この記事は2015年09月01日に「こまき無答塾」に書かれた記事「新小牧市立図書館建設基本設計に係る開示請求をいたします」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



本日(9月1日)開催された小牧市議会において、竹内里美議員(共産党小牧市議団)が、「新図書館建設について」という項目の中で次のように質問されました。
(竹内議員の質問)
 現在、新図書館建設についてパブリックコメントが行われております。私たちは7月21日に意見交換会で素案について説明を受けました。
 そしてその後、図書館協議会、検討会等の意見を聞いて現在のパブリックコメントに出されている本案が出てきたということになっております。
 しかしですね、私も本当に、日にちの経過をみて、本案として発表された内容を見て、ちょっとビックリしました、違和感を感じました。
 こんなに短期間に、こういうふうに内容というものが変えられるものかなあと思った訳です。
 そして、昨日、ある方のブログでも、載っていました。「9月1日号の市広報に本案、その一部が出ています。しかし、広報の締め切りというのは1ケ月前になっているハズだ、そういうふうに考えますと、9月1日号にあれが出たということは、7月の終わり、あるいは8月のはじめギリギリのところで既にまとまっていたんじゃないか、それが9月1日号に印刷されて出てきたのではないかと」と。
 なるほどなあと私も思った訳ですけれども、私は、業者主導で今回の本案は一応議会に説明して意見を聞いたんだけども、すでに本案が決まっていたのではないかなあと(思っていましたが)、今回、ますますその想いを強く致しました。
 そこで、パブリックコメント出てきた市民の意見を本当に取り入れていく余地があるのかなあと疑問を持っています。
 そこでそういう意見を取り入れる余地があるということをお尋ねいたします。
(以上)

 竹内議員が引用された「ある方のブログ」とは、私が管理者である「こまき無答塾ブログ」の8月30日の記事:「広報こまき」9月1号でばれた小牧市の嘘のことであります。
 勿論、事前に竹内議員と連絡をとり合った訳でもなく、竹内議員の判断で私のブログを引用されたことについては、何の問題も異論もありません。
 しかし、竹内議員の質問に対する山下市長の答弁は、私のブログに対する答弁でもあり、その内容が許し難いものでありましたので、ケーブルテレビの本会議中継の記録を基に、先ず竹内議員の発言を記述いたしました。
※竹内議員は7月21日の議員に対する素案説明の場を、当初、「全員協議会」と発言されましたが、休憩後に「意見交換会」と訂正されました。

※竹内議員は「昨日、ある方のブログでも・・・」と発言されましたが、昨日ではなく一昨日(30日)のブログです。

 あらためて申し上げますが、私が問題にするのは、「新小牧市立図書館を小牧市直営から指定管理者による運営に変更したこと(いわゆるツタヤ図書館を整備すること)」でも、「基本設計素案の内容」でも、「基本設計案(パブリックコメント案)の内容」でも、「パブリックコメントによる市民の意見が取り入れられるかどうかということ」でもありません。
※私は、「基本設計案に対するパブリックコメントを実施すべきではない」という立場です。その根拠は、いきなり基本設計案を示し、「意見を言え」というのはあり得ないことであり、仮に意見を言えば間違った意見が出される可能性が高いと判断するからです。

 度々記述していますが、議会の議決を経ていることであり、ここまで来たのであれば、「CCC・TRC共同事業体のアドバイスを受けながら山下市長の思う通りにやれば良い」と思っています。
 ただし、現役時代の流通業の経験から「小牧駅前のシャッター通りが、新図書館により活性化するハズがない」と判断していますので、新図書館建設後の結果を注視しています。
 勿論、新図書館が中心市街地の活性化に繋がらない時は、山下市長はじめ、賛同した議員には責任を取っていただきます。

 私が問題にしているのは、基本設計素案が短期間に基本設計案に変更され、しかもその基本設計案は基本設計素案と大きく相違しているという点です。
 8月30日のブログ表現について、「品位がないブログになる」とのコメント(アドバイス)もいただきましたが、基本設計素案について、作為的に「議員をはじめ図書館関係者の意見を聞いて基本設計案をまとめました」と、小牧市が言うことが許せないのであります。
 私は、このような状況を捉え、「小牧市は市民を騙した」と、8月30日のブログに書いたのであります。
 
 竹内議員の質問に対し山下史守朗市長は次のように答弁しました。
(山下市長の答弁)
 先ほど議員の方からパブリックコメント案について、議会の皆さま方に7月下旬に説明してから8月17日に公表するまで、素案を手直しする時間があまりにも短いので事前に用意していなのではないかと、言いがかり的なお話をいただきましたが、勿論そんなことはありません。
 あの・・・、憶測でものを言われるのはいつもの通りですけど、謹んでいただきたいなあと思っています。
 まあ、ちなみに広報の原稿の最終印刷に図る締め切りは約半月前と我々は(思っています)・・・、ただ各部署から出てくるのは1ケ月前ですけど、最終的に工場の方で印刷にかかる校正は約半月前頃の作業でありまして、何とか間に合わせたところであります。
 議会の皆さま方に7月下旬に素案をお示しをして、意見を聞いて、そしてその意見出来る限り反映した案について、修正してパブコメに基本設計案としてかけさせていただいた訳で、期間が短いので直さずに出した方が良かったんだということであれば、議員の皆さま方はご納得されないと思います。
 我々が一生懸命努力した結果でありまして、非常に不適切な発言であるというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
(以上)
 
