2012年09月

この記事は2012年09月28日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市議会議長に川島公子議員が選出されました」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



本日午後1時から開催された小牧市議会の本会議において、水谷勉議長(自由クラブ)から提出された議長辞職願が許可され新議長の選出選挙が行われました。
 水谷議員の辞職挨拶の後、斬時休憩になり(テレビ中継中断・議事録に残さない)、議長選挙に立候補された川島公子議員(小牧市民連合)と竹内里美議員(日本共産党小牧市議団)の所信表明演説が本会議場で行われました。
 川島議員は、「(1)議会改革を更に推進し、議会改革先進市にしたい」 「(2)二元代表制の基本に基づき政策提言力を強化したい」と述べられました。
 また、竹内議員は、議会改革特別委員会副委員長としての実績を踏まえ「二元代表制を真に機能させていくことや重要だ」と述べられました。
※発言は、いずれも傍聴席で聞きとった要旨ですので、正確な発言内容ではありません。

 再開後に行われた投票は「単記無記名」で行われ、川島議員20票竹内議員3票無効票5票で、川島議員が新議長に選出されました
 小牧市議会の会派構成は次の通りです。(定員28名)
●牧政会 11名
●小牧市民連合 5名
●自由クラブ 4名
●日本共産党小牧市議団 3名
●公明党小牧市議団 3名
●無会派 2名
 この会派構成からみれば、川島議員に投票したのは牧政会・小牧市民連合・自由クラブの3会派の議員竹内議員に投票したのは日本共産党小牧市議団の会派の議員無効票を投じたのは公明党小牧市議団・無会派の議員、あるいは、公明党小牧市議団と無会派1名と〇〇会派1名と思われます。
※私は、無効票を投じるのであれば立候補すべきと思います。

 従来、小牧市議会の議長選挙は立候補制ではなく、市民の見えない会派間の調整で議長予定者が決まり、それをベースにした議長選挙が行われていました。
 今回から立候補制になったこと、さらに休憩中とはいえ傍聴者のいる本会議場で所信表明演説が行われた点では、一歩前進といえます。
 しかしながら、無効票が5票もあったこと、傍聴者の私にも結果が読めたことなどからすれば、「まだまだ改革道半ば」と感じる部分もありました。
 6月に新会派として小牧市民連合が結成された時点で、本日の結果については予測していましたが、川島新議長におかれましては、所信表明にあるように「議会改革の一層の進展」と、「執行機関に対して是々非々の視点で臨まれること」を期待いたします

 なお、引き続き副議長選挙が行われましたが、立候補されたのは玉井宰議員(牧政会)1名でした。
 玉井議員の所信表明を聞いた後、別の会の傍聴があり退席いたしましたので、正式な投票結果は把握しておりませんが、間違いなく玉井議員が副議長に選出されたことと思います。

 なお、午前中の本会議では、9月議会に上程された議案の採決があり、竹内里美議員が、第71号議案(平成23年度小牧市一般会計歳入歳出決算)、第81号議案(平成23年度小牧市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)、第86号議案(小牧市立保育園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について)の?議案について反対の立場で討論をされました。
 これに対して、第71号議案について、成田隆三議員(牧政会)と伊藤宏行議員(小牧市民連合)が賛成の立場で討論されました。
 以上3議案については、採決の結果賛成多数で認定・可決されました。他の議案については全員一致で認定・可決されました。

(PS)
 個人的には、決算議案が全て認定されたことについては異論はありませんが、議会における決算審査は十分であったとは判断しておりません。
 来年度以降は、決算審査が充実するように、議会・執行機関共に改善努力をしていただきたいと思います
 竹内議員の第71号議案の反対討論を聞いて、「ようだよなあ」と思う部分がかなりありました。

この記事は2012年09月15日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市政をこのまま放置していいのか」を Google検索のキャッシュ(本文画像)から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



8月27日に、小牧市の山下市長が県教育委員会に対して、「今年5月に横断歩道を歩行中月の中学生を車ではね重傷を負わせた小学校教諭(県費負担教職員)に対する県教委の懲戒処分は、5年前に小牧市職員(小牧市が採用した行政職員)に対する小牧市の処分に比べて軽すぎる」との意見書を提出したことに関して、当ブログでは8月29日に「市長として、何と認識不足なことか」という内容の記事を書きました。

