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この記事は2014年07月23日に「こまき無答塾」に書かれた記事「指定管理者制度の問題点とその責任」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



小牧市においては、平成20度度~21年度の2年間にわたり多くの市民が参加して平成21年3月に策定した「新小牧市図書館建設基本計画」において、「運営は小牧市直営」と決めておきながら、平成26年4月21日に臨時に開催した図書館協議会において、発言した3名の委員が「指定管理者の運営に変更することは納得し難い」との趣旨の意見を述べたにもかかわらず、事務局と委員長の事前打ち合わせ通り、強引に小牧市直営から、プロポーザル方式により選定した指定管理者による運営に変更してしまいました。
 
 読者の皆様にはご承知と思いますが、指定管理者制度、プロポーザル方式について復習してみました。
指定管理者制度とは(ウィキペディアより抜粋)
 それまで地方公共団体やその外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめとした営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代行させることができる(行政処分であり委託ではない)制度である。
 地方自治法の一部改正で2003年6月13日公布、同年9月2日に施行された。小泉内閣発足後の日本において急速に進行した「公営組織の法人化・民営化」の一環とみなすことができる。
(以上、抜粋終わり)

プロポーザル方式とは(ウィキペディアより引用)
 主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること。「プロポーザル(proposal)」は「企画、提案」の意味。(以上、引用終わり)

 しかし、指定管理者制度、プロポーザル方式による選定には次のような問題点があります(ウィキペディアより引用)
一般に指摘されている問題点には以下のものがある。
特に地方では、後述の職員人事より以前に管理者選定の段階から既に「出来レース」となっている場合が極めて多く、「適切な管理者が見当たらない」という理由だけで自治体幹部職員の天下り先となっている外郭団体などに管理委託を継続して委ねる事例が見られる。
制度導入の真の狙いが運営費用と職員数の削減にあることから、行政改革の面だけが過剰に着目される。
管理者の「弾力性や柔軟性のある施設運営」の名のもとに、公共施設として不適切かつ問題のある例が以下のような事例として多く見られている。
「弾力性や柔軟性のある施設運営」という建前がありながら、実際には地方公共団体担当者の理解不足や条例・施行規則等に阻まれることで、民間の実力が十分に発揮できない。
地方公共団体が出資者となる第三セクターなどが指定管理者となり、指定管理料以外の費用を地方公共団体側が負担していることがある。この場合、財政支出の項目が二種以上にわたるため、実際に当該施設の運営に対して、地方公共団体がどのくらい経費を負担しているのかが極めて分かりにくい。
指定期間の満了後も同じ団体が管理者として継続して指定を受けられる保証は無く、選考に漏れるなどによって管理者が変更した場合は殆どの職員が入れ替わってしまうことも考えられる。また、指定期間が3~5年程度と短期間であれば正規職員を雇用して配置することが困難となるなど人材育成は極めて難しくなり、職員自身にも公共施設職員としての自覚や専門性が身につかない。
指定期間の短さは人材育成と同時に設備投資や運営面での長期的計画も阻んでいる。特に教育・娯楽関連の施設では経費節減のために「場当たり的な運営」しか出来なくなることで集客力が減少し、それに伴う収益の減少によって必要経費も充分捻出できなくなり、結果として更に客足が遠のくといった悪循環に陥る可能性が高い。
医療・教育・文化など、本来なら行政が直接その公的責任を負わなければならない施設までもが制度の対象となっている
(以上、引用終わり)
※最下段の「医療・教育・文化など・・・」の色や下線は私が付けたものです。

 前置きが大変長くなりましたが、私が最近体験した指定管理者制度の問題点を報告いたします。対象は愛知県がんセンター中央病院、小牧市民病院です。
 日頃大変お世話になっている2つの病院に関することを記述することは、大変心苦しい点もございますが、改善されることを期待してあえて報告いたします。

★愛知県がんセンター中央病院の事例
 私は、名古屋市立大学薬学部を卒業後、武田薬品工業?に就職し、病医院を担当するMR(当時はプロパーと呼ばれていました)という仕事を15年余り務めました
 そうした体験の中で、「適正な医療が行われるためには、医師・薬剤師・看護師・検査技師・看護助手さらに病院事務職員と、医療を受ける患者の間で信頼関係が構築されるされることが不可欠である」、「両者の信頼関係が構築されなければ、適正な医療は絶対に行われない」と確信するようになりました。
 その後、ドラッグストア等を運営する企業で働きましたが、同様に「適正な医療が行われるためには、薬剤師・登録販売者さらにドラッグストア職員と、お客様の間で信頼関係が構築されるされることが不可欠である」とも確信するようになりました。

