2015年11月

この記事は2015年11月28日に「こまき無答塾」に書かれた記事「パブリックコメントで寄せられた意見だけ公表・・・、どこまで市民をバカにするのだ!」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨夜(11月27日午後9時30分)kyu3さんという方から、「市が隠蔽し続けていた新・小牧市立図書館のパブリック・コメントの結果が、公表されていました」というコメントをいただきました。
 
 小牧市は、「住民投票の実施を受けて、新小牧市立図書館建設基本設計(案)に対するパブリックコメントは、8月17日から9月15日まで実施し、多くの方々から貴重なご意見をいただくことができました。ご意見を提出いただきました方々には、心より感謝申し上げます。
 パブリックコメント結果の公表は、今回の住民投票の結果を踏まえた市の取組方針が決まりました後に行いますので、ご理解いただきますようお願いします」
とホームページに掲載していました。

 また、ホームページトップに、「新小牧市立図書館建設基本設計(案)に対するパブリックコメント結果について公表します」とは、一切掲載されませんでしたので、kyu3さんのコメントをいただくまで、昨日(11月27日)、パブリックコメント結果が公表されたことを知りませんでした
 ただし、パブリックコメント結果公表といっても、提出された意見のみの公表で、それぞれの意見に対する小牧市の考え方を記載しないという極めて異常な形(あり得ない形)での公表でした

 山下市長のパブリックコメントに対する一貫性のない方針を市民に知られたくないためか、こっそりとホームページに掲載したため、kyu3さん以外の市民の方は、昨日の段階では殆どの小牧市民は気が付かなかったと思います。

 ところが、今朝(11月28日)の朝日新聞には、この件に関して次のように報じていました。
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 ご覧いただいたように、小牧市いや山下市長の考えは、「小牧市民は、不完全なパブリックコメント結果の公表を、ホームページではなく、新聞報道で把握しろ!」ということでしょう。
 「どこまで市民をバカにするのだ!」「考えがコロコロ変わる大ばか者が!」・・・。

 さらに、今回、提出された意見のみを公表したことについて、ホームページで次のように、嘘の説明をしています。
 今回は新小牧市立図書館の基本設計(案)を対象にパブリックコメントを実施しましたが、パブリックコメントの意見募集の途中において住民投票条例が議決されたことから設計業務を中断し、その後、設計業務の契約を解消しました。
 そのため、本来であれば、提出された意見はその意見に対する市の考えとともに公表して、パブリックコメントの手続きを最後まで行うことができずに、意見が寄せられたのみの状況になっており、パブリックコメント自体が成立しない状況となってしまいました。
(以上)

 今回のパブリックコメントは、8月17日に公表された新小牧市立図書館の基本設計(案)に対するものですから(募集期間は8月17日~9月15日)、9月10日の議会で「現在の新図書館建設計画に関する住民投票条例」が僅差で議案が可決されことや、設計業務を中断したことや、住民投票の結果を受けて設計業務の契約を解消したこととは全く関係ありません
 小牧市は(山下市長は)、このような嘘の説明で市民がごまかせると判断しているのでしょうか・・・、あらためて、「市民に対して平気で嘘をつく大ばか者が!」

 今まで、パブリックコメントの結果を見続けてきた私が、上記の嘘の小牧市の説明(嘘の山下市長の説明)を正しく修正いたしました。
 従来から、提出された意見に対する小牧市の考えからについては、それぞれの計画を策定する際のコンサルタント企業に依存して取りまとめていたのです。
 審議会等の会議を傍聴しておれば、「市の考え方」は担当事務局が主導で取りまとめるのではなく、それぞれの計画案のコンサルタント企業が取りまとめていることがよく分かります。

➡➡➡こっそりと公表された「パブリックコメントで寄せられた意見」

(私の修正案)
 「今回は、特に、ツタヤ図書館に関する基本設計(案)に対しての意見募集であり、小牧市の考えを全てCCCや日建設計名古屋オフィスにお任せすることにしていましたので、両者と契約を解消した現在は、意見に対する小牧市の考えを取りまとめることは出来ません。ごめんなさい、こころよりお詫びいたします。お許しください」
 なお、「なお、CCC・TRCに対する617,760円と、日建設計名古屋オフィスに対する4,123万8,720円につきましては、市民の意見を全く聞かずに、ツタヤ図書館整備を主導した山下市長個人が賠償する方向で検討させていただきますので、どうぞご納得ください」

