2015年06月

この記事は2015年06月18日に「こまき無答塾」に書かれた記事「こまき巡回バス運行負担金?」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨日のブログ「小牧市議会の一般質問より(その5)」では、小牧市の南部・中部・西部・北里地区において、本年4月1日より、こまき巡回バスの運行本数を1時間に1本程度としたことや(26年度までは2時間に1本)、運行コースを4コースから9コースに拡充されたことを記述いたしました。

 小牧市の北部・東部地区においては、デマンド交通の実証実験運行が行われたため、現在の4コースについては、平成28年4月1日より拡充される予定ですが、詳細はまだ分かりませんので、分かり次第報告させていただきます。
 
 さて、小牧市では、こまき巡回バスを運行するために、どの程度の税金を投入しているのでしょうか。

★こまき巡回バス運行委託料と、運行負担金
 小牧市は巡回バスの運行をあおい交通?に委託していますので、決算書・予算書には、こまき巡回バス運行委託料として計上されています。
※決算書・予算書の「13節・委託料」の項目で計上

平成24年度決算数値
 1億3,998万4,276円
平成25年度決算数値
 1億3,992万3,021円
平成26年度予算数値
 1億4,300万円
平成27年度予算数値
 平成27年度予算書には、上記のような、こまき巡回バス運行委託料という文言は無く、こまき巡回バス運行負担金として、2億3,680万9,000円が計上されていました。
※決算書・予算書の「19節・負担金・補助及び交付金」の項目で計上
 
 本年4月1日より、南部・中部・西部・北里地区において運行本数や運行ルートの拡充が行われましたので、大幅に予算額が増えていることは分かりますが、従来の運行委託料ではなく運行負担金に変更されていることに、遅まきながら気付きました。

 「本年度の当初予算案を審議する3月議会の委員会で、この点について質疑があるハズだ・・・」と判断し、会議録を検索しましたが、運行委託料が運行負担金に変更されたことについては、質疑がないようでした。
 今日は、たまたま家内が小牧市民病院で検査をする日でしたので、病院に送って行った後に市役所の情報公開コーナーで、さらに調べてみることにいたしました。

★船橋厚小牧市議会議長に配慮いただいて
 情報公開コーナーで、決算書や予算書を調べている時に、船橋厚議長が前を通られましたので、ご挨拶し、「巡回バス運行委託料が、平成27年度から運行負担金に変わっていることを調べています」と申し上げたら、船橋議長から、「それでは、一緒に担当課へ行って聞いてみましょうか」と言っていただきました。
 私は、他にも調べたいことがあることもあって、「ありがとうございます。担当課の都市政策課の職員の方を知っていますので、分からない時は後で行って聞いてみます」と、返事をさせていただきました。

 船橋議長と別れて5分程すると、都市政策課の課長補佐の方と係長の方が情報公開コーナーへ、「こんにちは」と言って来られました。
 船橋議長が、わざわざ担当課に連絡していただいたのでした。船橋議長、ご配慮いただきありがとうございました。

★巡回バス運行委託料が運行負担金に変更された理由
 お2人の職員の話を聞いて、平成27年度から運行負担金に変更された理由が分かりました。
 平成26年度までは、小牧市全体で8台のバスを使って8コースの巡回バスを運行するために、あおい交通?に、その運行を委託していましたが、年間の委託料は上記の通り約1億4,000万円でした。
 しかし、約1億4,000万円の委託料は歳出として計上されていますが、一方で、歳入(雑入)で、こまき巡回バス利用料金(巡回バスに乗った人が払った運賃)が計上されています。
 平成25年度決算資料を見ると、歳出は上記の通り1億3,992万3,021円ですが、歳入1,336万5,500円であることがわかりました。
 ということは、1億3,992万3,021円-1,336万5,500円=1億2,655万7,521円が、小牧市の実質的な経費であることが分かりました。

 お2人の方のお話によると、こうした処理の仕方(一方で歳出、一方で歳入)について、監査の際に少し問題になったとのことで、近隣市町の状況も確認した上で、今年度から、こまき巡回バス運行負担金として、歳出のみで計上するように変更したとのことでありました。
 実際には、あおい交通?と3年の契約を結び、毎月、運行負担金として支払いを行っているとのことでありました。