 この問題に関しては、小牧市議会の一般質問で、鈴木英治議員(※牧政会)、谷田貝将典議員(小牧市民連合)、竹内里美議員(日本共産党小牧市議団)の3名の議員が取上げられました。市長との距離がそれぞれ違う3名の議員です。
※牧政会は、平成23年度2月の市長選挙で、従来は中野市長を支持していた最大会派の新政クラブが分裂し、当時県議であった山下氏を擁立して中野氏を破り、当選後に結成された会派です。

 次の新聞記事は、9月13日に谷田貝議員、竹内議員が一般質問した翌日14日の中日新聞の記事です。(竹内議員の質問に関しては報じていません

=9月14日中日新聞:近郊版=
県教委への意見書問題記事
 記者の署名入り記事であるにもかかわらず、本人が傍聴席(記者席)で取材した記事ではありませんので、小牧市から「このように書いてくれ」と依頼されたもの、いわゆる「小牧市の御用新聞記事」であります。
※同記者は9月11日~13日まで3日間行われた市議会の一般質問を記者として全く傍聴することなく、上記以外に3本の記事を同様に仕上げています。(文末に記載)

 山下市長は、現行制度を守る立場でありながら、「首長と教育委員会の関係」をわきまえず、「県費負担教職員の懲戒処分制度」をわきまえず、一般行政職員と県費負担教職員を同一視して、「処分が軽すぎる」との主意の意見書を県教員に提出しました。
 そして、その行動が批判されると、「教育を守ることが出来ない」、「ガバナンスの問題だ」「現行の内申制度に問題がある」と強調し、「県費負担教職員の懲戒処分制度のあり方を、市長会議で提起していく」と開き直りとも思える答弁をいたしました。
 面白い、市長会議でこの問題を提起してもらおう。そして、他市の市長の反応を、中日新聞で正確に報道してもらおう。「山下さん、何を見当違いにことを言っているのですか」と言われるのが関の山ではなおでしょうか・・・。

 竹内議員は、山下市長が県教委に意見書を提出した映像が8月27日の夕方のCBCテレビニュースで報道されことについて、「事前に報道するよう連絡していた」と指摘されました。
 竹内議員の「このことは間違いありませんか」との追及に、山下市長は「先程答弁した通りです」と、事実関係を明確に否定することはありませんでした。
 私の耳には、市幹部職員が「『このような事柄で県教委に意見書をすべきでない』と、山下市長を制したが、聞き入れられなかった」と言われる方の話も入ってきています。

 山下市長は、就任後数々のパフォーマンスを繰り返されていますが、今回の意見書提出を分かり易く、物語風に記述すれば次のようなでしょう。

 大津市の越市長が、「いじめ沼」に飛び込み、「大津市教育委員会の調査は不十分だ」と発言し、大きなどじょうを捕まえこと(全国的に大きな反響をよんだこと)を知って、山下市長は二匹目のどじょうを捕まえようと「県費負担教職員沼」に飛び込み、「県教委の処分は軽すぎる」と言おうとしました
 周りにいた人達が「そんなことで池に飛び込んではだめだ」と制止したのも関わらず、飛び込むところを報道させるためにテレビ局に連絡して、1人で沼に飛び込みました。
 「県費負担教職員沼」には、一匹のどじょうもいませんし、それどころか、飛び込んだ山下市長の足はズブズブと沼の中にのめり込んでいきます。
 「危険だから、早く沼からでた方が良い」という周りの声にも耳をかさず、手探りで一生懸命、いるハズにない二匹目のどじょうを探しています。
 このままでは、足どころか、体までが泥沼にのめり込んでしまうことにも気付かないで・・・。(物語終わり)

 このような小牧市政の状況を続ける訳にはいきません。議会・市職員・市民が本来の役割を果たして、小牧市政を正常な軌道に戻す必要があります。
 どうしても軌道修正することが出来なければ、27年2月の市長選挙で新たな道を探すしか解決方法はありません
 現時点では、あくまでも軌道修正です。