(参考) 
 小牧市民の方はご存知の方が多いと思いますが、コメントをいただいたkyu3さんは、以前、「桃花台新聞」という名称の人気ブログで小牧市政の課題を発信されていた方で、私も「桃花台新聞」の読者の1人でした。
 平成23年2月の市長選挙に立候補した山下史守朗氏について、「桃花台新聞」は、選挙前に厳しく批判する記事を書かれていました。
 山下候補が、「桃花台新聞」の記事について、非常に気にしていたことが次の事件で分かりました。
 それは、市長選挙が告示され、山下候補が桃花台交番前の歩道で演説をしていた時のことでした。
 丁度、その前を車で通りかかり、赤信号で停車すると、山下候補は演説を中断し、私に向って「堀さん、桃花台新聞の管理者を知っていますか」と、話しかけられました。
 勿論、私は知りませんので「分かりません」と返事して、信号が青になったのでその場を去りました。
 山下候補は、管理者が分かったら、どうするつもりだったのでしょうか・・・。
 口では強がりを言っていても、内心は周りの評価が気になり、びくびくしているのでしょうね・・・

この記事は2015年11月26日に「こまき無答塾」に書かれた記事「山下小牧市長の醜態!」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



ご承知の通り、「醜態」は、みっともない恥ずべき様子とか、見苦しい態度・行動という意味で、「醜態をさらす」とか「醜態を演じる」というように使われます。

 11月24日午後1時30分から、山下市長の定例記者会見が行われ、その状況が夕方のNHKニュースや、翌日の朝日・中日新聞等で報道されました。

朝日新聞(尾張面)
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中日新聞(近郊版)
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 両紙によれば、山下市長は、「現計画を白紙にする意見は理解できない。ゼロにして、ではどう進めて行けばいいのか」、「(市議会の中から白紙撤回を求める声が上がっていることについて)十分理解できないところがある。他の案がないのに白紙にすることは無責任な態度だ。責任者としてはできない」と、述べたとのことであります。
 11月24日、市のホームページに、「定例記者会見を開催しました」と案内されましたが、掲載されたのは12月議会に提出した議案のみで、上記の報道については一切掲載されていませんでした。
 ということは、小牧市民は山下市長の醜態を、テレビニュースや新聞記事を通して知ることになったということであります。

★醜態をさらす山下市長に対する私のコメント

1.「他の案がないのに白紙にすることは無責任な態度だ」とのことですが、何らかの理由があって、とぼけているのですか。それとも、心の底からそのように判断しているのですか。
 もし、後者であるとしたならば、あなたは救いようのない市長ですね。「他の案は、ツタヤ図書館整備のために、あなたの手によってぶち壊された新小牧市立図書館建設基本計画(平成21年3月策定)ですよ」「他の案がないと判断しているのであれば、それこそが市長として無責任ですよ。分かりましたか」と、教えて差し上げます。


2.議会の同意が得られなかったから、現在の図書館建設計画(ツタヤ図書館建設)の問題点を「検証」するための補正予算案について、12月議会への提出を断念したとのことであります。
 私は、「また税金の無駄遣いする検証など全く必要ない」と判断していますが、どうしても検証したければ、市民の見えないところで議会とのやり取りをするのではなく、堂々と(?)補正予算案を提出し、「市民の見える場で、検証の是非を議論すべきですよ」「可決される見込みがないから提出しないということであれば、それは議会軽視に繋がりますよ」と、教えて差し上げます。


3.何を検証したいのか全く理解できませんが、「検証をすれば、ツタヤ図書館の問題点だけでなく、あなたの市政運営の問題点も検証されますよ」と、教えて差し上げます。

4.住民投票の結果には法的拘束力がありませんので、それなりの覚悟を持ってツタヤ図書館建設に突き進んではいかがですか。
 それなりの覚悟とは、失敗したら市長を辞めるという覚悟です。CCCが小牧市との契約を解消した中で、あなたにその覚悟はありますか。
 「突進して自爆したらどうですか」「小牧市長の恥を全国に発信しているあなたの最後らしく」と、教えて差し上げます。