 なお、北部・東部地域については、平成28年4月1日より、巡回バスの拡充が行われますので、さらにこまき巡回バス運行負担金が増えることが決定的でありますね。


※. アーカイブ者:以下プライベートな内容だったため、こちらには掲載しませんでした。

この記事は2015年06月17日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市議会の一般質問より(その5)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)

 6月11日小沢国大議員(小牧市民連合)の2項目目の質問は次の通りです。
質問項目2.「 巡回バスについて」
(1)積み残しの現状と対策について
(2)運行ダイヤについて


★小沢議員の質問
 小沢議員質問項目2.巡回バスについての質問要旨は次の通りです。

 本年4月1日より、南部・中部・西部・北里地区では、巡回バスの新たなコースの増設に加え、約2時間に1本程度だった巡回バスも1時間に1本程度になり利便性が向上したと考えています。
 新たな運行を開始してまだ2ケ月余りですが、「良かった」という声よりも、「困ってしまった」という声を多く聞き、早期対応が必要と感じましたので、これを踏まえてお尋ねいたします。

(1)積み残しの現状と対策について
 先日、病院を予約し病院へ行こうとした人の話です。今回の改正から導入したワンボックスカータイプの巡回バスを利用して、病院へ向かう予定をしていましたが、定員が満員だったため乗車を断られ、急遽タクシーを使い病院へ向かったそうです。
 また、議会報告会と市民の声を聴く会に参加された方からも、「置き去りにされて困った」と、違う地区でもそういった声を聞きました。
 今申し上げた方は2名ですが、こういった話は早く浸透するようで、近隣市の知人からも「巡回バスの積み残しで困った」、「お金を払ってもいいから何か対策をして欲しい」という声をいただきました。
 そこでお尋ねをいたします。乗車満員が発生している現状と今後の対策について、どのように考えているか教えてください。

(2)運行ダイヤについて
 運行ダイヤ変更に伴い、こちらも市民の方からいただいた声を申し上げた上で質問に入りたいと思います。
 こちらも、議会報告会と市民の声を聴く会で聞いた意見であります。「遅い時間のバスが無くなってしまった。特に19時以降便が無くなってしまって困った」という意見もあり、また、良く巡回バスを利用される方からは、「巡回バスに乗っていて、最近、ヒヤッとする運転があるが大丈夫か」という意見もお聞きしました。
 そこでお尋ねします。(ア)1時間に1本程度となったが、遅い時間帯の便を無くした理由について、(イ)運行ダイヤに間に合うように走っているせいか、乗っていて危険を感じたという声を聞くが、運行ダイヤに無理があるのではないか。運行状況と運行ダイヤの現状についてお尋ねいたします。
(以上)

★渡辺都市建設部長の答弁
 小沢議員の質問に対して、渡辺都市建設部長(都市整備担当)は次のように答弁されました。(答弁要旨)

(1)積み残しの現状と対策について
 こまき巡回バスは本年4月1日より、南部・中部・西部・北里地区において、バスの運行本数を1時間に1本程度とし、8人乗りによるワンボックスバスによるきめ細かい運行ルートを確立しながら、運行コースを4コースから9コースに拡充し、これまで以上に利用しやすく再編したものであり、日々多くの利用者の方々にご利用していただいているところであります。
 
 しかし、議員ご指摘の通り車両の定員を超えたため、乗車できなかった、いわゆる積み残しが、8人乗りのワンボックスバスで運行している4コースのうち3コースで発生してしている状況であります。
 その発生状況でありますが、4月1日から5月31日までの61日間において、51コースで1,159便中2便、52コースで1,342便中2便であります。
 そして、53コースでは、1,098便中25便で積み残しが発生している状況であります。このため、このコースでは、積み残しが発生しているバス停留所に35人乗りの小型ノンステップバスで運行しているバス停留所の案内を掲示して利用者に周知しているところであります。
 現時点で積み残しが完全に解消している訳ではありませんが、その対応策として、積み残しが発生している停留所近辺の地域住民に対して、35人乗りの小型ノンステップバスで運行している最寄りのバス停留所への案内を回覧などで案内したいと考えております。
 
 積み残しが発生していることにつきまして、利用者の方々に大変ご不便をおかけしていることにつきましては重々認識しておりますが、積み残しを解消するために多額の経費を投じることにつきましては大きな課題であると考えているところであります。
 したがって、先に申し上げました通り、35人乗りの小型ノンステップバス利用のご協力をお願いし、今後の状況を注視してまいりたいと思います。