同記者が書いた(書かされた)記事の見出し
9月12日:「小牧市検討のデマンド交通 運行実験開始先送り
9月13日:「小牧市昨年度 小中学校いじめ認知357件 教育長『実態捉えた結果』
9月14日:「ラピオ今期黒字へ 小牧市三セク 土地の賃料下げ効果
※取材もしないで署名入りの記事を書くなんて、信じられません・・・。中日新聞は全国紙ではなく、この地方のブロック紙ですが、この地方では定期購読者が圧倒的に多く、御用新聞記事の影響も大きいことが心配です。

この記事は2012年09月11日に「こまき無答塾」に書かれた記事「議会の一般質問の途中に議事がストップしました」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨日の犬山市議会本日の小牧市議会において、一般質問の最中に「斬時休憩します」と議事がストップしました。
 議会の委員会では、理事者側の答弁を不服として「斬時休憩します」と審議がストップすることは良くありますが、本会議において、しかも一般質問の最中に議事がストップすることはあまりないことだと思います。
 私は、小牧市議会を何十回も傍聴していますが、一般質問の最中に議事がストップするのは初めての体験でありますし、昨日、傍聴した犬山市議会においても同様に議事がストップしましたので、盆と正月が一度に来たような珍しい貴重な経験をいたしました。

 しかし、その内容は小牧市議会と犬山市議会では全く違っており、両議会の現状を表しているように思いましたので、その概要を報告いたします。

犬山市議会の場合(9月10日、ビアンキ・アンソニー議員の一般質問の最中に議事ストップ)
 犬山市議会では「議会基本条例(平成23年10月1日施行)」を制定しましたが、その9条には「市長等による政策形成過程の説明」が規定されています。
(第9条)
1. 議会は、市長等が提案する政策、計画、事業等(以下「政策等という)について、争点を明確にし、政策等の水準向上及び市民への公開のため、市長等に対して、次に掲げる事項の説明を求めます。(10項目にわたる事項が記述されていますが、本ブログでは省略いたします。詳しくは「犬山市議会基本条例」をご覧ください。
2.議会は、市長に対し、予算案及び決算を議会に提出し、議会の審議に付すにあたっては、前項の規定に準じて、わかりやすい施策別の又は事業別の政策説明資料を作成し、提示するよう求めます。


 ビアンキ・アンソニー議員は、この9条を示して(傍聴者にも9条に関わる資料を配布されましたので、傍聴者として非常に分かり易い一般質問でした)、「行政の議会基本条例に従う義務について」という項目の質問をされました。
 最初、武内総務部長が極めて明快で分かりやすい答弁をされましたが、次に答弁をされた岡田副市長は、答弁の中で「(議会基本条例を)決める際には、行政に対して一定の配慮をして欲しかった」と発言されました。

 岡田副市長の答弁の直後に、山田議長が「ここで斬時休憩します」と、突然発言され、議事はストップしました。
 そして、「一定の配慮をして欲しかったということは、議会基本条例を制定する際に、議会が行政に対して何も配慮しなかったということではないか」、「これは事実と違う。犬山市議会の名誉に関わることだ」として、岡田副市長に対して即座に発言の取り消しを求めました。
 
 議長席に、岡田副市長や数名の議員が集まりましたが、その結果この件は「議会運営委員会」等で協議するということで、数分の中断でビアンキ議員の一般質問は再開されました。
 再開に当たり、山田議長は「只今、事実と相違すると思われる発言がありまして、議会としては非常に遺憾な思いを感じていますが、この件に関しては今後「議運」での検討を含めて議会として精査し、只今の発言についてはきちんと取扱いを対処していきます(要旨)」と発言されました。

 武内部長が適切な答弁をされたにも関わらず、何故、岡田副市長が1年以上前の条例制定当時のことについて、上記のような答弁をされたのか、私は、その主意を全く理解出来ませんでした。
 山田議長は、議長として議事整理権を適切に行使されたと思いますし、議事ストップを短時間で終わらせた議員の方々(議運の議員?)も評価いたしました。