 6月2日~27日までがんセンター病院に入院した際には、医師・病棟薬剤師・看護師・検査技師の方々に大変お世話になりましたし私の方からもコミュニケーションを図るように努めました。
 さらに、毎日病院食の配膳・部屋の掃除・シーツ交換などをしていただく看護助手の方々とも、部屋のトイレの掃除していただく職員の方々とも、私の方から積極的にコミュニケーションを図りました。
 看護助手の1人の方からは、「ご主人との結婚の経緯」(会社で知り合ったお主人が何時も帰りに通る道にあるラーメン店の中から待ち伏せしてアタックしたそうです。元祖女性ストーカーであったそうです)も話していただきました。

 そうした中で、6月27日の退院が決まりましたので、退院の数日前に2階の外来受付に「証明書発行申込書」の書類をもらいに行きました。
 2階受付窓口業務は指定管理者に委託していますいますがですが、窓口の女性は申込書を私に渡す時に「証明書を郵送する場合は・・・」と説明しはじめましたので、私は「退院後も頻繁に受診し病院に来ますから、郵送ではなくその際に直接取りに来ます・・・」と言っているにに、何故か「郵送の場合は・・・」と説明を続けました。
※私は24年前の47歳の時にアフラックのがん保険に入りました。当時勤務していたA社のグループ会社が保険代理業をしていたことが、がん保険に加入する大きな動機でした。今回は入院給付金を受けるための申し込みで、証明書の料金は5,400円です。
 
 いよいよ6月27日に退院する際に、受付に申込書を持参し提出し用としたら、上記の女性から「保険会社は何処ですか?」と聞かれました。
 私は「そうか、申込書に保険会社の書類を添付する必要があったのだ・・・」と認識しましたが、「保険会社はどこですか?」と尋ねられたので、「窓口に各保険会社の書類があるのだ・・・」と思い、「アフラックです」と答えました。
 すると女性は「書類は保険会社によって違います。アフラックの書類を添付して提出してください」と対応しました。
 保険会社の書類を添付することを、前回は6年前のことで失念していたのことは私が悪いのですが、「それなら、証明書発行申込書をもらいに行った数日前に言ってくれれば・・・、家にアフラックから郵送してもらった書類はあったのに・・・、郵送のことばかり説明されて・・・」と、少し腹立たしく思いました。
 という訳で、退院の際には証明書発行申込書を提出することはできませんでした。退院の際には主治医の先生に「入院証明書を書いていただきますのでよろしくお願いいたします」と申し上げたのですが・・・。

 退院後、初めての外来受診が7月1日にありました。保険会社の書類を添付し申込書を提出すると上記の女性は「証明書が出来上がるのに3~4週間かかります」と言いました。私は口には出しませんでしたが「そんなにかかるハズはない。責任逃れの安全対策だ・・・」と即断いたしました。
 「いつ証明書が出来上がるのか分からない・・・」と判断し、郵送してもらうことに変更したしました。
 郵送にかかる82円の切手代は窓口で支払うものと思って・・・。
 しかし女性は「切手を1階の売店で購入し郵送用の封筒に貼って提出してください」との対応でした。
 家内が売店で82円の切手を購入し、やっと申込書を提出することが出来ました。

 7月9日に関センター病院から入院期間の証明と退院後の通院治療が必要である旨の証明書が郵送されてきました。3~4週間と言われたものが、提出後8日目で・・・
 しかし、問題はこれからです。何と家内が売店で購入した82円の切手を貼った封書には、切手の下に「不足料金着払」というスタンプが届いた時に捺してありました
●届いた封書の該当部分
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 最初、「郵便局が捺したのかな?」と思いましたが、「中身はA4サイズ1枚の保険会社の書類だから、料金不足などあり得ないと思い、もう1度スタンプを見たら、がんセンターの窓口部門が捺したのだ・・・」と判断し電話で窓口に確認したら、「患者さんによっては、何枚も書類があり、82円では不足する場合があり、不足料金着払いのスタンプを捺さないと、こちらに郵便物が戻ってしまい、患者さんに届くのが遅れますから・・・」との返事でした。
 私は「バカ野郎!」と言いたい気分でしたが、「A4サイズ1枚の郵便物までにも、紛らわいスタンプを捺す必要はないでしょう、窓口スタッフ全員で問題点を共有し、改善をして下さい」と伝え電話を切りました。
 この件も「責任逃れの安全対策だ!」と判断いたしました。
※「証明書発行申込書」に、?「保険会社の書類を添付してください」 ?「郵送を希望される方は82円切手を持参下さい」とのメモを付ければ済むことなのに・・・。

