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この記事は2015年06月14日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市議会の一般質問より(その2)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



平成27年第2回定例会(6月議会)の一般質問の中から、「小牧市議会の一般質問より」というタイトルで報告していますが、2回目の本日は、6月12日伊藤宏行議員(小牧市民連合)の一般質問と山下市長の答弁について記述いたします。

 伊藤議員は、「小牧市長の政治倫理について」という質問項目1の中で、政治倫理条例の必要性を述べられました。
伊藤議員の質問要旨
 3月議会では、小牧市民連合の代表質問において川島公子議員より、日本共産党小牧市議団の代表質問において竹内里美議員より、市長のモラル・道徳観・政治倫理に関し、それぞれの角度から指摘がありました。
 
 また、1月に開催した議員研修会においては、講師の四日市大学岩崎恭典教授より「政治倫理条例は議員の他、首長も対象とすべきだ」との講義を受けました。
 現在、パブリックコメントを実施している小牧市議会議会基本条例(案)の第13条(議員の政治倫理)では、「議員は、市民から負託された市民の代表としての責任を有することを自覚し、公正、誠実及び清廉を基本として、政治倫理の向上と確立に努めなければなりません」とし、2項で「議員の政治倫理に関しては、別に条例で定めるものとします」としています。

 市長は、3月議会の川島議員・竹内議員の質問に対して、山下市長は「私は、何ら不正はございませんし、しっかりと公正・適正に市政運営をしてきております。政治倫理条例のある・なしにかかわらず、しっかりと政治に携わる者として、市政に係わるものとして、倫理観をもって法令を遵守し、公正・適正に市政運営にあたっていくのは当然のことであり、現時点で政治倫理条例の制定について市として対応する考えはない。今後も。しっかりと公正公平な市政を見直していく決意を改めてお伝えしたい」と答弁されました。
 あらためて、政治倫理条例の制定に対する山下市長の認識を伺いたい。
(以上)
※6月29日(月)午前10時より、「政治倫理条例について」を議題とする議会改革委員会が開催されますので、9月議会で制定する予定の小牧市議会基本条例と同時、または少し遅れて13条2項の規定した「議員の政治倫理に関する条例」が制定されるものと思います。 

山下市長の答弁要旨
 政治倫理条例の制定についての考えをお尋ねいただきました。これにつきましては、3月議会で竹内里美議員にもお答えした通りであります。
 只今、伊藤議員から引用をいただいた部分でございます。条例のある・なしにかかわらず、政治に携わる者として法令を遵守し、常日頃から高い倫理観をもって市政に携わっていくことは当然のことでありまして、特に小牧市において新たに政治倫理条例の制定ということについては現在のところ考えておりません。
(以上)
 
 伊藤議員は、質問項目1として、上記の「小牧市長の政治倫理について」に引き続き、「政治資金について」という質問をされました。
 しかし、政治倫理条例制定に対する山下市長の上記の認識を聞いて、「他市の市長の政治倫理条例を点検すれは、その内容の半分ほどが市長の資産に関するものである。政治倫理条例制定に対して市長が前向きな答弁をされれば、これからの質問を止めようと思ったが、どうもそこら辺は上手くいかないので・・・」と、再質問をされました。
 伊藤議員の再質問で、今まで全く知らなかったことが明らかになり、驚きました。
 山下市長の配偶者が理事長を務める社会福祉法人と、山下市長本人との関わりについてのことですが、この点については、明日のブログで報告いたします。

★山下市長の上記の答弁について私が気になること
 平成23年2月の市長選挙で初当選した時点で、私は、山下市長の倫理観については全く分かりませんでしたし、山下氏に投票いたしました。
 また、政治家の倫理観について、「政治家は特別倫理観の高い人でなくていい、ごく普通の人の倫理観を有しておればいい」と、基本的に思っていました。

 当選後の8月に、「議会開催中、さらに決算特別委員会開催中であるにもかかわらず、後援会の蟹ツアーに同行し福井県へ行っていた」との新聞報道がありました。
 また、複数の市民の方から、「市長公用車を使って、子どもの幼稚園の送り迎えをしている」との情報を頂きました。

 私は、議会開催中に蟹ツアーに同行していた件に関しては、ブログで「こういう新聞報道があり、議会(当時の新政クラブ)が反発した」という程度(事実程度)にしか取り上げませんでした。また、幼稚園の送り迎えについては、ブログで一切取り上げませんでした。

 その理由は、「こまき無答塾は、山下市長の政策に関しては厳しく批判するけれど、スキャンダル的なことは、あまり取り上げたくない」という管理者の基本的な考えがあるからです
 しかし、この2件の事柄で、「山下市長は、政治家としてというより、1人の人間として倫理観の欠如している!」「人間として倫理観が欠如しているのは、生まれ育った家庭環境のせいだ!」と、思うようになりました。

