2015年12月

この記事は2015年12月08日に「こまき無答塾」に書かれた記事「「新基本計画の進捗状況」は、お粗末の極みでした」を Yahoo Japan検索のキャッシュ から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針



昨日(12月7日)、市のホームページトップに「新基本計画の進捗状況」という新規情報が掲載されました。

 多くの市民・市職員が参加して策定した第6次小牧市総合計画(計画期間:平成21年度~30年度)は、当初から中間点で基本計画の見直しをすることになっていました。
 本来であれば、平成25年度に、基本計画の分野別計画に掲げた目標数値及び展開方法の見直しを行い、平成26年度~30年度の後期基本計画を策定すべきなのですが、山下市長は自分自身を権威付け目立たせるために、中間点にこける基本計画の見直しにあたり、新基本計画を市長戦略編(批判を浴び市政戦略編という名前に変更)と、分野別計画編に分け、分野別計画に掲げた目標数値・展開方法をぶち壊し「市長戦略編(市政戦略編(市政戦略編)の方が、分野別計画編より優位だ!」とし、後期基本計画ではなく基本計画という名称にしました。

 さて、大勢の市民・市職員が参加した第6次小牧市総合計画をぶち壊してまで策定した市長戦略編(市政戦略編)に掲げた目標数値の平成26年度の進捗状況はどうだったのでしょうか・・・。
 
 結論から先に申し上げれば、次の2点で、市長戦略編(市政戦略編)の進捗状況は、笑ってしまうほど、お粗末の極みでしたということであります。
1.戦略と、それを推進するための重点事業が合致していない。
2.基準値(平成25年度の現状値)を踏まえ策定した平成30年度の目標値が合致していない。

 それでは、市長戦略編(市政戦略編)に掲げた8つの目標値の進捗状況を見てみましょう。
★戦略1 こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するプログラムの展開
重点事業1-2 夢・チャレンジ応援制度の創設
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(コメント)➡➡➡私は、そもそも「こどもの夢を育み、夢へのチャレンジをみんなで応援するプログラムの展開」という戦略を理解できません
 市長戦略編(市政戦略編)を策定した時には、基準値も30年度の目標値も空欄でしたが、いつの間にか、その進捗状況を把握する指標として創設した「夢チャレンジ応援制度」の26年度の寄付金額60,737,000円を基準値に、そのまま26年度の実績値とし、30年度目標値を100,000,000円にしていることを全く理解できません。
 平成30年度の寄付金額の目標値を100,000,000円としていますが、1年目の平成26年度で6割程達成したとても言うのでしょうか・・・。「分からない、分からない」

重点事業1-3 夢を育む環境の創設 
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(コメント)➡➡➡この項目も、その進捗状況を把握する指標として平成26年度に「夢育み事業」に参加した26年度の子どもの数2,969人を基準値及び26年度の実績に掲げています。
 そして、30年度の目標値を2,600人と掲げていますので、「楽々目標をクリアします」と言いたいのでしょうか・・・。
 「夢育み事業」とは、何のことか良く分かりませんが、大切なことはその事業の中身とそれに参加した子供がどのように変化したかを検証することだと思います。
 そして、何よりも大切なことは、子どもたちが、山下市長の様子を見聞きして、「僕も市長のような人間になりたいな」と思われるようになることですね。「無理だよ、無理だよ」

★戦略2 次世代成長産業を含むバランスの良い産業集積の形成
重点事業2-1 企業立地の推進
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(コメント)➡➡➡ 戦略名が「バランスの良い産業集積の形成」、重点事業名が「企業立地の推進」、目標指標銘が「新規企業の累計数」か・・・。「バラバラだ、バラバラだ」