(2)運行ダイヤについて
 (ア)については、本年4月1日に再編いたしました運行ダイヤについては、「昼間の空き時間を短くし、運行ダイヤを1時間に1本程度にして欲しい」との声が市民要望や公共交通地域懇談会などで寄せられました。
 一方、再編以前における遅い時間帯の便は、利用者が極めて少ない状況でありました。こうしたことから、今回の再編においては遅い時間帯の便を設けず、1時間に1本程度の運行間隔を確保して充実を図ったものであります。

 (イ)については、本年4月1日に再編した運行ダイヤの設定は、実際にコースを走行した上で運行事業者と調整した上で決定したものであり、5月末日時点で運行事業者から、慢性的に遅延が発生しているとの報告は受けておりません。
 今後は、本年9月に運行ダイヤの遅延状況や利用実態の調査を実施する予定であり、その検証結果を踏まえ必要に応じて、平成28年4月をめどに運行ダイヤを変更することも視野に入れてまいりたいと考えています。
(以上)
※巡回バスに関する質問に、都市建設部長が答弁することに違和感をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、昨年4月1日付けの組織変更で、公共交通を担当していた環境交通部が廃部となり、公共交通に関しては都市建設部都市政策課が担当するようになったためであります。

★小沢議員の再質問
 (1)について、53コースが25便積み残しが発生しているということで、他のコースに比べて多いように感じました。故に、私の住む地域で多く声をいただいたのだと思います。
 当然対応策として、有効な手段を考えると、積み残しが発生するから、この時間帯だけ増便して欲しいとか、ルートを増やして欲しいとか、このことに関しては皆様からお預かりしている税金を投入していかなければならないということで、どこかで線引きをしなければいけないなあと私も思っています。
 公共交通に関して、今、莫大な税金が投入されているところで危惧しております。
 私としては、今確立している地域協議会の繋がりや助け合いでカバーできないかなあと思っているところであります。

 (2)について、現時点で多く聞くのは、「運転手のモラルに欠けているのでは」という声でであります。
 まあ、多くは申し述べませんけど、あまり評判が良くない訳でして、これは運転手を含めて言動等に大いに影響すると感じますので、実際に乗客が危険を感じた走行がいくつかあったとお聞きしていますが市はどのように対応しているか答弁を求めます。
(以上)

★小沢議員の再質問に対する渡辺都市建設部長の答弁
 こまき巡回バスに限らず、公共交通機関は安全の確保を最優先にすべきものと考えており、利用者の方々はもとより、市民の方々に危険を感じさせてしまうような運行はあってはならないことであると考えています。
 このため、こまき巡回バスにおいて、こうした運行が疑われる場合には、運行事業者に対し、徹底した事実調査と厳正な指導を行う所存であります。
 また、こまき巡回バスには全車両にドライブレコーダーが搭載されておりますので、適切な運行管理を目的とする他、危険な運行についても運転手への抑止力も発揮されているものと考えています。
(以上)

★小沢議員の再々質問
 ドライブレコーダーが搭載されているとの答弁でありましたが、お客様とのやり取りや運行状況の詳細まで、細かい確認が出来るのでしょうか。(以上)
※こまき巡回バスにドライブレコーダーが搭載されていることは、今年の2月26日の更新で、ホームページに次のように掲載されておりますが、小沢議員はそれを把握されておられないようでした。
(ホームページの内容)
 こまき巡回バスでは、事故防止対策や乗務員教育等のため、走行中の車内外の状況を撮影、録画するドライブレコーダーを全車両に設置しています。
(注)録画した映像は、法令により定められている場合を除き、第三者に提供することはなく、設置目的以外に利用することはありません
。(以上)

★小沢議員の再々質問に対する渡辺都市建設部長の答弁
 こまき巡回バスに搭載されているドライブレコーダーは、車外前方の映像と車内の映像及び音声を、車両速度・加速度・位置情報などの走行データとともに車内に設置している記録装置に記録できるものであります。
 記録期間は3日であるため、この期間であれば確認することが可能です
。(以上)