この記事は2015年11月23日に「こまき無答塾」に書かれた記事「前市長時代の計画・政策をぶち壊した挙げ句の果て(その2)」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



(昨日の続き)

 小牧市政を見続けていた私は、山下市長について残念ながら、「中野市長時代に、多くの市民が参加して策定した計画・政策を、根拠なくぶち壊した挙げ句の果て、改善することなく平気で放置している市長だ!」「市長としての政策立案能力にも、人間としての温かみにも欠ける市長だ!」と評価しています。

 本日は、2.第6次小牧市総合計画に関する山下市長の言動について報告いたします。
1.重点改革プラン
2.第6次小牧市総合計画
3.新小牧市立図書館建設基本計画
4.後期基本計画(新基本計画)のフォロー 


 先ず、平成21年3月に策定された次の第6次小牧市総合計画(Aサイズ251ページ)を復習いたします。
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 ご存知の通り、小牧市総合計画は市の最上位に位置づけられた計画で、基本構想基本計画実施計画の3つで構成されおり、第6次小牧市総合計画の計画期間は、平成21年度~平成30年度の10年間で、中間点で基本計画の見直しが当初から予定さていました。

基本構想
 小牧市の将来都市像や基本理念を明らかにし、実現するための基本目標(まちづくりの目標)などを定めたもので、基本計画や実施計画の基礎となるものです。

基本計画
 基本構想に基づき、今後取り組むべき基本施策の展開方法を体系的に定めたもので、基本施策の展開方向と数値目標を示し、実施計画の基本となるものです。おおむね5年で計画の見直しを行います

実施計画
 基本計画に定めた基本施策の展開方向に従い、事務事業を行政運営のなかで効果的に実施するため、財源の裏づけのもとで必要な事務事業を明らかにする3年計画で、予算編成の指針となるものです。

 第6次小牧市総合計画の策定にあたっては、平成19年度~平成20年度の2年間にわたり、次のように多くの市民が参画いたしました。
市民意向調査市民懇談会各種団体アンケート調査と意見交換会市民まちづくり研究会市民意識調査こどもまちづくり研究会まちづくりシンポジュウムパブリックコメント
※私は、公募市民と市職員で構成された市民まちづくり研究会(平成19年8月~平成20年1月の期間開催)に参加いたしました。

 平成21年3月に策定された第6次小牧市総合計画の基本構想と基本計画は次の通りです。
基本構想
【将来都市像】人と緑 かがやく創造のまち
【基本理念】暮しを守る  暮らしを豊かにする  暮らしを未来につなぐ 

基本計画
 基本計画は次の7つの分野について、合計34の基本施策が定められました。
1.市民生活
(1)地域コミュニティ (2)交流 (3)市民協働 (4)防災 (5)消防・救急
2.環境交通
(6)ごみ対策 (7)環境対策 (8)公共交通 (9)防犯・交通安全
3.保健福祉
(10)健康づくり (11)地域医療 (12)子育て支援 (13)高齢者福祉 (14)障がい者(児)福祉 (15)地域福祉

4.教育文化
(16)学校教育 (17)生涯教育 (18)男女共同参画 (19)スポーツ 
(20)
文化・芸術 (21)歴史・文化財

5.都市基盤
(22)市街地整備 (23)道路 (24)水の供給 (25)汚水・排水処理 
(26)
河川・水路 (27)公園・緑地・緑道

6.産業振興
(28)農業 (29)商工業 (30)観光

7.行政経営
(31)情報の共有 (32)税・財政 (33)行政運営 (34)市民サービス

 
 そして、それぞれの基本施策について、目指すべき目標値を決め、基本施策の展開方法が定められました。
 例えば、1.市民生活(1)地域コミュニティの目標値 は次の通りでした。
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 中間点における基本計画の見直しとは、上記の7つの分野の34の基本施策について、目標値の進捗状況を確認し、目標値を修正したり、目標値を達成するための展開方法を見直したり、場合によっては新たな基本施策を定めたりすることですが、山下市長は頭から、多くの市民が参画して参画して策定した第6次小牧市総合計画を議会等で根拠なく批判しました。