★戦略3 在宅医療・介護、見守り体制の構築
重点事業3-1 在宅医療の推進 
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(コメント)➡➡➡ 「在宅医療の推進」は、各自治体にとって重要な課題でありますが、私は市長戦略編(市政戦略編)に掲げた「在宅で医療を受けている市民の数」、「在宅で看取りを受けた市民の数」という指標で、その進捗状況が把握できるとは全く思いません。
 しかも、「在宅で医療を受けている市民の数」、「在宅で看取りを受けた市民の数」については、平成26年度実績欄は空欄のままです。
 このことについて、欄外に「医師会へのアンケート結果集計中」と書いてあります・・・。
 それでは、山下市長は、在宅医療の推進に関して何をするのですか、医師会のアンケート結果を集計することですか・・・。「バカバカしい、バカバカしい」

★戦略4 “元気”と“支え合い”の地域循環による「都市の活力」「暮らしの安心」の創造
重点事業4-1 (仮称)ありがとう地域ポイント制度の創設
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(コメント)➡➡➡ 指標として「1年間に地域活動ポイントを受け取った人の数」を掲げていますが、基準値欄も、26年度実績欄も、30年度の目標値欄も空欄です
 欄外に、「制度設計中であるため、各数値は制度設計後に設定」と書いてあります。
 わざわざ、「市長戦略編(市政戦略編)の方が、分野別計画編より優位だ」としたのにこのあり様・・・。「あり得ないことだ、あり得ないことだ」

重点事業4-2 市内限定商品券の流通拡大
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(コメント)➡➡➡ 
 指標として「市内でプレミアム商品券が使える店舗数」を掲げ、基準値(25年実績)を588店、26年(土)実績を621店、30年度目標値を633店としています。
 山下市長は市長就任後4年度間で、商工会議所のプレミアム商品券発行事業に、補助事業効果を検証をすることもなく、約4億4千万円の税金を注ぎ込んでいます。
 このように、税金の無駄遣いを許してきたのは、牧政会を中心とした小牧市議会議員の責任です。「頑張れ、牧政会以外の議員、反省しろ牧政会議員」

重点事業4-3 地域協議会の設立による地域活動の活性化
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 指標として、「地域協議会が組織された数」を掲げ、基準値と26年実績を1組織、30年度目標値を16組織としています。
 私の住む篠岡小学校区(桃花台の篠岡1~3丁目、池の内、野口、大山地区など)でも今年度に、陶小学校区に続いて、市内2番目の地域協議会が創設されました。
 しかし、その内容は、全て市の協働推進課主導による創設であり、地域からの意見で創設されたものではありません。
 篠岡小学校区は、桃花台地区と池の内などの地区では、歴史も環境も全く違います。それを小学校区単位で協議会を創設することについて、私は反対の立場です。
 大切な事柄は、「自治会(町内会)加入率を高めることですよ」山下市長。「自分で考えた政策を掲げよう、自分で考えた政策を掲げよう」(あっ、ゴメン、無理な注文でした)

 分野別計画については、当初掲げた目標値と展開方向が破壊されましたし、進捗状況の把握も全てアンケートによるものですので、ブログで取上げる気はありません。

この記事は2015年12月01日に「こまき無答塾」に書かれた記事「平成27年第4回定例会(12月議会)を傍聴しました」を Internet Archive から復元→アーカイブ化したものです(アーカイブ方針)。



本日(12月1日)開会した平成27年第4回定例会(12月議会)の初日を傍聴いたしました。12月議会の会期は12月21日までの21日間です。

 今定例会には、33件の議案が上程され、理事者側から議員に対して。各議案の提案理由の説明が行われましたが、それに先立ち澤田議長より「諸般の報告」がありました
 澤田議長の報告によれば、11月24日に議会運営委員会が開催され、玉井宰議員の委員長辞任が許可され、委員の互選により安江美代子議員(日本共産党小牧市議団)が委員長に選出されたとのことであります。
※小牧市議会においては、議会運営委員会は非公開で開催され、議事録も公開されておりませんので、どのようなことが話し合われているか全く分かりませんが、議会のホームページには、議会運営委員会について「議会の運営を効率よく行うために、会議の期間や日程、発言等の取り扱いなどを決めます」と記載されています。