★小沢議員の再々々質問(意見)
 かなりいいドライブレコーダーが搭載されているなあと思いました。車内のやり取りで、言った言わんの世界で、噂がいろいろと広がって、あることないことが広っていくわけでして、話しにどんどん付加が付いて良からぬ噂がガーット広がって、「巡回バスは使いにくい」と一言で終わってしまうという状況を私は悲しく思いますので、「ドライブレコーダーが付いているので、しっかりとした運転をしていただけるよ」ということを私の口からも周知していきたいと思います。
 巡回バスについていろいろ意見をいただいた際にも、「ドライブレコーダーが付いているので、そういうことしないと思うよけど、どうなのかな」ということも併せて私の口からも周知していきたいなあと思います。
(以上)

★小沢議員の質問と渡辺部長の答弁を聞いた私の感想
 小沢国大議員は、小牧市議の中で1番若い29歳の1期目の議員です。所属政党は民主党、所属会派は小牧市民連合です。
 小沢議員の質問をケーブルテレビのライブ中継で視聴して、「数々の問題点がある」と私は判断いたしました。
 そして、「1期目であろうが、当選回数を重ねたベテラン議員であろうが、議員報酬は同じであるから、一人前の議員としての言動が期待されている」、「ベテラン議員に追いつくために、日々勉強をすべきである」との視点で、あえて小沢議員の質問の問題点を記述いたします
 「小沢議員の将来のために・・・」でありますが、小沢議員は、「また批判された・・・」と受けとめられるかも知れませんが・・・。

問題点1 客観的データに基づく質問を!
 小沢議員に限らず、小牧市議会においては、度々「市民からこういう意見がある」、「市民がこう言っている」として、それを質問の根拠とする場合があります。
 これらのケースの質問をよく聞くと、「何だ、支持者の中で声の大きい人の意見を引用しているだけではないか!」「自分の思うことと同じ考えの市民の意見を引用しているだけではないか!」と判断する場合がよくあります。

 今回の積み残しに関しても、小沢議員が質問で挙げたのは、病院へ向かおうとした人、議会報告会と市民の意見を聴く会に参加した人、近隣市の知人の計3名です。
 この3名の方の声をもとに、種々の視点で見つめるべき巡回バス(費用対効果の視点、改正によるメリット・デメリットの視点など)の課題の中から、8人乗りのワンボックスバス(トヨエース)の積み残し問題を取上げたことについて、私は、「もっと多くの市民の声を聞いて質問をすべきではないか!」と思いました。
 
 小沢議員は質問の中で、「新たな運行を開始してまだ2ケ月余りですが、良かったという声よりも、困ってしまったという声を多く聞き、早期対応が必要と感じましたので、これを踏まえてお尋ねいたします」と言っていますが、一体、何人から意見を聞いたのでしょうか・・・。
 4月1日に改正した地区の多くの市民に意見を聞けば、「便利になった」という意見が圧倒的に多いのではないかと、私は推測しています。

 いずれにしろ、議員が議会で、「市民からこういう意見がある」、「市民がこう言っている」という場合には、それなりの人数(客観的になるほどと思えるデータ数)に基づいて質問に取上げるべきだと判断いたします。
 渡辺都市建設部長の分かりやすい適切な答弁を聞いて、積み残しの状況が良く分かりました。そして、私自身は「積み残しは、その程度か・・・」と思いました。

問題点2 議会報告会と市民の意見を聴く会の意見を、個人質問で持ち出すのは間違っている!
 小沢議員は、「議会報告会と市民の声を聴く会に参加された方からも、置き去りにされて困ったとの声を聞きました」と、質問で述べています。
 これは、小沢議員個人の問題ではなく、小牧市議会の問題でありますが議会報告会と市民の声を聴く会で述べた市民の意見は、議会としてその後どう処理したのかということが、昨年度も全く明らかにされておりません。
 一言でいえば「聞きっぱなしで終わっている」ということであります。本来は、個人質問で取上げるのではなく、小牧市議会として、「先般の議会報告会と市民の意見を聞く会でいただいた意見は次の通りです。このうち巡回バスの積み残しについては、担当部局に確認いたしましたところ現状は○○で、その対策は○○です」と、市民に発信すべきだと思います。

