この記事は2013年12月29日に「こまき無答塾」に書かれた記事「「市長も議会も小牧市は最悪の状態だ!」等と述べた理由(その4)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)

 小牧市議会では、平成27年の9月末(又は10月初)に施行される市議会選挙から議員定数が3名減の25名になります
 また、議員報酬は平成23年8月から1割減額されておりましたが、平成26年4月から1割減額処置が廃止され元の金額に戻ります

 「市長も議会も小牧市は最悪の状態だ!」等と述べた理由(その4)は、議員定数・報酬に関連に係る過去3年間の動きを報告して最終回といたします。

★平成22年12月:山下史守朗県議が市長選挙に立候補表明
 平成23年2月6日に施行される市長選挙に県議を2期近く勤めた山下史守朗県議が立候補することを表明しました。
 立候補にあたり、それまで中野市長を支持していた会派(新政クラブ)の山下智也(2期)・鈴木英治・小島倫明・澤田勝已・成田隆三・玉井宰・船橋厚(以上1期)の7名の議員は山下史守朗候補を支持することになりました。

★平成23年1月:山下史守朗マニフェスト発表
 平成23年1月に発表された山下史守朗マニフェストには、「議員定数3分の2への大幅削減」という大きな文字が書かれました。
※1月末に坂本泰之議員が病気のため市議を辞職しました。(欠員1)

★平成23年2月:山下史守朗候補が当選
 平成23年2月6日に施行された市長選挙で、5選を目指した中野直輝候補を破り当選し、2月26日に小牧市長に就任しました。

★平成23年2月:牧政会の誕生
 市長選挙で山下史守候補を支持した7名の議員は、選挙後に新政クラブを離脱し新会派牧政会を結成しました。(新政クラブの船橋秀和議員は無会派となりました)
※新政クラブ8名・牧政会7名・市民フォーラム3名・共産党市議団3名・公明党市議団3名・無所属3名

★平成23年2月:議会改革検討委員会の設置
 議会に非公開の会議である議会改革検討委員会が設置され2月22日~6月16日までの間に8回の委員会が開催されました。(会議録の開示請求により判明)
 
★平成23年3月:2議員の辞職
 4月に施行される県議選に立候補するために、山下智也(牧政会)・小林一(新政クラブ)の2議員が市議を辞職しました。(欠員3)
※新政クラブ7名・牧政会6名・市民フォーラム3名・共産党市議団3名・公明党市議団3名・無所属3名

★平成23年4月:議会への要請書を提出
 平成23年4月12日付で山下史守朗市長は議長(当時:稲山善彦議長)に、「平成23年度の小牧市議会議員一般選挙から現行議員定数を3分の2へ削減すること」等、8項目におよぶ「議会改革について」という表題の要請文を提出しました。
 議会は反発し、議長名の「申し入れ書」を山下史守朗市長に提出しました。

★牧政会の1回目の抜け駆け行為
 平成23年5月25日に開催された議会改革検討委員会では、議員定数等について意見集約が出来ないため、拙速に結論を出すのではなく、6月に特別委員会の議会改革委員会(公開)を設置して検討するとの申し合わせがされましたが、牧政会はそれを破って6月議会に「定数3名減」議案を提出する動きをしました。

★平成23年6月:玉井議員(牧政会)の謝罪
 6月15日・16日の議会改革検討委員会で玉井議員(牧政会)は、抜け駆け行為について追及され謝罪しました。

★平成23年6月:議会改革委員会の設置
 議会改革検討委員会に代わって、議会に公式の会議である議会改革委員会が設置されました。(委員長は橋本哲也議員・公明党小牧市議団)
 委員会では、議員定数・報酬について意見集約ができなかったため、秋の改選後に検討を持ちこすことも検討されましたが、牧政会が2回目の抜け駆け行為を行い、7月に臨時議会を開催し「定数3名減」議案を提出する動きをしたため、新政クラブ等は「定数2名減」議案を、さらに両議案が否決される見通しであったため「報酬1割減」議案も提出されることになりました。

★平成23年7月:ドタバタ臨時議会の開催
 平成23年7月26日に臨時議会が開催され、「定数3名減」及び「議員定数2名減」議案は否決され、「報酬1割減」が可決されました。
 この結果、平成23年8月分から議員報酬は条例で定めた金額の1割減となりました。

