この記事は2015年01月30日に「こまき無答塾」に書かれた記事「選挙公報を使った山下市長のウソと言い逃れ(その2)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)
 昨日は、地方自治法に反し、市有地を随意契約で東春信用金庫へ売却した問題を取上げました。
 一昨日、小牧市市民会館で開催された山下しずお総決起集会においても、がんばろうコールの音頭の際、「山下しずお後援会」会長は、「デマや中傷に屈することなく・・・」と発言されました。(FBの動画で確認)
 しかし、そんなのんきなことを言っておられるのも今のうちかも知れません。私は裁判になれば自治法違反立証されるだけでなく、さらに、売却の水面下に「便宜供与」と「その見返り」ということがあれば、贈収賄事件にも発展する可能性もあるのではないかと判断しています。
 勿論、現時点では、「そうした可能性もある」というレベルですが・・・。

 さて、本日は山下しずお候補の選挙公報の青い枠で囲った部分について、「選挙公報を使った山下市長のウソ」について記載いたします。
山下しずお候補の選挙公報内容
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 青い枠で囲った部分には「市長就任以来、市債残高を60億円減らし、財政力指数は県内7位→4位に向上するなど財政運営も順調です。“住み続けたい小牧”へさらに一緒に前進しましょう」と書かれています。
 このうち、先ず、財政力指数について、「選挙公報を使った山下市長のウソ」を記述いたします。

★財政力指数について
 小牧市監査委員(伊藤二三氏、川島公子氏)の「平成25年度 小牧市決算審査意見書」の10~11ページには財政力指数について次のように書かれています。
(小牧市決算審査意見書より)
 財政力指数は、財政構造における財政力の強弱を判断するために用いられるもので、地方公共団体が標準的な行政活動を行うことに必要な財政需要に対する税収等の割合を示し、この指数が「1」を超える値が大きいほど財政力が強く、財源に余裕があるとされる。また「1」を超えた団体が普通交付税の不交付団体となる。

 算定方法としては、基準財政収入額/基準財政需要額で求め、本年度の数値を含めた過去3年間の平均値が用いられる。
 本市の指数は1.12(前年度1.14)であり、前年度に比して0.02ポイント低下している。
(以上)

 さらに、財政力指数等の表やグラフが掲載されていますが、推移の表には平成21年度から25年度の財政力指数(3年度間平均)を次のように掲載しています。
平成21年度 1.47
平成22年度 1.36
平成23年度 1.24
平成24年度 1.14
平成25年度 1.12
(以上)

 財政力指数の推移が上記の通りであるにもかかわらず、山下市長はどのような手口で財政力指数が向上したようなウソをつき、市民を騙したのでしょうか。
 山下市長が就任する前の平成22年度の財政力指数は1.36で、県内の市町村の中で7位でした。
 そして、平成25年度の財政力指数は1.12ですので、就任前より0.24ポイント低下(悪化)しましたが、県内の市町村の中では4位でした。


 山下市長は、財政力指数そのものが低下(悪化)していることには意図的に目を向けないで、県内の順位が7位から4位に上がったことだけを捉えて、向上したかのようなウソをつき市民を騙したのです。
 これが市長の行為なのです。まさに厚顔無恥の呆れた市長であります良識ある小牧市民の皆さま、このようにウソをつき、善良な市民を騙す男に、引き続き市長を努めさせることは絶対にできません。
 
 続いて、市債について、「選挙公報を使った山下市長のウソ」を記述いたします。 

★市債について
 選挙公示前に、「山下しずおと小牧を創る市民の会」という政治団体が作成しポスティングされ資料には、「山下しずお市長就任後、市の借金は60億円減っています!」と、大きく書かれていました。
 さらに、選挙公報を読んで、「市の借金60億減は、市債残高60億減」であることを知り、自分自身で確認したくなりました。
 昨日も市役所の情報公開コーナで決算資料を点検いたしましたが、財政に弱い私には分からない点が一杯ありました。
 そこで、今日は午前中に市役所の財政課に行き、「決算資料の何処を見れは各年度末の市債残高が把握できるのか」という点について職員の方にお聞きしたら、丁寧に分かり易く教えていただくことが出来ました。
 再び、情報公開コーナーへ行き、必要なページをコピーして帰り、その資料に基づいて平成22年度末と、平成25年度末の市債残高を比較する表を次のように作成いたしました、
市債の年度末現在高
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 ご覧いただいたように、平成22年度末の市債現在高は403億610万円、平成25年度末は339億6,153万円でありますので、63億14,457万円市債の年度末現在高は減っていることが分かりました。(決算資料の数値は円単位ですが、上記の表を作成するにあたり、各数値を万単位に四捨五入いたしました

 決算書には、各市債について、前年度末の現在高に、その年度の市債借入額と市債償還額をプラスマイナスし、その年度末の現在高が表示されています。
 山下市長は、ここに目を付けて「借金を60億円減らした」「市債残高を60億円減らした」と市民を騙そうとしたのです。

 しかし、何よりも重要なことは、22年度末の市債残高に比べ25年度末が60数億減ったことと、山下市長の活動・業績とは全く関係がないということです。
 この点に関しては、複数の職員の方や、財政に詳しい議員の方に確認いたしましたので間違いありません。
 政策立案能力は全くありませんが、選挙対策には驚くほどの能力を発揮する山下市長の本当にあきれ果てた姿です。
 まさに、山下市長とその後援会員が一体となって、善良な市民を騙そうとしていますが、良識ある市民は決して騙されはいたしません。

★きわどいポスター
 今年になってから、市内のあちこちに、山下市長のイメージカラーの黄色いポスターが大量に掲示されるようになりました。
●黄色いポスター
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 ポスターには、「改革と創造」の市政さらなる前進!、さらに、「2月1日は小牧市長の投票日です」という文字の上に、左手親指を立てた人間の顔がの白く抜かれています
 ポスターには、山下史守朗とは書いてありませんが、小牧市民であれば、この左手の親指を立てた白い人物は山下市長であると直ぐに分かります。
 4年前のマニフェストで掲載して以降、度々使用され、今回の資料でも次のように使われているからです。
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 このポスターは、『改革と創造の市政』を前に進める市民の会が作成したものですが、このようなきわどいポスターが選挙違反になるのかどうか、私には分かりませんが、現職の市長が作らせるポスターでは断じてないと確信いたします。

 「改革と創造」の市政 さらなる前進!ではなく、「改悪と偽造」の市政 さよなら撤退!ですよね。

(お知らせ) 
 選挙戦最終日の1月31日(土)桃花台で、じょうね幹也氏の個人演説会が開催されるとのことです。桃花台の個人演説会は、これが最初で最後です。
 どうぞ皆さん、ご参加下さるようにお願いいたします。

じょうね幹也個人演説会
時:  1月31日(土)午後2時より
ところ:光ケ丘会館