 そして、基本計画の見直をするのではなく基本計画を市長戦略編分野別計画編に分け「市長戦略編の方が分野別計画編より優位だ!」とし、それを基本計画だと言い出しました。
 そうすることが、自分自身の権威を高め、自分自身を目立たせるためのものと判断したのでしょうが、周りからみれば極めて幼稚な行為でした。

 このことについて、平成25年8月20日に東部市民センターで開催された新基本計画策定に関する市民懇談会において、私が「基本計画を市長戦略編と分野別計画編に分け、市長戦略編の方が優位とすることは理解できない」と発言したところ、山下市長は説明責任を果たすことなく「私の考えが間違っているというのであれば、次の市長選挙で態度表明をすればいい」と言いましたので、私は「その発言を取り消すべきだ!」と、大勢の市職員の前でバトルになりました。
※当日は60名余りが参加しましたが、市民は数名で、殆どが動員された市職員の方でした。
 
 笑ってしまうのは、平成25年9月より基本計画の見直しに関する総合計画審議会が開催されましたが、分野別計画編より優位だとした市長戦略編を審議会委員にいつまでも提示することは出来ませんでした。
 市長戦略編と称するものも自分で考えるのではなく、コンサルタント企業に任せ策定させましので、それが遅れたことがバレバレでした。

 また、審議会の委員の速水氏(小牧商工会議所専務理事)から、「企業において、市長戦略編と部長戦略編の2本立てはあり得ない(要旨)」との厳しい指摘があり、最終的に市長戦略編を市政戦略編という名前に変えました。
 
 そして最大の問題は、34の基本施策で掲げた目標数値を全てぶち壊してしまいました。
 このことは、「第6次小牧市総合計画策定に参画した多くの小牧市民に対する犯罪的行為だ!」と、確信しています。
 「バカ者が・・・」(あっ、いけない。「品がない」とのコメントをいただきますね・・・)

 市政戦略編には目標数値を定めましたが、その件については、4.後期基本計画(新基本計画)のフォローで取上げます。
(明日へ続く)

 今日の夕方、やっと個人番号カード交付申請書が配達されました。
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この記事は2015年11月22日に「こまき無答塾」に書かれた記事「前市長時代の計画・政策をぶち壊した挙げ句の果て(その1)」を Google検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



 平成23年2月の市長選挙で、山下史守朗氏が5選を目指した中野市長を破って小牧市長に就任してから4年9ケ月が経過いたします。
 読者の皆さまは、山下市長をどのように評価されていますでしょうか・・・?

 小牧市政を見続けていた私は、「中野市長時代に、多くの市民が参加して策定した計画・政策を、根拠なくぶち壊した挙げ句の果て、改善することなく平気で放置している市長だ!」「市長としての政策立案能力にも、人間としての温かみにも欠ける市長だ!」と評価しています。

 山下市長の独善を許したのは、小牧市議会の責任でありますが、12月議会が始まる前に、本日から数回に分けて、「前市長時代の計画・政策をぶち壊した挙げ句の果て」というタイトルで次の事例を取り上げます。本日は、重点改革プランについて記述いたします。
1.重点改革プラン
2.小牧市第6次総合計画
3.新小牧市立図書館建設基本計画
4.後期基本計画(新基本計画)のフォロー 

 
 小牧市においては、昭和61年度から4次にわたり行政改革大綱を策定し、変化し続ける社会に対応するため、事務事業の見直しや職員数の削減など、行政改革に取り組んできました。
 
 第4次小牧市行政改革大綱の推進期間は、平成19年度~23年度でありますので、23年2月に就任した山下市長は、本来であれば就任後に、平成24年度~28年度を推進期間とする第5次小牧市行政改革大綱を策定すべきでありますが、それを行いませんでした。

