この記事は2015年04月19日に「こまき無答塾」に書かれた記事「職員の不祥事に対する山田犬山市長と山下小牧市長との差」を検索サービスのキャッシュから復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨日の中日新聞近郊版に、小牧市と犬山市の職員による不祥事が報道されました。
4月18日中日新聞朝刊
小牧市職員の特別児童扶養手当に関する中日新聞記事
 小牧市職員による不祥事は、地域福祉課員の20代の女性職員が、国の特別児童扶養手当の事務処理を怠り、その不正を隠すために、別の予算である市心身障害者扶助費から金を流用し一部は自費でも補っていたものです。また、必要な上司の印鑑を偽造したり、勝手に持ち出したりして支出の書類を不正に作成したものです。

 一方、犬山市職員による不祥事は、「市消防署の課長補佐の男性職員(54)が、昨年12月、市内の宿泊施設であった懇親会の際、浴場更衣室に忘れられていた腕時計を「施設に届ける」と言いながら持ち去り、販売目的でネットオークションに出品したものです。

 小牧市の不祥事については、今回の新聞報道で初めて知りましたが、犬山市の不祥事については、数ケ月前の山田市長のフェースブックに第一報が投稿され知りました。(確か、同僚署員が「あの時の時計がネットオークションに出品されているとの報告を受け、確認中との内容であったと記憶しています)

 新聞では、「山田拓郎市長は、市民の生命と財産を守るべき消防職員に対する信頼を裏切る恥ずべき行為で、市民の皆さまに深くお詫びしますとコメントを出した」と報じていますが、4月17日付けの犬山市のホームページトップに、「新着情報 緊急 職員懲戒処分等に関するお詫び」という表題で、山田市長名の市民あてのお詫び文が掲載されました。
(ホームページに掲載された文章)
市民の皆様へ
犬山市職員の不祥事についてのお詫び

 職員の不祥事につきましては、あってはならないことと常に認識しているところでありますが、この度、本市消防職員が遺失物横領により警察の捜査を受け、書類送検の結果、4月13日に起訴猶予処分(罪名は窃盗に変更)となりました。

 この不祥事に市長として、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。

 当該職員については、平成26年12月3日、市内宿泊施設浴場更衣室にあった他人の腕時計を無断で持ち去り、その後、インターネットオークションに販売目的で出品したものです。
 この行為は、刑法に違反する非行行為であり、地方公務員法第29条の規定により、4月17日付で1か月間の停職とする懲戒処分とともに、同法第28条の規定により課長補佐から統括主査へ降任の分限処分としました。
 また、本事案に関連して管理監督責任者であった消防長、消防次長(兼消防署長)、消防署副署長の3名につきましても、同日付けで訓告処分を行いました。

 今後は、このような事が二度と起こらないように再発防止に努めるため、全職員が公務外においても全体の奉仕者として、常に意識と自覚を持つよう網紀の粛正を図ってまいります。

 市政を預かる市長として、市民の皆様に重ねて心からお詫び申し上げます。

平成27年4月17日
犬山市長 山 田 拓 郎
(以上)

 市職員による不祥事は、勿論、あってはならないことですが、最も大切なことは、「如何にして再発を防止しるか」ということだと確信いたします。
 そうした視点で市職員による不祥事を見つめると、山田犬山市長と山下小牧市長の市民向けの態度に大きな差があるように感じました。