★小牧市民病院の事例
 私は、がんセンターに入院する前に、6年前の多発性骨髄腫の最初の治療で使用した大量の抗がん剤等の投与が原因で、体内に潜んでいたB型肝炎ウイルスが再活性化することによって発症する急性B型肝炎にかかり、その治療とフォローは、がんセンターで紹介いただいた小牧市民病院でしていただくこととなりました。平成22年3月末のことでした。

 おかげさまで、市民病院に3週間入院し、肝機能の数値も正常に下がり、9月までウイルスを殺す核酸アナログ剤(商品名:バラクルード)の服用により、ウイルスに対する抗体が出来ましたし、ウイルスも検出されなくなり、バラクルードの服用の中止いたしました
 その後は、3ケ月に1度の血液検査に基づく診察と、6ケ月に1度のエコー検査(肝がんを発症していないかどうかの確認検査)をしていただいています。

 市民病院消化器内科の主治医の先生には、がんセンターに入院する前に「6月2日に入院すること、入院期間はおよそ3週間であること、肝機能に対する影響について何かがんセンターの主治医の先生に再発治療に際して伝えることがあれば・・・」等の話をししたところ、7月25日に受診する予約を入れていただきました。

 ところが、入院が少し長引き、7月27日になりましたので、病室から市民病院に電話をして、「7月2日採血、7月9日血液検査に基づく診察」に予約を変更する手続きをいたしました。
※私の検査項目には外注検査が含まれており、血液採取当日には結果が出ませんので、何時も診察の1週間前に採血を行っています。

 7月2日に採決を終えたあと、同じフロアにある内科外来受付に行き、「主治医の灰本先生が手が空いた時に、この手紙を渡してください」と指定管理者の女性職員に伝えました。
 ところが女性は即答で「来週の受診の時ではダメですか」との対応でした。私は少しムッとして「ダメです」とその女性に伝えました。
 ダメな理由は、退院日の都合で25日に来院出来ず予約を変更したこと、さらに採血の前日の7月1日から大量のステロイド(1日20ミリ)を服用しているために、検査結果に異常値が出る項目があることを灰本先生に事前に伝えておいた方が良いと判断したからであります。

 「ダメです」という私の言葉に、女性は「中へ行って聞いてきます・・・」との対応に変わりました。暫く待合室で待っていると女性が来て「灰本先生に渡しました」との返事でした。
 私は口には出しませんでしたが、「当たり前だろう、最初の来週の診察の時ではダメですかとの対応は何なのだ」と心の中で思いました。

★指定管理者対応の責任は何処なのか
 がんセンター病院も小牧市民病院も、窓口の受付業務を指定管理者に委託していますが、これは病院運営のコスト削減のためであります。
 自治法改正に伴い、病院職員行っていた窓口業務は指定管理者に委託することが出来るようになり、その方が病院の運営コストが削減出来るようになりました。
 しかし、現状は、病院のコスト削減のためではあるが、患者のためではありません

 指定管理者に窓口業務を従来の職員が行っていた時と同質の対応が出来るでしょうか。窓口業務は患者が最初に接するところ、そして会計等で最後に接する極めて重要な部門ですが、残念ながら指定管理者各社に、病院窓口業務として必要なホスピタリティ溢れた対応を期待することが出来ません指定管理者が病院に派遣する職員は大半が非正規雇用のスタッフで占められているからであります。

 7月9日の小牧市民病院の受診の際にも次のような光景を目の当たりにしました。ある患者さんが2階の中待合室で受付業務の女性職員に「〇番診察室は何処ですか?」と尋ねました。女性は小牧市民病院の派遣されたばかりなのでしょう、明らかに「分からない、どうしょう・どうしよう」という態度で、先輩職員を探し、患者さんを〇番診察室に2人で誘導して行きました。
 信じられない光景、目の当たりにしたくない光景でした