 平成23年2月の市長選挙のマニフェストに、「市民参加による事業仕分けや民間手法を活用した事業評価等によって、行政を透明化し、無駄遣いを徹底してカットし、先ずは市民税10%分=約10億円の行政改革効果を生み出します」と掲げた山下市長は、マニフェストを目立たせるために(自分自身を目立たせるために)、次のように、平成23年度~26年度を期間とする重点改革プランを策定しました。
※26年度までとしたのは市長任期と合せています。
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 さて、マニフェストや重点改革プランに掲げた、市民参加による事業仕分けや民間手法を活用した事業評価等によって、行政を透明化、無駄遣いの徹底してカットによる約10億円の行政改革効果を達成できたのでしょうか。
 ホームページに掲載された「重点改革プラン 行政改革効果額表」によれば、平成23年度~25年度の実績は、5億7,220万3千円です
 しかも、そのうち71.2%にあたる4億731万6千円は、定員管理の適正化に伴う職員の適正配置による行政職員数の削減人事院勧告に伴う改定による職員給与・手当削減であり、中野前市長時代から取組んでいた事柄であり、山下市長による行政改革によるものではありません。
 また、重点改革プランの期間を平成26年度までとしているにもかかわらず、行政改革効果額の掲載は平成25年度までで終わっています

 さらに、今年2月の市長選挙にあたって、選挙用の政策集に次のように書き、何も知らない小牧市民をだましました。
(政策集の一部引用)
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 市債残高については、山下市長の努力と全く関係ありませんし、行政改革効果額もいつの間にか、約25億円になっています。

 あらためて読者の皆さまにお聞きいたします。「山下市長を評価しますか」と。

この記事は2015年11月16日に「こまき無答塾」に書かれた記事「市長・副市長給与の自主返納で済まされることではない!」を archive.today から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



ご存知の通り、山下史守朗小牧市長は、小牧市議会議員選挙の投票日前日の10月3日に、沖本一治副市長に命じて、候補者32名のうち19名の事務所に「当選祝い」の文書を届けさせるという、小牧市民にとって恥ずかしい行為をしました。

 山下市長は、4年前の市議選の際にも、立候補者に対して「選挙で応援してほしかったら、市長マニフェスト実現に協力するという誓約書を出せ!」と命じるような「選挙のためなら何でもしでかす人物ですので」、私は、「ああ、またやったか・・・」というのが正直な気持です。
※「当選祝い」の文書のコピーを見ましたが、山下市長名で、前段には当選祝いの言葉、後段には協力依頼の言葉が記載されていました。

★「当選祝い」の文書を届ける予定であった19名の候補者
牧政会候補(現職:9名)
長田淳候補、稲垣守候補、河内伸一候補、鈴木英治候補、小島倫明候補、
舟橋秀和候補、玉井宰候補、船橋厚候補、澤田勝已候補

山下市長に近い無会派候補(現職:3名)
熊澤一敏候補、丹羽浩候補、松田喜久男候補
※松田候補は落選しました。
小牧市民連合候補(現職:3名)
小川真由美候補、小沢国大候補、谷田貝将典候補
※上記3名の候補は、いずれも民主党の所属で、改選前は今回引退された伊藤宏行議員・川島公子議員と5名で小牧市民連合という会派を結成していましたが、改選後に谷田貝議員が離脱し(意味不明)、今回の選挙で当選した西尾貞臣議員と3名で新会派「市民クラブ」を結成しました。

公明党小牧市議団(現職:3名)
稲垣衿子候補、加藤晶子候補、橋本哲也候補

新人候補(1名)
野々川嘉則候補
※野々川候補は、新人候補の中で唯一「当選祝い」の文書届け先にリッとアップされました。その理由は不明ですが、三菱重工の労組出身者ですので、小牧市職員組合が支援したので、山下市長は野々川氏の当選を確信したと思われます。

★「当選祝い」の文書配布中止と回収
 投票日の前日の10月3日(土)午前10時前に公用車で市役所を出た沖本副市長は、、小牧市民連合の小沢立候補➡公明党小牧市議団の稲垣衿子候補➡牧政会の稲垣守立候補➡牧政会の鈴木英治候補者➡牧政会の玉井宰候補➡新人の野々川候補➡牧政会の小島倫明候補の各事務所を訪問し、「当選祝い」の書面を届けたところで、今回で引退された川島公子議員から、厳しい非難の電話があり、届けることを中止し、既に届けた書面を回収しました。
※稲垣守議員は、届けられた「当選祝い」の文書を事務所の壁に貼り出しました。