 その後、23年10月の市議改選時に、「市長の推薦状の見返りに、市長マニフェスト実現に協力する」との誓約書を提出しろとの密約が交わされていたことが分かりました。(誓約書原本入手
 その後、山下市政を見続けてきた私は、「山下市長は、市長としての政策立案能力は低いけど、自分を目立たせたり、選挙を優位にするための作戦能力は抜群に高い!」と評価するようになりました。

 3月議会で、竹内議員が問題にしたのは、市長の奥さんが理事長を務めている社会福祉法人が、みなみ保育園の指定管理者候補に手を上げたことや、駅前の市有地を自治法に反して随契で東春信用金庫に売却したことを取上げたものであり、当然のことであります。
 
 山下市長は竹内議員の政治倫理条例に係わる質問に対して、「政治倫理条例の制定ということでお尋ねが改めてあるわけでございますけれども、この条例のあるなしにかかわらず、我々は高い倫理観を持ってしっかりと市政に公正公平に当たっていく、公正、適切に当たっていくということ、これはもとより重要なことでございますので、そうした認識の中で今後とも進めていきたいというふうに思います」(会議録引用)と、伊藤議員が上記の質問で引用されたように答弁されました。
 これは、3月6日のことであります。この答弁が3月6日であったことが、山下市長の人間としての欠陥があることを如実に表す証拠です。

 小牧市議会の現在の議員定数28名ですが、3月6日の出席議員は27名でした。小牧市民の方はご承知の通り、2月24日の3月議会開会日に、鈴木達也議員(1期目:小牧市民連合)が突然辞職し、1名の欠員が生じたのでした。
 辞職の原因は、山下市長が自分の希望と反し、2月1日の市長選挙で自民党愛知県連「山下市長にも、対立候補の上禰候補にも推薦状を出さない」と決定したことに腹を立て、自民党公認の山下智也県議を4月の県議選で落選させるために、無所属の鈴木議員を議員辞職させて擁立したのであります。
 3月6日の竹内議員への答弁の裏で、山下市長はこのような人としてあるまじき行為をしていたのであります。

 4月12日の県議戦後、愛知県連は山下市長を除名処分にしましたが、このことは、今まで市政にあまり関心のなかった市民の間にも、「山下市長は、ひどいことをしているらしい・・・」という評判が急速にひろがることに繋がりました。
 9月の市議改選時に、「鈴木達也氏はヌケヌケとまた立候補するだろう」「山下市長も自分の後援会の票を割り振って鈴木達也氏を当選させるだろう」と、私は予想しています。
 こんなことをしていたら、残念ながら、小牧市が良くなるハズはありませんが・・・。
 
 政治家としての倫理観どころか、人間としての善悪もわきまえない山下市長自身の言うこと異論を唱える職員を全て敵とみなし、特別職は更迭し、一般職員は左遷するという山下市長の言動について、本来監視するのが小牧市議会の役割ですが、議会がその役割を果たさなければ、市民がしっかりと監視するしかありません。

(次回へ続く)

この記事は2015年01月20日に「こまき無答塾」に書かれた記事「山下市長の道義的責任は免れない!」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



山下市長が駅前の市有地を随意契約で東春信用金庫に売却したのは違法・不当だとして、小牧市民が小牧市監査委員に住民監査請求書を提出したことについては、1月16日のブログでその詳細を報告いたしました。
 本日のブログは、上記の市有地売却問題とは全く別件でありますが、このようなことを小牧市民は絶対に許さないぞ!」と、山下市長の道義的責任を追及する内容です。

★施政方針演説より
平成25年2月25日、小牧市議会第1回定例会において
(保健福祉項目の一部引用)
 保育園につきましては、待機児童の解消が課題となっていますが、特に南部地域では区画整理事業の進捗により人口が増加しており、地域内の保育園では定員を超える状況となっています。こうしたことから、市有地を活用して、平成27 年度開園に向け、(仮称)南保育園の施設整備を進めてまいります。
 保育園の民営化については、平成25 年度から味岡保育園を指定管理者が運営いたします。第三保育園では、平成26 年度からの指定管理に向け、味岡保育園と同様に、園児や保護者の不安感を解消するため、指定管理者となる事業者と半年間の合同保育を行います。また、(仮称)南保育園につきましても開園と同時に指定管理者による運営を行う予定であります。
(以上)

平成26年2月24日、小牧市議会第1回定例会において
(教育・子育て項目の一部引用)
 保育園につきましては、待機児童の解消が急務となっています。そのため、平成26年度に(仮称)みなみ保育園を建設し、平成27年度から開園と同時に指定管理者による円滑な運営を行うため、事前準備を進めるとともに、保育の内容や環境が適正である認可外保育所に引き続き保育を委託してまいります。(以上)
 
 平成25年度施政方針で述べられた(仮称)南保育園については、「平成25年度当初予算の概要書」には、2億2567万5000円が計上されました。(25年度は用地購入と実施設計)
 また、「平成25年度~27年度主要事業実行計画書」には、(仮称)南保育園施設整備事業費として7億2000万円が予定されました。