問題点3 議員は議会における議決に責任感を持つべきだ!
 小沢議員は「公共交通に関して、今、莫大な税金が投入されているところで危惧しております」と、発言しています。
 この言葉を聞いて、私は「3月議会で、巡回バスの拡充に伴い、大幅に増額した巡回バス運行委託料の予算案を認めた(議決した)のは、小沢議員を含む市議たちではないか!」「それを3ケ月もしない6月に、危惧しておりますとは何事か」と、腹立たしくなりました。
 地方議員は議決権を行使することにより、市長(執行機関)と、牽制と協力の関係を維持して市政運営をしているのだという自覚と責任感を、もっともっと持っていただきたいと思います。

問題点4 渡辺都市建設部長の答弁を正しく理解すべきだ!
 小沢議員は渡辺部長の「現時点で積み残しが完全に解消している訳ではないが、その対応策として、積み残しが発生している停留所近辺の地域住民に対して、35人乗りの小型ノンステップバスで運行している最寄りのバス停留所への案内を回覧などで案内したいと考えております」という適切な答弁を聞きたにも関わらず、再質問の中で、「私としては、今、確立している地域協議会の繋がりや助け合いでカバーできないかなあと思っているところであります」と発言されました。

 今、確立している地域協議会云々とな何事か!、この発言は渡辺部長の答弁を理解していないだけでなく、議員として地域協議会の状況も全く理解していないことによる「呆れた発言だ!」と思い、悲しくなりました。

問題点5 ドライブレコーダに過剰依存すべきではない!
 小沢議員は、巡回バスの運転手に関して、「最近、ヒヤッとする運転があるが大丈夫か」という市民の意見を述べられました。
 しかし、その他には、「運転手のモラルにかけているのでは」という声が多くある。「まあ、多くは申し述べませんけど、あまり評判が良くない訳でして・・・」と、無責任に、頭から巡回バスの運転手を批判する言葉を議会で述べています。

 仮に運転手の問題を議会で取り上げるのであれば、「まあ、多くは申し述べませんけど・・・」ではなく、具体的に多くの事例を述べるのが議員としての責務だと私は確信いたします。
 具体的事例も挙げないで、「あまり評判が良くない訳でして・・・」というのは、誤解を招く発言です。
 さらに、「ドライブレコーダーが付いているので、しっかりとした運転をしていただけるよということを私の口からも周知していきたいと思います。」とか、strong> 「ドライブレコーダーが付いているので、そういうことしないと思うけど、どうなのかなということも併せて私の口からも周知していきたいと思いますという発言を聞いて、「この議員、本当に大丈夫か!!」と思いました。

 ドライブレコーダーはあくまでも、何か問題があった場合の事実関係を確認するものであり、「こまき巡回バスの運転手さんは、安全運転で親切でだ」という状態に結びつけるものでないと私は確信いたします。
 仮に評判が良くないということが正しいとすれば、それは基本的には、巡回バスの受託業者であるあおい交通?の松浦市長の問題です。
 松浦社長は頭のいい優れた経営者でありますので、適切な対応を必ずされると私は確信しています。

 小沢議員の言うように、ドライブレコーダーに過剰依存するようなことをしておれば、名古屋市バスのように負の連鎖になり、「また、こまき巡回バスで、こんな問題が発生した」ということになりかねません。
 大切なことは、如何に巡回バスの運転手さんに、プライドをもって運転していただくかということであり、そうした環境を小牧市・市民・あおい交通?が一体となって整えていきことだと、私は判断いたします。


問題点6 最後に
 民主党の若い小牧市議(小川真由美議員2期目、谷田貝将典議員2期目、小沢国大議員1期目)は、何時も定例会で一般質問をされています。
 その点については評価していますが、最近、「一般質問を消化するための質問では・・・」と感じることがありますので、今後は、「無理をせず、なるほど、若い議員の視点に基づくいい質問だ!」と感じられる質問をして欲しいと思います。かっての、谷田貝議員の「工場のまち小牧」のような一般質問を・・・。

 最後の最後に「小沢議員、頑張ってくださいね」と。 

(次回へ続く)

この記事は2015年06月16日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市議会の一般質問より(その4)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨日のブログ「小牧市議会の一般質問より(その3)」の続きです。

★伊藤宏行議員の質問項目1.に関する最後の質問
 伊藤議員は「小牧市長の政治倫理について」という質問項目の最後に次の質問をされました。(要旨)