 私は、がんセンター病院の対応も、小牧市民病院の対応も、「指定管理者の責任ではなく、基本的には指定管理者に窓口業務を委託した病院の責任だ」と判断しています。
 指定管理者に窓口業務を委託したのは、病院の都合でありますから、病院には患者に不快な想いをさせないための仕組み作りを構築する必要がある、その責任は病院事務局にある、と判断するからです。
 
 常に窓口業務の有様をチェックし、指定管理者の責任者と話し合うは会議を開催し、常にホスピタリティのある対応をする必要があるのです
 そうしたことを行っていないから、患者に不快な想いをさせるのです。

 本日も長文のブログを最後までお読みいただきありがとうございました。 

この記事は2014年02月27日に「こまき無答塾」に書かれた記事「パブリックコメントに対する小牧市の考えに反論する(その11)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き) 

  第6次小牧市総合計画の基本計画の中間点における見直し案(新基本計画案)に対するパブリックコメント実施結果が公表されましたが、提出した意見に対する小牧市の考え方が、意見を正面から受け止めず、「言い訳・言い逃れの対応」であるために、「提出した15件の意見」と、「それぞれの意見に対する小牧市の考え方」を対比し反論いたしまを述べてきましたが、本日の「反論15」が最終回です

★反論15.
提出したパブリックコメント
基本施策の展開方向の一つとして、「情報の共有化」を掲げているが、「情報の共有化」という課題を誤認している内容ではないか。

小牧市の考え方
 必要な情報を適切かつわかりやすい形で市民に提供するとともに、市民の皆さんのご意見を聞く機会を充実することは、市民と行政との情報の共有化に非常に重要であることは十分認識しております。
 そのため、これまで、広報こまきや市ホームページのリニューアル、タウンミーティングや市民討議会の開催などわかりやすい形での市政情報の提供、市民の意見を聴く機会の充実を図っております。今後も広報、市ホームページなどの活用や情報公開コーナーを充実するなど積極的に情報提供を進めてまいります。
 情報公開につきましても個人情報の保護に配慮しながら適切に行政情報を公開してまいります。


小牧市の考のえ方に対する反論
 私は、一小牧市民として、一生懸命小牧市政に参画するよう心掛け、そのために多くの時間を費やしてきました。 
 そうした中で、一番感じたのは、「小牧市は情報公開に関する認識が極めて低い」、「市民が一生懸命市政に参画しようとしても、何度も跳ね返される」と痛感いたしました。
 私の「小牧市政への参画の過程は、情報公開との戦いであった」と言っても過言ではありません。

 直近のことを例に挙げれば、総合計画の中間点における基本計画の見直し家庭も、地域ブランド戦略策定過程も、平成26年度当初予算編成過程も、全て市民への情報提供は行われておりませんでした。
 5~6年前の事例を挙げれば、コンサルタント企業に多額の委託料を支払って策定した「小牧駅前整備計画案」も「農業公園整備計画案」も、誰も責任を取ることなく、頓挫しました
 両計画案ともに、あれこれの屁理屈を付けて、その策定過程を明らかにすることを拒否しました。
※頓挫した両計画の策定委員会(策定協議会)の委員に任じられた各種団体からの人たち(充て職に人たち)が、現在も種々の「審議会等の会議」の委員に任命されていることに対して、言葉は悪いけど正直な気持ちを文章で表せば、「お前ら、頓挫するような計画案策定に関与して恥ずかしくないのか!」、「コンサルタント企業や事務局の策定した原案に、『イエス』と言っただけだのか!」ということです。

 私は、3年前の市長選挙で、「情報の徹底と、情報の市民との共有の推進」を願って、山下候補に投票しました。 
 しかし、私の見込み違いで当選した山下市長の「情報公開・情報共有」に対する認識は、極めて低いものでした
 その証拠に、この3年間、施政方針演説でも、議会における答弁でも、タウンミーティングにおける独演においても、情報公開に関して言及したことは、ただの一度もありませんでした

