般に投票率を上げる要因は、対抗馬の存在と組織票です。対抗馬の存在の良い例として、長年勝ち続けている議員がいる選挙区は、全国平均よりも、大抵低い。よって、愛知6区のように、丹羽氏以外の候補者が、丹羽氏に匹敵していない。今回の民主党候補とはダブルスコアの有様。次に組織票。これは、豊田市が良い例。トヨタ労組の一括投票が投票率を押し上げる。こういった事で、投票率は大きく変動するので、選管に文句を仰る前に、民主党にもっと有力で実力の拮抗した候補者を立てて貰うことが、投票率向上に繋がりますよ。勿論6区内でも、最下位ですが、6区の全体が、低い投票率ですから、今回に関しては、選管以外の原因を考えるべきです。


12月21日午前0時19分
 知識はお有りのようですが、分析能力が、乏しいようですね。小牧市の選管も大変だな。信念は、高そうな方とお見受けしますが、選管の活動や対策で、投票率をどれだけ上げられるかが、問題なんですよ。選管の努力で、愛知トップクラスの投票率など、無理ですよ。現に、高投票率地区の傾向は、高齢化した田舎、トヨタなど組織票の強い地区、接戦だった地区のいずれかですよ。投票率を、愛知トップクラスにするには、上記のいずれかをやるしかありえません。選管でどうこうする話じゃないんですよ。あ、それとも体制を正そうとしたいのかな。ただの反論ですから、承認しなくてよいですよ。論破されると、くだらないコメントとして、拒否するみたいですのでこの辺で。まあ程々に頑張りましょう。良い小牧のために。(以上)

 その後、12月21日午前10時27分に「内藤」と名乗る人、同午前10時55分に「安原」と名乗る人、12月22日午前2時36分に「長野」と名乗る人の計3人(3人とも苗字のみ記載)から、「私の考えは高橋さんに近い」とのコメントをいただきました。(この3人のコメントは承認していませんので、コメントタンには掲載されておりません
 
 ブログの内容をキチンと理解しない状態でのコメント、そのうえ理論的な根拠に乏しいコメントに対して、いちいち反応するのも煩わしいですが、「コメントを承認しないで逃げている・・・」と思われるのもしゃくですので、この4人の方(私は〇〇後援会の方々と判断していますが・・・)に対して、物事をしっかり理解していただくために、本日のブログで取上げました。
 申し訳ありませんが、4人以外の読者の方もお付き合いください。

 まあ、考えが凝り固まっている方々でしょうから、理解いただくことは期待できませんが・・・。
※3人とも、内藤・安原・長野と名字だけ記したコメントでしたが、以前私が「ブログの批判をするコメントであれば、名前と根拠を書いて・・・」と記しましたので、とりあえず苗字だけを書かれたのでしょうね。

 小牧市の投票率について、平成23年12月9日の小牧市議会において、小川真由美議員の質問に対して、小牧市選挙管理委員会委員長の丹羽保男氏が答弁されておりますので、その内容を記述いたします。
 勿論、4人の方々は、丹羽氏の答弁に関しては全く把握されていないことでしょうが・・・。

小川真由美議員の質問
 最近では、国政・県政及びどこの市町村でも投票率の低下が危惧されております。私たち議員も、市政発展・行政改革など議員活動を通して、市民にもっとPRをし、政策で選んでいただけ、広く気軽に選挙に足を運んでいただけるように努力しなければなりません。行政におきましても、投票率向上につながるようどのような取り組みをされておられますか、お聞かせください。

丹羽保男委員長の答弁
 投票率を向上させる取り組みとしては、選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会が協力して啓発活動を行っております。
 啓発には、選挙期間外の啓発と選挙期間中の啓発がありますが、まず、選挙期間外におけるふだんの取り組みといたしましては、毎年、明るい選挙を推進するためのポスター、作文、標語といった啓発作品を募集し、その優秀作品を市民まつりの会場に展示しております。このほか新成人に向けては、成人祝賀式において啓発を行っており、さらに、初の試みとして、来年の1月には愛知県の出前トークという事業を村中小学校で開催し、模擬投票等を行う予定であり、今後は子供や家庭を通じて間接的な啓発も実施してまいりたいと思っております。
 また、選挙期間中における啓発については、明るい選挙啓発ポスターを市内の公共施設や事業所に掲示しております。その他、広報車やセスナ機による音声啓発、巡回バスの中づり広告や各行政区への回覧文書、さらには街頭キャンペーンなどを行い、有権者に向けて投票参加の呼びかけを行っております。
 投票率の低下は全国的に問題となっており、投票率アップは大きな課題でありますので、引き続き啓発活動を推進してまいりたいと思っております。