 山下市長の答弁の「言いがかり的なお話をいただきました・・・」「憶測でものを言われるのは・・・」「非常に不適切な発言であると・・・」という部分は、私のブログに対する発言と受け止めましたし、広報の締め切りに関する発言も、私の8月30日のブログを意識した答弁であると受け止めました。

 竹内議員は、山下市長の答弁で引き下がりましたが、私は引き下がりません。先ず、関連事項について開示請求を今後行います。

 ご存知と思いますが、新小牧市立図書館建設設計業務受託者が株式会社日建設計名古屋オフィに決定したことが公表されたのは平成27年1月8日のことです。
 ということは、少なくとも(株)日建設計は、CCC・TRC共同事業体のアドバイスを受けながら、2月~7月の半年間にわたり基本設計の検討をしてきたということであります。
 
 山下市長の発言が正しいとすれば、「半年を要して作成した基本設計素案を、7月下旬に議員や図書館関係者などに示し、それらの意見を反映して、基本設計素案と大きく違う基本設計案にまとめ、8月17日に公表しました」ということになります。

 常識的に考えて、(株)日建設計が基本設計を検討する過程においては、山下市長をはじめ教育委員会事務局の職員等に検討状況を示し、意見交換をしばしば行っていたと判断するのが自然であります。
 そのようにして、CCC・TRC共同事業体および(株)日建業者と小牧市の意見交換の場で検討された基本設計案が8月17日に公表された案であると見るのが当たり前であります。
 
 極端な言い方をすれば、新しいニーズに応じた図書館について、小牧市はどうしていいのか分からないからということで、CCC・TRC共同事業体にお任せしたのですから、そもその議員や図書館関係者に素案を示し意見を聞くこと自体が間違っている(おかしい)と私は確信いたします。
 ただ単に、「議員や図書館関係者のご意見を聞いて基本設計案をまとめました」というためのアリバイ作りに利用しただけあるのです。
 議員も図書館関係者も、小牧市に(山下市長に)利用された、騙されたということであります。

 仮に、(株)日建設計が7月までに基本設計素案をまとめ、議員等の意見を聞いて、素案と大きく違う基本設計案をまとめたとするならば、「(株)日建設計は、新しいニーズに対応した図書館について素人の意見を聞いて、素案を大きく変更するような情けない設計会社なのかか・・・!」「山下市長をはじめ小牧市の関係職員は、素案について何も意見を言わないような無責任で情けない人間なのか・・・!」と、言いたくなりますよね。

(追加

 一般質問終了後の議案質疑で、竹内議員は山下市長のフェースブックについて質疑(抗議)をされました。
 山下市長のフェースブックについては昨日(8月31日)のブログに引用いたしましたが、私もこの部分の表現は市長として不適切だと判断していた点でありましたので、追加して記述いたします。(全文は昨日のブログ:小牧市立図書館(本館)の意味と図書室(地域館)の重要性でご確認ください)
(問題となる表現)
 「・・・ようやく基本設計案がまとまり、現在パブリックコメント中ですが、今、共産党・市民団体より新図書館計画を白紙にする住民投票を求められています・・・」と、共産党と書かれている点です。
 私は、引用するにあたり、カッコを付けて小牧の図書館を考えう会と補足しようと思いましたが、原文にない言葉を追加するのは不適切と判断し、補足するのを止め、「このように間違った表現をするのは、レベルの低い山下市長だからだ・・・」と思いつつ引用した次第でした。

 竹内議員が議案質疑で山下市長に質疑(抗議)したのは、共産党という表現のみならず、前日に行った後援会バス旅行(例の蟹ツアー)のバスの中で、「白紙撤回を求める運動をしているのは共産党だ、赤だ!」と山下市長が後援会会員に言ったという点でありました。(竹内議員はツアー参加者から山下市長がこのように発言したとの情報を得たとのことであります)
 
 山下市長は「赤と言った記憶はない」ととぼけましたが、このレベルの市長なのであります。
※山下市長は8月30日のフェィスブックに「昨日、一昨日と山下しずおと小牧をつくる市民の会の親睦旅行を開催し、両日ともバス各10台と、多くの市民の皆様にご参加頂きました。ありがとうございました。この親睦旅行は来週も引き続き開催予定です・・・」と投稿されています。

 残念ながら小牧市民は、このようなレベルの市長に市政運営を任せているのです。

 明日は、本日議会に提出された、新図書館建設計画を白紙にすることに関する住民投票条例案に付した山下市長の意見書について記述する予定です。