小牧市議会の場合(9月11日、伊藤茂議員の一般質問の最中に議事ストップ)
 小牧市議会では、山下市長がマニュフェストに掲げた「デマンド交通」について、その導入時期などに関して度々一般質問で取上げられています。
 過去の議会における柴田環境交通部長の答弁は次の通りです。
23年6月議会(安江議員の質問に対して)
 地域公共交通会議を経て国土交通省に届け出を行いまして、開始時期といたしましては、おおむね平成25年の早い時期を予定しているところであります
23年12月議会(伊藤茂議員の質問に対して)
 導入の時期といたしましては、平成25年のできるだけ早い時期に試行運転など実施していきたいと考えています
24年6月議会(伊藤茂議員の質問に対して)
 先ずは、平成25年の早い時期に市内の一部地域において実際に運行し、(市民の)意見を聴取するための運行実験をしたいと考えています
ところが、本日の伊藤茂議員の質問に対して、柴田環境交通部長は「検討項目が多岐に渡るため、十分に慎重に進める必要がある(要旨)」と答弁され、時期については明言されませんでした。
 伊藤茂議員は、「従来の答弁から後退している」、「議会を軽視している」との観点で、このような状況になっていることについて山下市長の見解を求めました。
 しかし、山下市長は答弁せず、代わって柴田環境部長が同じ答弁を繰り返したため、伊藤茂議員は「山下市長の見解を聴いているのだ」と少し大きな声を出して山下市長の答弁を求めました。

 この時に、議会運営委員玉井議員が立ち上がり「斬時休憩する」との動議を出され、議事はストップしました。
 休憩中に別室で「議会運営委員会」が開催されましたが、傍聴者には何を議論しているのか全く分からない状態が、10分、20分、30分・・・と続きました。
 議事がストップしたのが、10時38分頃でしたが、1時間以上経過した11時45分頃になって、やっと「11時50分から議会を再開します」と庁内アナウンスがなされました。
 休憩に入る際には40人ほどの傍聴者(今日は、議員が動員した傍聴者が一杯でした)がいましたが、お昼時間も迫り、再開時には傍聴席は4名だけになりました。
 傍聴者が徐々に退席する中で、段々と「何をしているのだ」、「下らんことをしている」、「議長が市長の答弁を促せばいいのに」、「小牧市はレベルが低い」等々の不満の声が聞かれました。

 再開に際し、玉井議員から「(議員の要求があっても)市長は答弁することに拘束されない」との趣旨の議会運営委員会の検討の結果が短く報告されました。 
 その後の昼の休憩時間に玉井議員に確認したら、上記の事柄は「小牧市議会の申し合わせ事項」とのことでした。 したがって、議員が市長に答弁を求めても、必ずしも市長が答弁しなくて良いとのことであります。
 私は、マニュフェスト関連事項ですので、市長が答弁すべきと判断しましたが、何故か、いつも多弁な山下市長は答弁することを避けました。
 しかし、こんなこと(申し合わせ事項)を確認するのに1時間以上も議事をストップさせ、傍聴者を帰らせたことに関しては全く理解出来ませんでした。

 再開後、伊藤茂議員が、「もう一度ゆっくり質問します」とのことで、再度休憩前の質問をされましいた。
 それに応じて、山下市長は今度は答弁されました。(これも、休憩中に、そのように取り決めをされたのでしょうが・・・)
 山下市長の答弁を注目して聞きましたが、導入時期に関する答弁が後退したことについては、何を言いたいのか理解することが出来ませんでした。

 もともと、長時間を要して策定した「小牧市総合交通計画」に殆ど記載されていないデマンド交通のことですし、小牧市に「デマンド交通」が適応するとも思えません。
 仮にデマンド交通が導入されても小牧市の公共交通の課題の解決には殆ど繋がらないと私は判断しています
 パフォーマンス的な部分が目立つ「マニュフェスト」に振り回されている事柄であり、「当事者の柴田交通環境長も気の毒だなあ」と、私は傍聴席で思いました。

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