小川真由美議員の再質問
 村中小学校で模擬投票をやられる予定と、これは初めて小牧市で行っていただけるということですね。私も村中小学校出身ですので、ぜひ参加してみたいと思いますし、市の方からも、こういった模擬投票のPRですね、私たちもみずから広めていきたいと思いますが、ぜひ力を入れて行っていただきたいと思います。
 冒頭でも述べさせていただきましたが、私たちも投票率が向上するような活動をしていかなければなりませんが、明るい選挙推進協議会の委員さんから投票率アップについて具体的にいい案や声がありましたら教えていただきたいと思います。


丹羽保男委員長の答弁
 明るい選挙推進協議会というのは、市民の政治意識の向上と、正しく公正な選挙の推進を図るため、さらには民主政治の進展に寄与することなどを目的として設置された組織であります。
 その構成は、学識経験者、女性団体、青年団体、社会教育団体、地域及び関係行政機関の代表など18名で成り立っております。そして、その委員のすべてが、最近に見られる投票率の低下は、放置できない問題であるというふうに認識を共通に持っております。
 その協議会での意見でありますが、一つは、区長さんを中心とした選挙啓発、具体的にいうと、区長さんから投票を勧めていただく投票勧誘などをお願いできないかというようなこと、それから若い世代に対しては、親とか家庭のフォローが投票参加への大きな要素になり得るのではないかというような意見をいただいております。
(以上)

 もう3年も前のことですが、選管の委員長が「投票率アップは大きな課題でありますので、引き続き啓発活動を推進してまいりたいと思っております」と言っているにもかかわらず、上記の4人の方は「投票率を上げる要因は、対抗馬の存在と組織票です」と頓珍漢なコメントをしたり、そのコメントを支持しているのです。

 丹羽委員長が答弁の中で「明るい選挙を推進するためのポスター、作文、標語といった啓発作品を募集し・・・」と発言されていますが、当時、私は、小牧市の投票率が上がることを願って標語の作品を2点応募いたしました。
 その結果が、平成23年10月15日号の「広報こまき」に掲載されていますが、私の提出した作品の1つ「一票が 市政参加の 第一歩」が、一般の部の特選標語に選ばれました
 しかし、選ばれたというだけで、その標語が活用されたという実感は全くありませんでした。
 
 4人の方々は、明るい選挙の標語を応募したことがありますか・・・、ないですよね。それにもかかわらず「知識はお有りのようですが、分析能力が、乏しいようですね。小牧市の選管も大変だな」というコメントをするのは、全く無責任な方々ですね。
 
 私は、小牧市における各種選挙の投票率が下がり続けているにもかかわらず、さらに丹羽委員長が「投票率アップは大きな課題でありますので・・・」と議会で答弁されているにもかかわらず、選管が漫然と従前の対策を継続しているから、「小牧市の投票率が低いのは、第1に小牧市民の責任、そして第2に小牧市選管の責任だ!」とブログに書いたのです。
 具体的に小牧市における選挙の投票率を見てみましょう。4人の方々はこうしたことも把握されていないと思いますが・・・。

市長選挙
平成19年2月4日:55.50%
平成23年2月6日:52.13%3.37ポイントダウン
※4人の方の理論でいえば、「23年2月の市長選挙で投票率が下がったのは対抗馬が悪かった」ということになりますよ。対抗馬は山下史守朗氏ですよ。

参議院議員選挙
平成22年7月11日:55.57%
平成25年7月21日:48.29%7.28ポイントダウン

衆議院議員選挙
平成24年12月16日:55.76%
平成26年12月14日:48.93%6.83ポイントダウン
※今回の48.93%は、県下54市町村中ワースト3位の52位でした。

市議会議員選挙
平成19年9月30日:52.50%
平成23年10月2日:47.11%5.39ポイントダウン

県議会議員選挙
平成19年4月8日:37.79%
平成23年4月10日:35.06%2.73ポイントダウン
※23年4月の35.06%は、県下の市町村でワースト3位でした。

★最後に
 私は71歳ですが、今まで如何なる政党にも、如何なる政治家の後援会にも属したことはありません。
 それは私の性格「他人から考え方を拘束されるのが大嫌いだ」、「何時も是々非々の立場で自由に考えたい」という強い信念があるからです。

 こまき無答塾も、それぞれの立場で小牧市政に参画する市民が増えることを願って開設したものです。
 そういう意味では、4人の方々は私と対極にいる方々で、「それぞれの立場で・・・」を期待することはできませんし、こまき無答塾を山下市長批判のブログだと判断されているのでしょうから、訪問されるのを止めていただいた方が、お互いの健康にいいかもしれませんね。

 なお、選挙標語に応募したもう1つの方は次の通りです。
あなたの『棄権』は、こまきの『危険』です
 私はこちらの方がインパクトがあって好きですが、上記の作品が特選に選ばれてしまいました。
 小牧市民の棄権は小牧市の危険に繋がり、国民の棄権は日本国の危険に繋がりますよね・・・。