★小牧市議会における質問と回答
 本件について、10月19日に開催された臨時議会において、牧政会代表の鈴木英治議員は、次の緊急質問をいたしました。
(鈴木議員の質問要旨)
祝文の配布について
 (ア)投票日前日の10月3日に当選を祝う文書を各候補者に届けたのは誰の責任で行われたのか。
 (イ)候補者全員に届ける予定であったと聞いているが本当か。
 (ウ)祝文の配布行為には政治的意図があったのではないか。


 鈴木議員の質問に対して、先ず、伊木利彦市長公室長が次の答弁をしました。
(伊木市長公室長の答弁要旨)
 市議会選挙では、慣例として今まで市長と副市長が手分けをして当確の出た候補者の事務所を訪問し当選のお祝いを申し上げておりました。
 しかし、今回は多数の報道機関から住民投票の結果について記者会見開催の要請を受けましたので、各候補者に事前説明をするために、副市長が各候補者の事務所を訪問し、説明するとともに当選された場合には、よろしければ伝えていただくように(当選祝いの書面を読み上げるよう)お願いしたものであります。
 しかし7名まで訪問したところ、「不適切ではないか」との指摘を受けたため、直ちに中止し回収したものであります。
(以上)
※このような幼稚な言い訳が通用すると思っているのかな・・・、議会も市民も舐められていますよね。

 続いて、山下市長は次のように答弁しました。
(山下市長の答弁要旨)
 最終的にこのメッセージをお届けすることを決定したのは私の判断によるものです。
 後から考えますと、この行為につきましては、大変軽率で思慮に欠ける行為であったと反省しております。
 関係各位に大変ご迷惑をおかけし、また議員各位にもお騒がせしお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
(以上)
※「後で考えれば、大変軽率で思慮に欠ける行為」・・・か、「市議会選挙は俺が差配しているのだ!」と誇示したかったけど、いつものように脇が甘く、ばれてしまいましたか」と答弁すれば可愛いのに・・・。

 鈴木議員は再質問で山下市長に、「今回の行為に対して、きちんとした対応をするべきだ」との趣旨の質問をしましたが、山下市長は、「(自分に)何らかの処分を科す予定だ」と答弁しました。
 鈴木議員について、「やらせ質問の帝王だ!」と命名した私の判断では、山下市長のこの答弁を引き出すのが鈴木議員の役割です。

★処分に関する新聞報道
 先週末、朝日新聞尾張面に次の記事が掲載されました。
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 12月1日に開会する12月議会に条例案(条例改正案)が提出されるとのことでありましが、市長・副市長の給与と条例改正案は、どのような関係があるのでしょうか。
 「小牧市特別職の給与に関する条例」の第1条~第4条は次の通りです。
(目的)
第1条 小牧市特別職の給与に関しては、この条例の定めるところによる。
(特別職)
第2条 この条例で「特別職」とは、市長及び副市長をいう。
(給与)
第3条 この条例で「給与」とは、給料、地域手当、通勤手当及び期末手当をいう。
(給料)
第4条 特別職の給料は、次のとおりとする。
(1) 市長 月額 1,075,000円
(2) 副市長 月額 883,000円

(第5条以下省略)

 条例の制定や改廃は議会の議決事項でありますので、12月議会で「小牧市特別職の給与に関する条例」を一時的に改正して、来年1月から3ケ月間、山下市長の月額給与を322,500減の752,500円に、沖本副市長の月額給与を264,900円減じて618,100円にしょうとするものですね。

 このようなことで、今回の行為が処理されてしまうのでしょうか・・・、新メンバーによる議会の厳しい追及が期待されますが、「当選祝い」文書の配布予定議員には無理かも知れませんね。
 最大の課題は、山下市長のやることに「ノー」と言えない、小牧市職員の職場環境です。 ツタヤ図書館図書館問題も同根ですね。

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