 宝塚市の職員に対するアンケート調査結果が公表されているが、それには、市長に賛同する職員が登用され、逆に反対意見を言う職員には人事上不利益な処分が行われると書かれている。
 山下市長は、公正・公平・適正という言葉を、何度も何度も言っていただきましたが、これからも職員が本当にものが言える、これからも市長を支えてくれる、そういう職員を育てることが重要だと思いますが、山下市長の所見を伺います。
(以上)
※ネットで調べてみなしたが、伊藤議員が引用したアンケートを見つけることはできませんでした。

★山下市長の答弁
 伊藤議員の質問に対して、山下市長は次のように答弁されました。(要旨)

 ものが言えない組織であってはならないし、またそうではないと思っている。風通しを良く、上下また横の連携、そういったものを十分に出来るような組織でなければならないと思っている。
 私も市の職員にいろいろ提案を出してくれということを奨励しているところです。
 また、出来ないというとを先に言わずに、出来ることを考えてくれということで、前向きに仕事をして欲しいと言っているところでありますので、職員が自由闊達にものが言える、そんな組織を私自身も望んでいる所であります。
(以上)

★伊藤議員の質問と答弁を聞いて
 伊藤議員が、「小牧市長の政治倫理について」という質問項目の最後に、宝塚市の職員に対するアンケート結果を引用したり、職員に対する山下市長の所見を聞くことに関しては、今一つ理解できない点もありますが(質問項目と結びつけるには無理がある)それを別にすれば、山下市長のリーダーシップ能力の問題は、小牧市にとって極めて大きな問題、いや最大の問題であると私も以前から思っています。

 「市職員の有する能力が全く活かされていない」「このような状態が続くことは、間違いなく小牧市民の不幸に繋がってしまう」と・・・。
 具体的な事例をあげれば、市職員の能力が十分発揮されておれば、新基本計画(後期基本計画)の内容も、ブランド戦略の内容も、新キャラクターの内容も、市制60周年記念事業の内容も違っていたと確信いたします。

 勿論、市の職員は頭がいいから、愚痴を言ったりしませんが、小牧市の内情を知る人の間では、「市長の意見に反対する職員は、敵とみなされる」、そして敵とみなされれば、「特別職は更迭され、一般職員は本筋から外されたり、左遷される」ということが認識されています。
 伊藤議員が、今回の質問でこの問題を取上げた背景には、こうした小牧市職員の現状を承知した上でのことだと思います。

 私は、40数年間のサラリーマン生活の中で、上司に恵まれ、自分の能力以上の力が発揮できたと思いますし、40数年間で一番うれしかったのは、ある会社の商品部長をしていた時に、部下の副部長が「毎日毎日、仕事が楽しくてしょうがない・・・」とつぶやいた時でした。
 それほど、リーダシップは、部下にとっても、リーダー自信にとっても重要なものなのであります。

 山下市長は、市長になるまで、組織で上司に仕えたり、組織で部下を使いこなしたりした経験がありませんので、よほど今までの考えを改めない限り、リーダーシップを発揮することはできないと判断しています。
 改めるかどうかは、山下市長の考え次第ですが、もし今後も政治家を続けるのであれば、「それが山下史守朗さんの最大のテーマですよ」と、人生の先輩から申し上げておきます。 

(次回へ続く)

この記事は2015年06月14日に「こまき無答塾」に書かれた記事「小牧市議会の一般質問より(その2)」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



平成27年第2回定例会(6月議会)の一般質問の中から、「小牧市議会の一般質問より」というタイトルで報告していますが、2回目の本日は、6月12日伊藤宏行議員(小牧市民連合)の一般質問と山下市長の答弁について記述いたします。

 伊藤議員は、「小牧市長の政治倫理について」という質問項目1の中で、政治倫理条例の必要性を述べられました。
伊藤議員の質問要旨
 3月議会では、小牧市民連合の代表質問において川島公子議員より、日本共産党小牧市議団の代表質問において竹内里美議員より、市長のモラル・道徳観・政治倫理に関し、それぞれの角度から指摘がありました。
 
 また、1月に開催した議員研修会においては、講師の四日市大学岩崎恭典教授より「政治倫理条例は議員の他、首長も対象とすべきだ」との講義を受けました。
 現在、パブリックコメントを実施している小牧市議会議会基本条例(案)の第13条(議員の政治倫理)では、「議員は、市民から負託された市民の代表としての責任を有することを自覚し、公正、誠実及び清廉を基本として、政治倫理の向上と確立に努めなければなりません」とし、2項で「議員の政治倫理に関しては、別に条例で定めるものとします」としています。