 その一方で、「自治基本条例の制定」、「協働事業の推進」、「住民自治の推進」、「地域協議会の創設」等を、自慢げに語っています。
 しかし、それらを実効性のあるものにするためには、「情報公開の徹底と、市民との情報共有」であることを認識していない現状をみると、「首長としての勉強不足、首長としての認識不足の極みだよ」と言いたいですね。
 
 本来は、庁内の横断組織、市民が参加した組織において、「小牧市情報公開条例」の抜本的改正検討からスタートすべき重要テーマなのですが・・・。

★最後に
 新基本計画(案)に提出した「15件のパブリックコメント」に対する「小牧市の考え方」について、11回に分けて反論を記載してまいりました。

 改めて、「小牧市のパブリックコメント制度は、市民の意見を聞いたふりをするだけの、アリバイ作りのための制度だ」と確認いたしました。

 私は、㋁25日に、現在意見を募集している「小牧市民病院建替基本計画(案)」に対するパブリックコメントを提出いたしました。
 市民病院のパブリックコメントに対する対応には、山下市長は関与いたしませんので、提出した意見に対する「小牧市民病院の考え方」が公表されるのが楽しみです。
 
 私が最重要しているのは、「提出した意見が反映される、反映されない」ということではなく、「市民病院の考え方が、納得できる内容か、そうでないか」ということです。
 「小牧市民病院建替基本計画(案)」の内容は、「新基本計画(案)」の内容を遥かに上回る内容です
 これには、末永病院長の優れたリーダーシュプが影響していると強く判断いたします。そういう意味で、パブリックコメントに対する市民病院の考え方のレベルも高いものと確信いたします・・・。

 なお、今回の経験を踏まえ、私は「パブリックコメントは、今後は提出しない」と、決断しました。
 小牧市のパブリックコメントに対する認識が、大きく変わることがない限り・・・。

(このシリーズは、今回で終わりです)

この記事は2013年03月03日に「こまき無答塾」に書かれた記事「ヨイショ質問?では」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨年、小牧市議会の議員研修会の講師をされた加藤幸雄氏(元全国市議会議長会事務局調査広報部長)の著書「新 市町村議会の常識の中で、議会の重要な役割の1つである「行政のチェック」について次のように記述されています。(以下、書籍の100ページ引用)
 地方制度、二元代表制のもとで、市町村議会は、主権を有する住民から直接選挙され、住民を代表する正当性を持つ議員で構成された合議体である。この市町村議会が、同様に主権を有する住民から直接選挙され、住民を代表する正当性を持つが、制度的にも優位であり、独任体であり、独善に陥りやすく、しかも、日常行政を執行するなかで優位になりがちな市長村長を抑制・監視(チェック)することは、民主的な政治を実現するうえで重要な役割を持つと言える。(以上、引用終わり)

 そして、「行政のチェックの方法」として次のように記事されています。(以下、著書の104ページ引用)
 市町村議会が、市長村長の行う行政をチェックする具体的な方法は、まず、一般質問、次いで質疑、討論、資料請求などである。
 市長村議会における質問(一般的に、「一般質問」といわれ、会派を代表して行われる「代表質問」、議員個人の「個人質問」などに分けている議会もみられる)は、市町村の政治、行政全般にわたって、市長村長の方針、見解、事実の説明、報告を求めである。また、議員は質問により、政治、行政などを批判し、自己の意見を表明することが出来る。(以上、引用終わり)

 以上のように、地方議会(地方議員)の重要な役割の1つは、独善に陥り易い首長を監視(チェック)することであり、首長を監視(チェック)する大きな方法の1つが一般質問であるということであります。

 それでは、小牧市議会における一般質問は、上記のように独善に陥り易い首長を監視(チェック)する機能を果たしているのでしょうか。
 先ず、2月27日に小牧市議会のホームページに「一般質問発言通告表」がアップされましたので、それをご覧ください。
 3月の一般質問は、代表質問4件と個人質問8件の合計12件ですが、代表質問の中には「通告表の発言事項」からみて、「首長の監視のための質問」ではなく、「首長の支援のための質問」と思われるものがあるように私は受け止めました。

 従来から、小牧市議会では、個人質問においても「ヨイショ質問」、「やらせ質問」と思われる質問が度々ありましたが・・・。
 皆さん、3月5日から小牧市議会の代表質問が行われます、傍聴して、首長の監視になっているか、首長の支援になっているか確認いたしましょう。(傍聴できない方は、ケーブルテレビの中継や、ホームページの録画・会議録速報版で確認してみて下さい)