★平成23年9月:市議選立候補者との密約
 10月の市議改選に際し、「市長の推薦が欲しければ、議員定数大幅削減等の方針を支持しろ」等の趣旨を記載した誓約書を市議立候補者に求めました。

★平成24年3月:報酬等審議会の答申
 平成24年3月28日に特別職報酬等審議会は「現行の条例に定めた額でよい」との答申を出しましたが、1年9ケ月間答申は無視されたまま放置されました。

★平成25年3月:議員定数等検討委員会
 議会に議長の諮問機関として議員定数等検討委員会(会議は公開)が設置され、3月26日から8月21日まで6回の委員会が開催されました。

★平成25年9月:議員定数等検討委員会の答申
 平成25年9月20日に議員定数等検討委員会の玉井委員長から川島議長(当時)に答申書が提出されました。
 しかし、議員定数・報酬について論点整理も意見集約も出来ず、各会派の意見を列記する答申書の内容となりました。
 勿論、今後の小牧市議会における議員定数・報酬を改正する場合のルール(方針)も決めることは出来ませんでした。

★平成25年12月:牧政会・小牧市民連合が2議案提出
 平成25年12月25日:12月議会に牧政会・小牧市民連合が一体となって「議員定数3名減」議案、「報酬を1割減としていた特例条例を廃止する」議案が上程され、両議案とも牧政会・小牧市民連合19名の議員の賛成により可決されました。
 2年5ケ月前のドタバタ臨時議会で「定数3名減」議案に反対した、水谷勉・河内伸一(現:牧政会、元新政クラブ)の2名の議員は、今度は「定数3名減」議案に賛成いたしました。
 人間て、カメレオンみたいで面白いですね・・・。

★同じ阿呆なら踊らな損々・・・
 4日間にわたり「市長も議会も小牧市は最悪の状態だ!」というタイトルの記事を書いてきました。
 12月25日の小牧市議会最終日を傍聴して、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」という阿波踊りの唄が頭をよぎりました。

 マニフェストに「議員定数3分の2への大幅削減」と書く阿呆・・・、その阿呆に操られて一緒に踊っている阿呆・・・、その阿呆たちの様子を目の当たりにして、小牧市政の将来に不安を感じ、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」と、連日長文のブログを書いている阿呆・・・。
 同じ阿呆なら、私はブログを書く阿呆の方がいいですね。

★読者の皆様へ
 読者の皆様には「こまき無答塾」を訪問いただき心よりお礼申し上げます。ブログは暫くの間「正月バージョン」に入り、日記や管理者の思いを記述いたします。
 昨日まで12月の28日間に、「こまき無答塾」を訪問いただいた訪問者数は延べ10775人、アクセス数は延べ23,668でした。
 平均すると、1日当たりの訪問者は385人、1日当たりのアクセス数は845で、昨年12月に比べ、訪問者数は1.98倍、アクセス数は1.53倍となりました。
 来年も、気力・体力の続く限り、本会議・委員会・審議会等の傍聴、会議録の確認、予算書・決算書の点検、「市民の声」・「市議会への声」回答等の客観的事実をベースにしたブログを書いて参りたいと思います。
 従来通り訪問いただくとともに、小牧市政に関心のある方、これからこまき市政に参画しようと思われている方々に、「こまき無答塾」への訪問を薦めていただきますよう心からお願いいたします。

 さあ、昨日・今日で買い出しをほぼ済ませましたので、今夜からは「おせち調理」作りモードに切り替えます。
 1年間、本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください。

(PS)
 12月25日の本議会では、両議案の提案説明⇒議案に対する質疑⇒反対討論・賛成討論⇒採決に1時間余りを要しました。
 この間、理事者席に坐った部長・次長は、顔を上げないで視線をテーブルに向けていました。
 この様子を見て私は、議事者席の幹部職員は「阿呆らしい議会をやっているな!」、「こうしたレベルの低い議員達であれば、どうにでも対応出来るよ!」と思われていたかも知れませんね。

 そして、阿呆らしい議会をただ一人傍聴している私のことについて、「見る阿呆」とも思われていた科も知れませんね。