 市長は、3月議会の川島議員・竹内議員の質問に対して、山下市長は「私は、何ら不正はございませんし、しっかりと公正・適正に市政運営をしてきております。政治倫理条例のある・なしにかかわらず、しっかりと政治に携わる者として、市政に係わるものとして、倫理観をもって法令を遵守し、公正・適正に市政運営にあたっていくのは当然のことであり、現時点で政治倫理条例の制定について市として対応する考えはない。今後も。しっかりと公正公平な市政を見直していく決意を改めてお伝えしたい」と答弁されました。
 あらためて、政治倫理条例の制定に対する山下市長の認識を伺いたい。
(以上)
※6月29日(月)午前10時より、「政治倫理条例について」を議題とする議会改革委員会が開催されますので、9月議会で制定する予定の小牧市議会基本条例と同時、または少し遅れて13条2項の規定した「議員の政治倫理に関する条例」が制定されるものと思います。 

山下市長の答弁要旨
 政治倫理条例の制定についての考えをお尋ねいただきました。これにつきましては、3月議会で竹内里美議員にもお答えした通りであります。
 只今、伊藤議員から引用をいただいた部分でございます。条例のある・なしにかかわらず、政治に携わる者として法令を遵守し、常日頃から高い倫理観をもって市政に携わっていくことは当然のことでありまして、特に小牧市において新たに政治倫理条例の制定ということについては現在のところ考えておりません。
(以上)
 
 伊藤議員は、質問項目1として、上記の「小牧市長の政治倫理について」に引き続き、「政治資金について」という質問をされました。
 しかし、政治倫理条例制定に対する山下市長の上記の認識を聞いて、「他市の市長の政治倫理条例を点検すれは、その内容の半分ほどが市長の資産に関するものである。政治倫理条例制定に対して市長が前向きな答弁をされれば、これからの質問を止めようと思ったが、どうもそこら辺は上手くいかないので・・・」と、再質問をされました。
 伊藤議員の再質問で、今まで全く知らなかったことが明らかになり、驚きました。
 山下市長の配偶者が理事長を務める社会福祉法人と、山下市長本人との関わりについてのことですが、この点については、明日のブログで報告いたします。

★山下市長の上記の答弁について私が気になること
 平成23年2月の市長選挙で初当選した時点で、私は、山下市長の倫理観については全く分かりませんでしたし、山下氏に投票いたしました。
 また、政治家の倫理観について、「政治家は特別倫理観の高い人でなくていい、ごく普通の人の倫理観を有しておればいい」と、基本的に思っていました。

 当選後の8月に、「議会開催中、さらに決算特別委員会開催中であるにもかかわらず、後援会の蟹ツアーに同行し福井県へ行っていた」との新聞報道がありました。
 また、複数の市民の方から、「市長公用車を使って、子どもの幼稚園の送り迎えをしている」との情報を頂きました。

 私は、議会開催中に蟹ツアーに同行していた件に関しては、ブログで「こういう新聞報道があり、議会(当時の新政クラブ)が反発した」という程度(事実程度)にしか取り上げませんでした。また、幼稚園の送り迎えについては、ブログで一切取り上げませんでした。

 その理由は、「こまき無答塾は、山下市長の政策に関しては厳しく批判するけれど、スキャンダル的なことは、あまり取り上げたくない」という管理者の基本的な考えがあるからです
 しかし、この2件の事柄で、「山下市長は、政治家としてというより、1人の人間として倫理観の欠如している!」「人間として倫理観が欠如しているのは、生まれ育った家庭環境のせいだ!」と、思うようになりました。

 その後、23年10月の市議改選時に、「市長の推薦状の見返りに、市長マニフェスト実現に協力する」との誓約書を提出しろとの密約が交わされていたことが分かりました。(誓約書原本入手
 その後、山下市政を見続けてきた私は、「山下市長は、市長としての政策立案能力は低いけど、自分を目立たせたり、選挙を優位にするための作戦能力は抜群に高い!」と評価するようになりました。

 3月議会で、竹内議員が問題にしたのは、市長の奥さんが理事長を務めている社会福祉法人が、みなみ保育園の指定管理者候補に手を上げたことや、駅前の市有地を自治法に反して随契で東春信用金庫に売却したことを取上げたものであり、当然のことであります。
 