 「ヨイショ質問」、「やらせ質問」は、議会(議員)自らが議会(議員)の重要な役割を放棄することであり、そのような議会(議員)であれば存在する必要はありません。

★「1枚の写真コーナー」
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 2月6日に小牧市民病院の敷地内にコンビニ(ファミリーマート)がオープンしました。
 当ブログでは、「病院内は大きな市場だ」、「病院内のコンビニは、病院関係者(職員・患者・家族など)の利便性が高まる」、「営業時間が短くても、一般のコンビニを上回る売り上げがある」等記述してきましたので、どの様な品ぞろえでオープンするのか気にしていました。
 しかし、店内に入ってみたところ、期待をかなり下回る内容に感じ、チョット残念でした。
※名古屋第二日赤(八事日赤)のコンビニと比べれば一目瞭然です。
 多分、地下1階にある従来の売店との間で、「取扱品目の調整」があったのではないかと思います。

※コンビニは病院の建物内ではなく、病院の正面入り口左側の敷地内(以前は平面駐車場)で、24時間営業です。

この記事は2012年03月17日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市民病院の満足度がさらに向上します」を Bing検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



この地方で評価の高い小牧市民病院は、今までは地方公営企業法の「一部適用」病院でしたが、4月から同法の「全部適用」病院へ移行します。
 
 地方公営企業とは、地方公共団体が住民にサービスを提供するために経営する「病院事業」、「水道事業」、「自動車運送事業(市バスだど)」などの企業体のことです。
 地方公共団体が経営する病院は、地方公営企業法の一部の規定(財務)については必ず適用になっていますが、組織、職員の取扱いに関する規定は任意適用とされており、この規定についても適用することを「全部適用」といいます。

 小牧市民病院が「全部適用」に移行すると、従来は市長にあった組織や人事などの権限が、病院事務管理者に移行することで、公営企業として一層の効率的・効果的な取組が推進されることとなります
 小牧市民病院は、末永病院長のリーダーシップにより高い評価を受けていますが、「全部適用」への移行を機に一層評価が高まるよう期待しています
※3月議会に、「全部適用」への移行に伴う条例改正議案が上程されていますので、議会の議決を経て正式に決定いたします。

 「全部適用」の件とは別ですが、3月9日に開催された市議会の一般質問で、舟橋議員(自由クラブ)の代表質問に対して、末永院長は答弁の中で、「病院の満足度向上」に関して次の4つの事例を話されました。
1.緩和ケア病棟が4月よりオープンする
2.ガンマナイフの最新鋭機を導入し4月2日より使用を開始する
3.駐車スペースを新たに120台分確保した
4.患者・職員の利便性を高めるため、幅広い品を取扱う売店の敷地内設置を検討する

 私は、自身の経験を基に、昨年12月14日に「病院内は大きな市場」というブログを書きました。
ブログの要旨
1. 大きな病院には、医師、看護師、看護学生、病院職員、入院患者、付添者、見舞者、外来患者・・・と非常に大きな市場である
2. 朝8時~夕方6時位までの営業時間で、街の24時間営業のコンビニエンスストアを上回る売上が可能であった
3. 現在の小牧市民病院には地下1階に小さな売店しかないが、もしもコンビニエンスストアがあったら、病院職員にとっても患者さんにとっても極めて便利になるだけでなく、病院として家賃収入の期待できる
4.建替えの時まで待つのではなく、現時点で、出来る限りスペースを確保しコンビニエンスストアの導入を検討する価値がある。 (以上、12月14日のブログ要旨終り)

永院長の発言は、当ブログと関係ないと思いますが、なんだか嬉しく感じる答弁でした。病院にとって、治療に対する満足度向上はもとより、院内施設の満足度向上も大切ですね

(PS)
 1ケ月程前に、親戚が名古屋第一赤十字病院(八事)に入院したため何度も病院に行きましたが、院内の売店は、街のコンビニエンスストを遙かに上回る面積の店で、遙かに取扱商品の多い店で、お客さんも一杯でした。
 また、飲食スペースで家内と「親子どんぶり」を食べましたが、思わず2人が同時に「美味い」と顔を見合わせました。500~600円でしたが。

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