この記事は2013年10月31日に「こまき無答塾」に書かれた記事「総合計画の市長戦略編を点検する(その6)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針)
「総合計画の市長戦略編を点検する」とのタイトルのシリーズは本日の「その6」が最終回です。
「戦略1」⇒「戦略2」⇒「戦略3」と、各戦略に掲げられた重点事業と、その問題点(私のコメント)を記述して参りましたが、最終回は「戦略4」と記述されているのではなく、次のと通り異質な文言が掲げられています。
●戦略1.都市の魅力と活力を創造するイノベーション
●戦略2.安全で安心な地域をつくる支え合いの力
●戦略3.自立と共生による市民主体の地域づくり
●『子育て応援NO1都市』
8月20日に東部市民センターで開催された「新基本計画策定に関する市民懇談会」において、山下市長は私の意見(「基本計画を市長戦略編と分野別計画編に分けることは、市民として理解することが出来ない」という意見)に関連して次のように回答しました。
(山下市長の回答の要旨)
(1)基本計画を全て記述した分厚い冊子を市民の皆さんに全戸配布することは出来ないし、全戸配布しても読むのは極一部の市民だけだ。
(2)だから、エッセンスを抽出し、薄い冊子をつくってこれを市民に全戸配布する。
山下市長の思惑は、基本計画を市長戦略編と分野別戦略編に分け、市長戦略編の方が分野別計画編より優先度が高いと位置付け、「市長戦略編はエッセンスだ」として小冊子を作り、「広報こまき」と一緒に全戸配布するつもりなのでしょう。
私は、戦略1~3に続いた文言が、戦略4ではなく、『子育て応援NO1都市』としているのは、強く平成27年2月に施行される市長選挙を意識し、基本計画を「市長戦略編」と「分野別計画編」に分離したのだと判断しています。
このような意図の小冊子を、市の予算で作成することは許されないのではないでしょか・・・。
23年10月の市議会選挙において、候補者の弱い立場を見透かして、「市長推薦+α」という餌を提供して、市長支持派議員を数多く誕生させたと同じような手口で、働きながら子供を育てるという母親の弱い立場を見透かして、『子育て応援NO1都市』をキャッチコピーに市長選挙に臨もうとしているのだと、私は判断いたしました。
以下に、閲覧資料から転記した『子育て応援NO1都市』の全文を掲載いたします。長文ですが、どうぞ目をお通し下さい。
個々の重点事業についてはコメントいたしませんが、美味しい言葉の裏にあるものや、指標の捉え方の是非(指標の程度)について、どうぞ皆様もお考えて下さい。
★『子育て応援NO1都市』の全文
こどもたちに福祉体験、農業体験、就業体験など様々な体験機会を提供するとともに、こどもたちの夢への挑戦を応援する制度を創設し、こどもたちが夢を抱きチャレンジできるまちをつくります。
外国人市民が多いという小牧市の特性を生かし、外国人市民との交流機会や海外友好都市との事業交流を拡大するとともに、在日クラブチームによるジュニアサッカー全国大会の誘致開催や、こどもたちが英語に慣れ親しめる環境を整備するなど外国語教育を充実し、幼い頃から国際感覚を養うことができる環境を創出します。
青少年の健全育成を支える環境を整備するため「地域のこどもたちを地域ぐるみで見守り育てよう」「子育て中の親を地域で支援しよう」という理念に立った地域子育て条例を制定するとともに、保育園の新設、公立保育園の一部民営化による多様なニーズへの対応、放課後児童クラブの充実などを進め、子どもを安心して産み育てることができるまちづくりをします。
<重点事業> (仮称)こども夢基金の創設
市民、団体、企業からの寄付と行政からの積立金により、こどもたちの夢チャレンジを応援する取組みに使途を限定した基金を創設運用します。
●指標
・基金に積み立てられた寄付金額
<重点事項> 国際教育の充実、国際交流の拡大
児童館で英語に親しむプログラムを実施するなど、こどもたちが幼い頃から国際コミュニケーション能力を習得する機会をつくり、外国語教育を充実します。
また、海外友好・姉妹都市の提携、交流を拡大し、こどもたちが異文化への体験的理解を得る貴重な機会となる海外との児童交流を拡大することにより、次世代を担うこどもたちの国際感覚を醸成し、世界的視野から日本を語ることができる国際人を育成します。
●指標
・国際交流事業に参加した児童生徒の数
・外国語に関するプログラムに参加した児童生徒の数
<重点事項> 保育園待機児童ゼロ対策
名鉄小牧線沿線の宅地開発に伴う保育園需要の高まりに対し、小牧南部地域に低年齢を多く受け入れることができる「(仮称)みなみ保育園」を整備するとともに、希望する幼稚園の認定こども園化への支援を行います。
●指標
・待機児童数 (以上)
(このシリーズ終わり)
(PS)
11月15日に開催される総合計画審議会に山下市長が出席し、市長戦略編に関する質疑があるとのことです。
審議会委員の意見を聞いて、山下市長が市長戦略編の内容を変更することはあり得ないと思いますが、審議会委員の皆さまには、変更せざるを得ないような厳しい意見を述べられることを期待しています。