 ご存知の方もおられると思いますが、実は10月19日に開催された臨時議会で、小牧市議会委員会条例の規定により、澤田議長より、次の7名の議員が議会運営委員会委員に指名されました。
西尾貞臣議員(市民クラブ)、木村哲也議員(志政会)、安江美代子議員(日本共産党小牧市議団)、河内伸一議員(牧政会)、小島倫明議員(牧政会)、橋本哲也議員(牧政会)、玉井 宰議員(牧政会)

 そして、本会議の休憩中に7名の議員による委員会が開催され、委員長に玉井議員副委員長に西尾議員が選出され、本会議再開後に澤田議長から、委員長・副委員長名が報告されました。
 1ケ月余りで委員長の玉井議員が何故辞任することになったのでしょうか・・・。

 ここからは、客観的な事実を積み上げた私の推測ですが、「短期間での玉井議員の議会運営委員長辞任は、法律で禁止されている政治家の寄附行為と関係がある」と、判断しています。
 玉井議員の自宅は、桃花台の光ケ丘ですが、10月4日の市議会議員選挙に際しては光ケ丘に隣接した大草地区に選挙事務所を設け、大草地区の市民(稲垣喜久治大草東区長など)からも支援されていました。
 ところが、選挙後の10月11日に大草地区にある「大久佐八幡宮の秋の大祭に、玉井議員が寄附をした」という話が伝わってきました。
 玉井議員も寄付行為が選挙違反になることを十分に認識されていたのでしょうが、魔が差したのでしょう・・・。

 偶然ではないと思いますが、配布されたばかりの「広報こまき」12月1日号に、「政治家の寄附は禁止、有権者が求めることも禁止されています」との表題で次の記事が掲載されました。
広報の20ページ下段
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 私の記憶では、広報にこのような記事が掲載されるのは初めてですので、おそらく玉井議員の寄附と関係があると判断しています。

 わざわざ「有権者が求めることも禁止されています」と記載していることからすれば、大草地区の市民から玉井議員に対して、「(選挙で応援した見返りに)大久佐八幡宮の秋の大祭に寄附してくださいという働きかけがあったかも知れませんね・・・。
 
 まあ、いずれにしても、10月4日の選挙で選ばれた25名の議員は、緊張感を持って議員の役割を果していただきたいですね。
 本日は、上程議案の説明が主ですから、わざわざ傍聴しなくてもいいかも知れませんが、「新しく選ばれた議員による初めての定例会だから、25名の議員に敬意を表して傍聴すべきだ!」と、判断して傍聴に出かけたのでありますから・・・。

 なお、理事者の説明は、「平成27年小牧市議会第4回定例会提出議案(126ページ)」に基づくものですが、傍聴者に配布されるのは「平成27年小牧市議会第4回定例会提出議案の概要(19ページ)」です。
 私は、3階の議会事務局で傍聴の手続きをした後、事務局前の廊下に設置された閲覧用の「平成27年小牧市議会第4回定例会提出議案」を借りて傍聴席に座りましたので、理事者の説明が良く分かりましたが、私を除く傍聴者(全部で10名程)の方は、例えば「84ページをご覧ください」と言われても手元に資料がなく、何を説明しているのか全く分からず、中には退屈で居眠りをされている方もおられました。

 閉会後、借りた資料を議会事務局に返した際に、小川議事課長がおられましたので、「せっかくの資料(5組)があるのですから、もっと積極的に利用された方がいいですね(希望する傍聴者に貸し出す)」と申し上げました。
 小川課長も、その点を認識されておられ、「そうします」との返事でした。

 私は、25名の議員の会期中の次の言動について注目したいと思っています。
牧政会議員が変わるかどうか
新人議員の動向(新人もベテランも報酬は一緒ですからしっかり勉強して)
一般質問で取上げる課題(やらせ質問禁止)
委員会における発言
議案質疑における質疑内容
議員間の自由討議の程度



<※アーカイブ者:以下プライベートな話題だったため、こちらには掲載しませんでした。>

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