 山下市長は竹内議員の政治倫理条例に係わる質問に対して、「政治倫理条例の制定ということでお尋ねが改めてあるわけでございますけれども、この条例のあるなしにかかわらず、我々は高い倫理観を持ってしっかりと市政に公正公平に当たっていく、公正、適切に当たっていくということ、これはもとより重要なことでございますので、そうした認識の中で今後とも進めていきたいというふうに思います」(会議録引用)と、伊藤議員が上記の質問で引用されたように答弁されました。
 これは、3月6日のことであります。この答弁が3月6日であったことが、山下市長の人間としての欠陥があることを如実に表す証拠です。

 小牧市議会の現在の議員定数28名ですが、3月6日の出席議員は27名でした。小牧市民の方はご承知の通り、2月24日の3月議会開会日に、鈴木達也議員(1期目:小牧市民連合)が突然辞職し、1名の欠員が生じたのでした。
 辞職の原因は、山下市長が自分の希望と反し、2月1日の市長選挙で自民党愛知県連「山下市長にも、対立候補の上禰候補にも推薦状を出さない」と決定したことに腹を立て、自民党公認の山下智也県議を4月の県議選で落選させるために、無所属の鈴木議員を議員辞職させて擁立したのであります。
 3月6日の竹内議員への答弁の裏で、山下市長はこのような人としてあるまじき行為をしていたのであります。

 4月12日の県議戦後、愛知県連は山下市長を除名処分にしましたが、このことは、今まで市政にあまり関心のなかった市民の間にも、「山下市長は、ひどいことをしているらしい・・・」という評判が急速にひろがることに繋がりました。
 9月の市議改選時に、「鈴木達也氏はヌケヌケとまた立候補するだろう」「山下市長も自分の後援会の票を割り振って鈴木達也氏を当選させるだろう」と、私は予想しています。
 こんなことをしていたら、残念ながら、小牧市が良くなるハズはありませんが・・・。
 
 政治家としての倫理観どころか、人間としての善悪もわきまえない山下市長自身の言うこと異論を唱える職員を全て敵とみなし、特別職は更迭し、一般職員は左遷するという山下市長の言動について、本来監視するのが小牧市議会の役割ですが、議会がその役割を果たさなければ、市民がしっかりと監視するしかありません。

(次回へ続く)

この記事は2015年06月09日に「こまき無答塾」に書かれた記事「何故、定例記者会見の内容をHPに直ぐ掲載しないのか!」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



小牧市民の皆さまはご存知の通り、市のホームページトップ左側に「市長の部屋」があります。
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 市長の部屋「記者会見など」をクリックすると、平成23年度からの定例記者会見などの内容を見ることが出来ます。

 さて、定例記者会見は、年4回の議会定例会に先立って行われるもので、その主な内容は、各議会に上程する予算案(当初予算案・補正予算案)・決算案条例案人事案などについて説明し、記者の質問に対して応えるもので、6月議会(6月2日開会)の場合には5月26日に行われました。

 「5月26日に行われました」と書きましたが、市のホームページに、「明日、定例記者会見を開催します」とか、「本日、定例記者会見を開催しました」と告知された訳ではなく、次の新聞報道で知った次第です
5月27日中日新聞
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 記事に「小牧市の山下史守朗市長は26日の定例記者会見で・・・」とありますので、この日に記者会見が行われたことが分かりました。
 記事では、新キャラクターを大きく扱っていますが、定例記者会見の行う本来の目的は、「6月定例会に提案 小牧市8議案発表」と小さく扱われていることを発表するためです。
 勿論、山下市長にとっては、6月議会に上程する8議案より、とがっている???「こまき山」の方が重要なのでしょうが・・・。

 さて、5月26日の定例記者会見から丁度2週間が経過した先ほど(6月9日の夕方)、やっとホームページに掲載されました。
定例記者会見(平成27年5月26日)

 本来は、隣接の犬山市のように、6月議会開催前に掲載すべきでありますが・・・。小牧市(市長公室広報広聴課広報係担当)の感覚を全く理解することは出来ません。
 「市民の声」を通じて、「定例記者会見の内容は、定例会開催日までに掲載すべきではないですか」と言ってみますね。

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