<※アーカイブ者:以下プライベートな話題だったため、こちらには掲載しませんでした。>
「総合計画の市長戦略編を点検する」とのタイトルのシリーズは本日の「その6」が最終回です。
「戦略1」⇒「戦略2」⇒「戦略3」と、各戦略に掲げられた重点事業と、その問題点(私のコメント)を記述して参りましたが、最終回は「戦略4」と記述されているのではなく、次のと通り異質な文言が掲げられています。
●戦略1.都市の魅力と活力を創造するイノベーション
●戦略2.安全で安心な地域をつくる支え合いの力
●戦略3.自立と共生による市民主体の地域づくり
●『子育て応援NO1都市』
8月20日に東部市民センターで開催された「新基本計画策定に関する市民懇談会」において、山下市長は私の意見(「基本計画を市長戦略編と分野別計画編に分けることは、市民として理解することが出来ない」という意見)に関連して次のように回答しました。
(山下市長の回答の要旨)
(1)基本計画を全て記述した分厚い冊子を市民の皆さんに全戸配布することは出来ないし、全戸配布しても読むのは極一部の市民だけだ。
(2)だから、エッセンスを抽出し、薄い冊子をつくってこれを市民に全戸配布する。
山下市長の思惑は、基本計画を市長戦略編と分野別戦略編に分け、市長戦略編の方が分野別計画編より優先度が高いと位置付け、「市長戦略編はエッセンスだ」として小冊子を作り、「広報こまき」と一緒に全戸配布するつもりなのでしょう。
私は、戦略1~3に続いた文言が、戦略4ではなく、『子育て応援NO1都市』としているのは、強く平成27年2月に施行される市長選挙を意識し、基本計画を「市長戦略編」と「分野別計画編」に分離したのだと判断しています。
このような意図の小冊子を、市の予算で作成することは許されないのではないでしょか・・・。
23年10月の市議会選挙において、候補者の弱い立場を見透かして、「市長推薦+α」という餌を提供して、市長支持派議員を数多く誕生させたと同じような手口で、働きながら子供を育てるという母親の弱い立場を見透かして、『子育て応援NO1都市』をキャッチコピーに市長選挙に臨もうとしているのだと、私は判断いたしました。
以下に、閲覧資料から転記した『子育て応援NO1都市』の全文を掲載いたします。長文ですが、どうぞ目をお通し下さい。
個々の重点事業についてはコメントいたしませんが、美味しい言葉の裏にあるものや、指標の捉え方の是非(指標の程度)について、どうぞ皆様もお考えて下さい。
★『子育て応援NO1都市』の全文
こどもたちに福祉体験、農業体験、就業体験など様々な体験機会を提供するとともに、こどもたちの夢への挑戦を応援する制度を創設し、こどもたちが夢を抱きチャレンジできるまちをつくります。
外国人市民が多いという小牧市の特性を生かし、外国人市民との交流機会や海外友好都市との事業交流を拡大するとともに、在日クラブチームによるジュニアサッカー全国大会の誘致開催や、こどもたちが英語に慣れ親しめる環境を整備するなど外国語教育を充実し、幼い頃から国際感覚を養うことができる環境を創出します。
青少年の健全育成を支える環境を整備するため「地域のこどもたちを地域ぐるみで見守り育てよう」「子育て中の親を地域で支援しよう」という理念に立った地域子育て条例を制定するとともに、保育園の新設、公立保育園の一部民営化による多様なニーズへの対応、放課後児童クラブの充実などを進め、子どもを安心して産み育てることができるまちづくりをします。
<重点事業> (仮称)こども夢基金の創設
市民、団体、企業からの寄付と行政からの積立金により、こどもたちの夢チャレンジを応援する取組みに使途を限定した基金を創設運用します。
●指標
・基金に積み立てられた寄付金額
<重点事項> 国際教育の充実、国際交流の拡大
児童館で英語に親しむプログラムを実施するなど、こどもたちが幼い頃から国際コミュニケーション能力を習得する機会をつくり、外国語教育を充実します。
また、海外友好・姉妹都市の提携、交流を拡大し、こどもたちが異文化への体験的理解を得る貴重な機会となる海外との児童交流を拡大することにより、次世代を担うこどもたちの国際感覚を醸成し、世界的視野から日本を語ることができる国際人を育成します。
●指標
・国際交流事業に参加した児童生徒の数
・外国語に関するプログラムに参加した児童生徒の数
<重点事項> 保育園待機児童ゼロ対策
名鉄小牧線沿線の宅地開発に伴う保育園需要の高まりに対し、小牧南部地域に低年齢を多く受け入れることができる「(仮称)みなみ保育園」を整備するとともに、希望する幼稚園の認定こども園化への支援を行います。
●指標
・待機児童数 (以上)
(このシリーズ終わり)
(PS)
11月15日に開催される総合計画審議会に山下市長が出席し、市長戦略編に関する質疑があるとのことです。
審議会委員の意見を聞いて、山下市長が市長戦略編の内容を変更することはあり得ないと思いますが、審議会委員の皆さまには、変更せざるを得ないような厳しい意見を述べられることを期待しています。
<※アーカイブ者:以下プライベートな話題だったため、こちらには掲載しませんでした。>