★指定管理者の選定
 さらに、平成26年度施政方針にあるように、小牧市立みなみ保育園の指定管理者の選定が実施され、その結果が平成26年5月29日にホームページに掲載されました。
 指定管理者として選定されたのは、社会福祉法人大和社会福祉事業センター でした。
 その指定期間は平成27年4月1日から平成30年3月31日までの3年間で、指定期間終了後には、指定管理者へみなみ保育園の設置運営主体を移管する予定です。
 指定管理者へ移管するということは、小牧市立みなみ保育園ではなく、みなみ保育園の土地・建物を指定管理業者に無償貸与するということですので、民間の保育園になるということです。
 本日のメインテーマである「山下市長の道義的責任は免れない!」に関することは以下の事柄です。

★応募したのは5社
 小牧市立みなみ保育園の指定管理者募集に対して、次の5社が応募しました。
社会福祉法人檸檬会
社会福祉法人真人舎
社会福祉法人大成福祉会
社会福祉法人大和社会福祉事業センター
学校法人小島学園


 結果としては、5社の中の社会福祉法人大和社会福祉事業センターが指定管理者に選定されましたが、5社のうちの1社である社会福祉法人大成福祉会が応募すること自体が大問題なのであります。
 何故、応募してはならないのでしょうか・・・。何故、応募することが、山下市長の道義的責任に結び付くのでしょうか・・・。

★社会福祉法人大成福祉会の理事長(代表者)は?
 社会福祉法人大成福祉会社会福祉法人大成福祉会のホームページのインフォメーションには、「理事長ご挨拶」として次のように記載されています。
 私ども大成福祉会は、子どもたちの保育施設である「大生幼児園」と 在宅高齢者の介護施設である「デイサ-ビスセンタ-大生」の2つの施設を展開し、社会福祉事業を営んでいます。
 子どもたちには充実した保育内容をもとに個性を大切にしつつ未来を担う力を最大限に伸ばしていける保育を、 また高齢者の方々には温かいふれ合いの中で楽しいひとときを過ごしていただけることを目指しています。
(以上)

 また、「大生幼児園」と「デイサ-ビスセンタ-大生」の所在地は、名古屋市南区西又兵エ町3丁目74番地です。
 幼稚園については、名古屋市南区で「大生幼児園」1ケ所を運営している社会福祉法人大成福祉会が、何故、小牧市立みなみ保育園の指定管理者に応募したのでしょうか。
 上記のホームページには理事長(代表者)名が記載されていませんが、社会福祉法人大成福祉会の法人登記を調べた市民の方がいらっしゃいました。
 理事長(代表者)名は、山下〇〇 ※.1 氏で、何と自宅住所は山下史守朗市長と同一ということであったとのことであります。
 ということは、山下〇〇 ※1. 氏は山下市長の奥様ということです。

 社会福祉法人大成福祉会は、今回の選定からは漏れましたが、「今後の布石だ!」と受け止めるのが自然です。
 小牧市長の奥様が代表者を務める社会福祉法人が、小牧市の指定管理者募集に応募することは、法に触れないかもしれませんが、 応募すること自体を容認した山下市長の道義的責任は厳しく問われるのではないでしょうか・・・。

 小牧市立みなみ保育園の指定管理者選定委員は、山下市長が任命した次の10名です。
こども未来部長(委員長) 小塚 智也氏
こども未来部次長(副委員長) 伊藤武志氏
小牧市保育園運営委員会委員長 今川晃氏
小牧市保育園運営委員会委員 長田初美氏
保育園所在地区区長 北外山県住区長 田村伸吾氏
保育園所在地区民生委員・児童委員 南部地区会長 沖本榮作氏
保育園保護者会会長 村井由紀氏
学識経験者 公認会計士 林清博氏
こども未来部保育課長 長谷川隆司氏
こども未来部保育課指導保育士 長江美津子氏
(以上)

 自分が任命した委員に、自分の妻が代表を務める社会福祉法人を審査させようというのですから、審査員の皆さんも、堪ったもんじゃないでしょうね・・・。
 今回だけでも、市有地売却と合わせて2件の不祥事が明るみに出ました。まだ明らかになっていない不祥事が一杯ある可能性がありますね。
 まさに「権力は腐敗する」ですね。私たち小牧市民は、今枚の市長選挙では、何にもまして「公正・クリーンな市政運営を行う」市長を選ばなければなりません。

◎小牧青年会議所主催の市長選挙の公開討論会が開催されます
時:1月21日(水)午後7時より(午後6時30分より受付)
所:小牧市市民会館ホール

 山下史守朗氏と上禰幹也氏の政策・人柄の違いが判断できる機会と思います。是非ご参加を。



※1. アーカイブ者:以前堀さんに「名前を載せるな!訴えるぞ!」と山下しずおの妻が言ってきて本文の名前消してたので、一応名前部分は消しました。ただネットで調べれば普通にヒットするので、すぐに分かりますが。

あと記事が復元できるか分からないので書きますが、この「大成福祉会」から山下しずおは非常勤職員として給料をもらっている事が明らかとなっています。本当典型的な昭和の田舎のクソ利権政治家って感じですね。

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